スタンドアップコメディーを見に行こう!

コメディアンに話を聞いた!

ニューヨークを拠点にコメディアンとしてステージに立つドリュー・ビークラーさんは、アマチュアのコメディアンを支援するショーを運営するプロデューサーの顔も持つ。ニューヨークのコメディー事情について話を聞いた。

─アマチュア・スタンドアップ・コメディアンの支援を始めたきっかけは?

最初は自分のステージの時間を増やすためにショーを始めたんだ。この世界には、駆け出しの頃、観客を集めるために必死で、友達のお金を巻き上げようとする人もいる。だから、本当にみんなが楽しいステージに立てるように手助けするべきだと感じて、今の形のショーを作ったんだ。

─若手コメディアンはニューヨークでどのような問題に直面していますか?

まあ、無限の競争のように感じられる中で、ステージの時間を見つけることは簡単なことではないからね。全ては闘い。自分自身を外に出して、ネタを書くことと人脈作りの両方でベストを尽くすことが大事だと思っているよ。

─この街はスタンドアップコメディーにとってどんな場所なのでしょうか?

ニューヨークには、世界最高のコメディークラブやショーがあるのはもちろん、小さな会場も入れればたくさんある。とあるショーに行けば、新進気鋭のコメディアンが大活躍しているし、その先のブロックを歩けば、すぐに世界最高のコメディアンを見ることもできる。週に1回か2回しかステージに立てないような他の街とは違って、一晩に何度もステージに立つことだって可能な街だよ。

─ドリューさんがネタを披露している時、一番印象的だったことは?

一番印象に残っているのは、あるお客さんに50~70人の観客の前で、『この人全然だめー』って言われたことがあったんだけど、惨めなその瞬間があまりにもおかしかったよ(笑)。スタンドアップコメディーには、常に驚きとスリルがあると思っているよ。

─ご自身もSNSやポッドキャストでコメディーを発信されていますが、お笑いのオンラインプラットフォームについてどう思いますか?

私が知っているコメディアンたちは、素晴らしいコンテンツを発信していると思うよ。けれどもソーシャルメディアとスタンドアップコメディーは異なるモンスターだ。面白いのは、舞台でうまくいく素晴らしいものが、ソーシャルメディアでは必ずしもうまくいかないし、ソーシャルメディアでうまくいくものが舞台で必ずしもうまくいくとは限らない。だから、比較するのは難しいし、今後の方向性を予測するのも難しい。でも、どちらも成長し続け、もっともっと楽しいコンテンツが作られていくのは本当に楽しみだよ。

─スタンドアップコメディアンを目指している人たちにアドバイスをお願いします。

とにかくステージに立つこと。簡単なことのように聞こえるけど、本当に大変なことなんだ。芸歴を重ねれば重ねるほど、自分らしくステージに立てるようになるから諦めないでチャレンジしてほしい。

スタンドアップコメディアン。コメディーショー『ビッグ・ウエーブ・コメディー』のプロデューサーとしても活躍。ポッドキャストでコメディーを発信した先駆けでもある。カナダや欧州でもツアーを経験。どこへ行ってもユーモアと独特のスタイルを披露している。drewbeekler.com


STAND-UP COMEDY

ドリューさんおすすめのスタンドアップ・コメディー・ショー

『コメディアンズ・ユー・シュッド・ノウ』

シカゴ発のコメディーショーのニューヨーク版。毎週水曜日の午後9時からザ・ガターのザ・スペア・ルームにて開催。「面白い場所でやっていて、かなり奥が深くてかっこいいショーだよ」とドリューさん。

The Gutter(ウィリアムズバーグ店)

200 N. 14th St., Brooklyn, NY 11249/TEL: 718-387-3585

 

『ビッグ・ウエーブ・コメディー』

イーストビレッジ地区にある屈指のバーで毎週火曜日の午後8時から行われているドリューさんがプロデュースするショー。人気の深夜番組などに出演しているコメディアンのパフォーマンスを生で見られるとあって毎回人気だ。

Ten Degrees

121 St. Marks Pl./TEL: 516-400-4147


今ニューヨークでスタンドアップコメディーを見に行くならこのクラブ

夜になると市内のあちらこちらでマイクを片手にネタを披露するスタンドアップ・コメディー・ショー。今市内で人気のある4軒を紹介。

ブロードウェー・コメディー・クラブ

リアルで多様性に富んだニュースタイルスペイン語専門やアジア系、LGBTQなど多様性を尊重したコメディークラブ。オーナーのアル・マーティンさんは活躍する多くのトップスターのキャリアをスタートさせた人物として知られる。

Broadway Comedy Club

318 W. 53rd St./TEL:212-757-2323

broadwaycomedyclub.com

 

コメディーセラー

コメディークラブのハーバードと呼ばれている名門クラブ数多くの有名なコメディアンがステージに、「コメディークラブのハーバード」とも呼ばれている由緒あるクラブ。一晩に5〜8人のコメディアンが15分程度ステージにがり、バラエティー豊かに楽しめる。

Comedy Cellar

117 MacDougal St./TEL: 212-254-3480

comedycellar.com

 

フロップ・ハウス・コメディー・クラブ

デートにもおすすめなハイエンドなコメディークラブおしゃれなレストランやバーが並ぶ一角にあるコメディークラブ。カップルで楽しむ客も多い。

Flop House Comedy Club

362 Grand St. Brooklyn, NY 11211

flophousecomedy.com

 

ザ・セカンド・シティー・ニューヨーク

シカゴの名門コメディークラブがニューヨークにオープン2階建ての複合施設には、キャバレー風のライブシアターや、次世代の象徴的なコメディアンを育てるトレーニングセンター、バーなどを完備。

The Second City New York

64 N. 9th St. Brooklyn, NY 11249/TEL: 800-896-8120

secondcity.com/new-york

 

               

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Vol. 1328

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ニューヨーク発の洗練された洒脱な視点で、調査報道から小説や批評、コミックやイラストまで、多彩な記事を掲載する老舗週刊誌『ザ・ニューヨーカー』。昨年は創刊100周年を迎え、その節目を祝う企画やイベントが相次いで開催された。ニューヨーク公共図書館本館では記念展示が行われ(2月21日まで開催中)、それに連動した名物編集者らによる座談会形式のトークショーが9月に実施。さらに先月には編集部の舞台裏に密着したドキュメンタリー番組がネットフリックスで配信されるなど、同誌は改めて世界中から大きな注目を集めている。本特集ではその歴史と編集哲学に迫りたい。