マンハッタン&#
ニューヨークに滞在した人気YouTuberインタビュー!

「散歩するアンドロイド」SAORIさんは、YouTubeに世界20カ国以上を旅した動画をアップしている。ニューヨークに留学・旅行で訪れた彼女に話を聞いた。
ーどんな活動をしていますか?
もうYouTubeを始めて5年ほどになるんですが、最初の頃はアンドロイド風のキャラを強く押し出して、フリーハグをしたり、激辛ヌードルを食べたりしていました。その後、コロナ禍でみんなが旅行ができなかった時期に、国内旅行をする動画をアップするようになりました。元々学生時代はよくバックパッカーとして世界中を旅行していたので、次第に海外の旅も発信するようになりました。
ーコンテンツを作る時のこだわりは。
「ベーシックが一番」だと思っています。定番の観光スポットが好きなんです。マニアックなところも面白いと思うんですけど。人生で同じ都市に何度も旅行に行けないじゃないですか。だから「エジプトに行ったらピラミッドに行く」ような、観光名所をしっかり押さえることが、一番面白くて参考になると思っています。

ー再生数の伸びやすさは何で決まりますか。
私の場合は「場所」に左右されるところが大きいですね。みんなが行ってみたいと思う都市は、やっぱり再生数も伸びやすいです。ニューヨークの動画もアップしましたが、再生数はかなり回りました。逆にインドやエジプトのように「行ってみたいけどちょっと怖い」というイメージがある場所も人気ですね。「女性ひとり旅」というテーマなんですが、見る側にとってちょっとスリルがあるのも面白いのかもしれません。
ー今回、語学留学・旅行で滞在したニューヨークはどういう街でしたか。
2カ月の短い期間だったんですけど、学生時代に戻ったような気持ちになって、生活そのものを楽しめました。ニューヨークは「人を受け入れてくれる街」だと思います。英語はアクセントがあるので、最初は話すのに勇気が要りましたが、みんなちゃんと話を聞いてくれました。

ーどんな刺激を受けましたか。
語学学校のクラスメートにはカフェを経営していたり、音楽やアートをやっている人などがいて、刺激を受けました。毎日午後は授業がなかったので、自分から動いて、ミートアップのイベントに参加したり、図書館のクラスに通ってみたりしましたね。ニューヨークは自分から行動すればチャンスが生まれる、エネルギーがあふれる街だと思いました。
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YouTubeチャンネル
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”NYのインフルエンサーはつまらない” 論争勃発!?
「ニューヨークのインフルエンサー、全員くそつまらない。全部コピー人間じゃん」。今年の3月、そんな一言がTikTok上で論争の火を付けた。投稿主は当時フォロワー90人ほどのブリジット(@martinifeeny)。動画は2分足らずで、ちょっとした愚痴をネットで漏らした内容だった。しかし瞬く間に拡散され、数百万回再生され、数千件のコメントが寄せられた。

ブリジットが指摘したのは、ニューヨーク拠点の白人女性インフルエンサーたちが「同じ見た目」「同じファッション」「同じ日常」を発信していること。コメント欄では「毎日ピラティスとコーヒーとスキンケアじゃ飽きるよね」といった声も続出したが、一方で「いや、ちゃんと面白い人もいるよ」といった反論も相次ぎ、思わぬインフルエンサー論争に発展した。
一部のインフルエンサーも反応。ファッション系アカウント「Acquired Style」で知られるブリジット・フェラングは動画で皮肉混じりに「痩せてると言われたのに感激してる」と応戦したが、その後削除した。ニューヨーク出身の黒人インフルエンサー、サラ・トルコーヌー(@SarahFromNewYork)は、白人女性ばかりが目立っていていることを指摘し、共感を集めた。

この論争の背景にはSNSのアルゴリズムによって同じようなポストばかりがタイムライン並ぶこともある。しかし、論争で同時に可視化されたのが、型にはまらない多彩なインフルエンサーたちがいることだった。人種、性別、出自など多様を極めるこの街では、アーティスト、コメディアン、料理人、旅人などさまざまな人々がリアルな声を発信している。SNSの向こうに見える街の姿は、自分の見方を少し変えてみるだけで、新たな側面を見せてくれるかもしれない。



