巻頭特集

【SDGs】今こそ、サステナブルな行動を!

TWA Hotel

昨年、JFK空港のターミナル5(旧トランス・ワールド航空ターミナル)にオープンした、デザイナーズホテル。斬新なのはレトロスタイリッシュな見た目だけでなく、その客室でのエコ意識の高さ。同ホテルの客室(トイレ除く)には、なんとごみ箱がない。ベッドルームにはリサイクルを呼び掛けるボードが机の上にあり、ここまで徹底してあると、利用客もごみ削減を意識せざるを得ない。

アメニティーセット(有料)のシャンプーやコンディショナーは、もちろん小分け包装ではなくボトルタイプで、中身がなくなり次第注ぎ足すようにしている。

ちなみにこのホテルの建物や内装は、米国グリーンビルディング協議会が認定した、環境に配慮した設計になっている(=LEED認定建造物)。ターミナルの建築は、かの「チューリップチェア」でも知られる、有名なエーロ・サーリネン。

 

使用する電気は自家発電しており、館内のエアコンや暖房設備、照明などを全てまかなっている、エコなホテルだ。市内で電力供給がダウンした際も、影響がないという

 

 

twahotel.com


Materials For The Arts

クイーンズ区ロングアイランドシティーにオフィスを構える、リユーズ(再利用)センター。企業や個人から寄付された、本来埋め立て地に行くはずだった廃棄物を、学校などの教育機関やアーティストらに回して創作活動を支援している。

エデュケーションセンターでは「創造的な再利用で芸術を学ぶ」というテーマで、クラスとワークショップを行っている。オンラインアートクラスは小学生から高校生までのプログラムを用意。アートイベントや、アーティストの展示会の支援なども行っている。今年の春は、ガーナ出身アーティストのTijay Mohammedが、アーティスト・イン・レジデンスとして作品を展示。

 

さまざまな資源を寄付できるので、ウェブサイトのチェックを! 紙や生地の他、フラットTV、はしご、楽器など幅広い材料がアートに生まれ変わる可能性あり。倉庫でのこうした材料の整理ボランティアも募集中(※写真はインスタグラム「@materialsforthearts」ページのスクリーンショット)

materialsforthearts.org


にゅーす 1
コロナ禍で増加するごみを退治!

ニューヨークの街頭で14年もの間、ごみ拾い活動を行っている、ボランティア団体のBig Apple Beautifiers。地元のBedford Barrow Commerce Block Associationや、7th Avenue South Allianceと協力し、活動を展開している。

代表のテリー佐藤さんは長年の活動で、パンデミック以降のごみのポイ捨て状況などの変化を体感しているという。

「以前に比べ、マスクやビニール手袋のごみが増加しました。これらの素材は環境に負荷がかかり、海に流れ出してしまう恐れがあるので、脅威を感じています」

また、パンデミックにより多くの人がニューヨーク市から流出したにも関わらず、街頭のごみの量は減っていないという。「治安が悪くなったゆえの現象かもしれません」と佐藤さん。「街が汚いことと犯罪率の上昇は比例するので、活動を続けたい」。

9月20日(日)午前9時から11時45分まで、同団体の設立14周年を祝いつつ、今まで継続的に活動を行ってきた西4ストリートのクリストファー公園にて、ごみ拾いを行う。10月はブルックリンで活動を計画中。

 

 

ボランティア同士で交流が深まったり、汚れた道がきれいになることで達成感を得たりと、環境保全以外にもメリットがある

 

nysouji.seesaa.net


にゅーす 2
衛生面からエコバック禁止?

ニューヨーク州では3月1日から、環境保護の観点から使い捨てビニール袋の使用が全面禁止になった。しかし、パンデミックを受けて状況は一変。繰り返し使うエコバッグを介して、新型コロナウイルスがまん延することを懸念する人が増えた。州によっては衛生面を考慮し、一時的にビニール袋の使用を許可したところも。

ただし「インディペンデント」誌の記事によると、使い捨てではないコンテナ(容器)やショッピングバッグを使用しても、ウイルスの付着・残留率は他の素材と変わらず、特定の素材だけがコロナウイルスを拡散するわけではないという指摘もある。やはりまずは手洗いなど、個人での衛生を保つことが求められる。

 

 

               

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