巻頭特集

ニューヨーカーの 通勤バッグの中身


体にフィットするノーブランド

グレン・エドワードさん
ニュージャージー出身/30代/フィンテック勤務


ミッドタウンのフィンテック(金融テクノロジー企業)で働くグレンさんのバッグは、ショルダータイプ。

ノーブランドのものでヴィンテージ感のある風合いがお気に入り。これ見よがしにブランド名が分かるものではなく、シンプルなものがベターだという。柔らかなレザーは体にフィットするので持ち運びに負担にならず、コンパクトながらラップトップも持ち歩ける容量の良さも魅力的だ。

グレンさんが常に持ち歩いている、バッグの中の三種の神器は、愛妻弁当、イヤホン、今治(いまばり)のハンドタオル。

バッグを選ぶ際は、機能性に優れ、適度なサイズながら必要なものが最低限入るものをチョイスしている。休日はバッグを持たない派。

 



軽快な「バッグなし」派も急増中

 

東凛太郎さん
在米歴10年/20代/在投資銀行勤務

 

ミッドタウンの投資銀行に勤務する東さんは、通勤バッグを持たない派! これも立派な現代の通勤スタイルといえよう。今回の取材でも、通勤バッグを持たない派が以前に比べ増えているのが顕著だった。

デジタル化が進むことで持ち物が最低限になっていることから、東さんも携帯電話2台とイヤホン、マネークリップのみをポケットに入れて会社へ、というスタイル。

休日も、両手が自由になる「ルイ・ヴィトン」のボディーバッグで、軽快感を演出。ブラックレザーにエンボスされたモノグラムは、控えめながらラグジュアリーな雰囲気。基本的にシンプルな色のバッグで、機能性を重視して選んでいるというが、上質な素材感のものが好みだという。

 

 

 



トートも選べばビジネス向きに!

 

西村悠佑さん
在米歴1年/30代/KPFデザイナー

 

ロンドン生活が長かった西村さんは、端正にスーツを着こなす建築デザイナーだ。出勤はタイを締めて、スーツやジャケットでビシッとキメることが多い。

普段から通勤時は荷物が少ないとのことで、薄い生地の自社トートバッグを愛用している。携帯や財布に加え、仕事で使うiPadが入るサイズならば十分なのだとか。

トートバッグと聞くとチープに感じる人もいるかもしれないが、KPF社の社名が入った黒のトートバッグは、ビジネスシーンにおいても、カジュアル感が出過ぎないところが、西村さんのお気に入りポイント。

またバッグの内側に小さなポケットが付いていて、携帯などを収納しやすく、使い勝手も良いそうだ。

 

 

 

               

バックナンバー

Vol. 1323

ホリデーを彩るワインの魔法  ─クリスマス・年末年始・大切な人と集う時、 “美味しい”を超える体験を、ワインと─

ホリデーシーズンは、家族や友人と集まる特別な季節。そんな時間をより豊かにしてくれるのが「ワイン」である。 今回は、ワインのスペシャリスト監修のもと、基礎知識からフードペアリング、ギフト選びまで幅広く紹介。初心者から上級者まで堪能できる、“ホリデーを彩るワイン”の楽しみ方をお届けする。

Vol. 1322

私たち、こんなことやってます!

睡眠時無呼吸症候群の治療に注力する、パーク・アベニュー・メディカル・センターのジェフェリー・アン院長と、保険対応も万全の総合ヘルスケアを提供するE.53ウェルネスの川村浩代さんに話を聞きました。

Vol. 1321

サンクスギビング特集 ニューヨーカーに愛される手作りパイ 〜ケーバーズの舞台裏〜

ウエストビレッジの一角に、どこかノスタルジックな空気をまとったパイ専門店「ケーバーズ」がある。ロングアイランド地区で生まれたこのブランドは、“農場から都会へ” をテーマに、素朴な焼き菓子をニューヨークの街へ届けている。季節のパイはもちろんビスケットサンドなど魅力は尽きない。今回は同店のミシェルさんに、人気の理由やホリデーシーズンの舞台裏について話を聞いた。

Vol. 1320

どんどん変わる、ますます面白い ゴワナス探訪

ニューヨークの最旬スポットとして  ニューファミリーやレストラン業界、不動産開発業者から熱い視線が注がれるブルックリン西部の中心地ゴワナス。今週はゴワナス入門編として、その楽しみ方を紹介する。