ニューヨーカーも絶賛:日本人オーナーの古着屋さん

おすすめビンテ ージショップ in Brooklyn

日本人経営のビンテージショップが集中するブルックリン区。店主の個性が光る4店を訪ねた。

独自の視点で収集

アバウトグラマー (About Glamour)

「流行はあまり気にしない」「米国ではあまり見ない、珍しいものを扱うようにしている」「古着も新品も関係なく、僕自身が好きなものを集めている」という店主の飯田さん(写真右下)がキュレートした古着の他、雑貨、アート作品、オリジナル商品を販売。定番品は、ヴィヴィアン・ウエストウッド、クリストファー・ネメス、フレンチブランドのボーダーシャツ。シーズン毎にテーマを決めており、今季は身体にピッタリとフィットしたスリムなスーツを多数そろえている。地下には、世界各国のアーティストの作品を月替わりで展示するギャラリー(AGGallery)も併設。

(左から)ヴィヴィアン・ウエストウッド、1990年代のベルギーのブランド、W.&L.T.、コム・デ・ギャルソン。

40代以上の日本人には懐かしいブランドが驚くほど良い状態で集められている

日本の雑貨にも力を入れている。「他の店にはないものを選んでいます」

地下のギャラリーでは31日まで、ミキ・カタギリさんの作品展「Fragmentsof Memory」を開催中

310 Grand St., Brooklyn, NY 11211

aboutglamour.net


一生ものが見つかる

ラビッツ(Rabitts)

店主の久野さをりさん(写真左下)が日本の大手アパレル会社勤務を経て2004年、現在地にオープン。テーマは「その年のトレンドとコネクトしたビンテージファッション」。シャネルやフェラガモ、マルジェラといったハイブランドからリズ・クレイボーンやキャロルリトルなどお手頃価格のアメリカンブランドまで幅広くカバー。グッチやディオールなどのサングラス(未使用)と、江戸末期〜昭和初期の着物、特に男物の羽織は一見の価値あり。「女性らしさを感じるドレスのセレクションが得意です。クラシックなテーラードジャケットからエキセントリックなデザイナーズまで一生ものが見つかります」と久野さん。

舞台衣装やコレクターズアイテムもある

開店当初から通う常連客も

120 Havemeyer St.Brooklyn, NY 11211

rabbitsnyc.com


心が動くものを

ハロルドとモード (Harold andMaude Vintage)

2013年からロングアイランドシティー地区とローワーイーストサイド地区のフリーマーケットに出店。ベッドフォードスタイベサント地区がまだそれほどヒップではなかった14年にオープン。日本やヨーロッパ、米東海岸を中心にフリーマーケットやスリフトショップ、ヤードセールを丹念に見て周って買い付けた古着とオリジナルの商品が小さな店内に所狭しと並んでいる。「年代を問わず、僕と妻が見て手に取って心が動くものを集めています」と話すのはオーナーの橋本竜馬さん(写真下)。ちなみに店名は1971年公開の米国映画から。

「妻と僕が大好きな作品です」

懐かしい宝箱をひっくり返したような店内

 

オリジナル商品の一つ、ニットキャップは15ドルからとお手頃な価格

592 Lafayette Ave.Brooklyn, NY 11216

haroldandmaudevintage.com


さながら「ビンテージ博物館」

10フィートシングル 10ft Single

ステラ・ダラス・リビング Stella Dallas Living

アメリカンカジュアル全般の古着を販売する10フィートシングル(写真左)と、絨毯やキルト、家具などのインテリア商品の他、世界中から集めたありとあらゆる種類のビンテージが並び、さながら「ビンテージ博物館」のようなステラ・ダラス・リビングは、1990年代からニューヨークでビジネスを続けているという日本人が経営。店舗は隣同士にあり、質、量ともに圧巻の品ぞろえは目眩がするほど。

281 North 6th St.Brooklyn, NY 11211

IG: @stelladallasliving

 

               

バックナンバー

Vol. 1318

私たち、こんなことやってます!

患者さまの歯を一生涯守り抜く、高品質で長持ちする歯科医療を目指すDental Serenity of Manhattanのチャン院長と、人と人とのつながりを大切にし、お客様に寄り添ったサポートを心がけるCOMPASS不動産エージェントの石崎さんに話を聞きました。

Vol. 1317

ソーバーオクトーバー 一カ月の休肝がもたらす静かな変化

お酒をやめることは、意志の強さの証しではなく、自分の調子を取り戻すためのセルフケアの一つ。世界中で広がる「ソーバーオクトーバー(禁酒月間)」は、心身のバランスを見つめ直す、穏やかな一カ月の習慣。飲まないことで見えてくる「自分」を、少しの勇気と共に体験してみませんか。

Vol. 1316

知りたい、見たい、感じたい 幽霊都市ニューヨーク

ハロウィーンまで残すところ3週間。この時期なぜか気になるのが幽霊や怪奇スポットだ。アメリカ有数の「幽霊都市」ニューヨークにも背筋がゾッとする逸話が数え切れないほど残っている。こよいはその一部をご紹介。

Vol. 1315

ニューヨークの秋 最旬・案内

ニューヨークに秋が訪れた。木々が色づきはじめるこの季節は、本と静かに向き合うのにぴったり。第一線で活躍する作家や編集者の言葉を手がかりに、この街で読書をする愉しさを探ってみたい。