春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜
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ニューヨークでサイクリングするにはどこを走ればいい?おすすめの定番コースを向井さんが教えてくれた。
「マンハッタン内は車や歩行者が多過ぎるので、本当の自転車の爽快感はなかなか味わえないんです」。
そう語る向井さんが勧める市内の自転車コースは、マンハッタン西側の川沿いにあるハドソン・リバー・グリーンウェーだ。この道路は、島の南端バッテリーパークからインウッドをつなぐウォーターフロントの自転車やスクーター専用のレーンとなっており、車と接触する心配がないサイクリングロードとして親しまれている(歩行者の飛び出しには注意しよう)。
緑豊かな草木に囲まれた同レーンは下りと上りの両車線があり、晴れた日には美しいハドソンリバービューとニュージャージーのビル群を川越しに一望できるのも魅力だ。
ちなみに東側にも同様にイースト・リバー・グリーンウェーがあるが、37丁目から60丁目までが途切れているため、一気に駆け抜けたいならハドソンリバー側がおすすめとのこと。
気分に合わせてコースの長さは自由にカスタマイズ!
さらに本格的にサイクリングを楽しむなら、セントラルパークを越え、ジョージ・ワシントン・ブリッジを渡ってみよう。マンハッタンの美しい摩天楼を横目にニュージャージー州フォートリーに入れば、広々とした自転車道が設置されたルート9Wに合流できる。そのまま北上し、ニューヨーク州とニュージャージー州の州境を越えた先にあるカフェ「ザ・9W・マーケット」が見えたら休憩スポットに到着だ。
もちろん疲労を感じたらこの辺りで引き返しても良し。「まだまだ行ける」と感じたら、そこからさらに北上してハドソン川沿いにある小さな街、ピアモントにあるフライウィールパークやナイアックのメモリアルパークに立ち寄ってみよう。地元のレストランやカフェ、ベーカリーなど趣のある街も堪能できるだろう。
ここまでで往復約50マイル(約80キロメートル)以上のサイクリングとなり、かなりの達成感が得られるはず。「もし100マイル(約160キロメートル)コースに挑戦したかったら、そのままさらに北上してベアーマウンテンを目指してみてください」と向井さん。
このハドソンバレーにそびえる標高1200フィートの山、ベアーマウンテンは世界的なアマチュアレース「グランフォンドニューヨーク(GFNY)」が開催される場所としても有名だ。平坦な道ではなく、アップダウンのある山道、砂利道を乗り越えなければならないが、その先には壮大な湖や紅葉、山頂といった絶景を楽しめる。
マンハッタンの喧騒(けんそう)から離れて、自分の脚でこぎながら自然や風を生で感じる気持ち良さは自転車に乗ってでしか味わえない。
次の週末には思い切ってサイクリングで郊外まで足を伸ばしてみては。
きちんと守ろう!
ニューヨークの自転車交通ルール
■歩道ではなく車道を走行する
■車の信号機に従う
■自転車専用レーンがない場合は道路の右側を走行する
■走行中、両耳をふさぐイヤホンやヘッドホンは禁止
■自転車ベルを装着する
■ヘルメットの着用を推奨(14歳以下は必須)
■Eバイクで自転車レーンを走行する際は時速30マイル以下を維持しなければならない
市内の自転車レーン情報をチェック!
NYC BIKE MAPS
nycbikemaps.com
「ストリクトリーバイシクルズ」って?
ジョージ・ワシントン・ブリッジを渡った付近にあるのがバイクショップ「ストリクトリーバイシクルズ」だ。自転車やアイテムを販売する他、熟練のスタッフが修理・点検も行ってくれる。市内ではハドソンヤードにもショップがある。
Strictly Bicycles: 2347 Hudson Terrace, Fort Lee, NJ 07024/TEL: 201-944-7074/WEB: strictlybicycles.com
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