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今、米国の若い世代の間で1970年代後半から80年代にかけて日本で大流行したシティーポップを中心に熱狂的なファンが増えている。ブルックリン区に店を構え、レアものを揃えるフェイスレコードの間宮さんが選ぶ名曲を通して、その魅力を探ってみたい。
ドラマ『高校教師』の主題歌を収録した
森田童子のアルバムが米国で人気

近年ここNYでも人気の高い日本のFolk Blues Rock。特に人気の高いアーティストは小坂忠、山崎ハコ、浅川マキ、カルメンマキなど様々。その中でも人気の森田童子の2ndアルバムをご紹介。1993年に記録的なヒットをしたドラマ『高校教師』の主題歌が収録されたアルバムが米国でも人気である。ドラマの主演の真田広之といえば、米国で『SHOGUN』でエミー賞作品賞・最多18冠という偉業の記憶が新しい。A1の『ぼくたちの失敗』から『ニューヨークからの手紙』など悲壮感の極み、そして日本の独特の情景を連想させる数々の楽曲。アレンジには日本のサイケフォークロックの鬼才J・A・シーザー(天井桟敷)が参加。彼女独特の歌詞の素晴らしいセンスは、叔父の巨匠なかにし礼の影響であろうか。また、ドラマ劇中歌『たとえばぼくが死んだら』が収録された、80年のアルバム『ラスト・ワルツ Un, Deux, Trois』も必聴&号泣。
フェイスレコード■

2018年にウィリアムズバーグ地区にオープン(営業は木曜日から日曜日の午後1時〜7時)。シティーポップをはじめ、山下達郎、竹内まりや、坂本龍一、YMOなどに代表される日本の音楽を中心に、ヒップホップや日本盤のジャズロックなども豊富に取り扱う。在庫数は8000枚、新入荷は毎週金曜日。レコードの買い取りも受け付け中。1994年に東京で創業し、現在は日本全国に全6店舗展開中。

間宮祐一
横浜市出身。脱サラし、2015年からニューヨーク在住。18年に同店をオープン。自身も筋金入りのレコードコレクター。また、ヒップホップの楽曲制作も行い、2020年に客演に『Freddie Gibbs』(グラミー賞ノミネーター)を迎えたシングルレコードを発表。座右の銘は「NO VINYL NO LIFE」。



