明日試したくなるカラダの豆知識

〈第4回〉 膝にやさしい歩き方

毎日働き続ける私たちのカラダ。何か特別なことを始めなくても、ちょっとした気づきで、毎日はきっと変わるはず。カラダとのつきあい方をテーマに、暮らしの中でできるヒントをお届け。あなたとカラダの新しい関係を見つけていきましょう!


膝にやさしい歩き方

歩いているときに、膝に痛みを感じた経験はありますか? 膝痛と聞くと、年齢とともに軟骨がすり減って生じる変形性膝関節症や、スポーツのけがによる半月板損傷などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、このような構造的な問題に見える痛みでも、実際には歩き方が原因で痛みが生じている可能性があります。さらに、膝の痛みは膝以外の部位が原因になることも少なくありません。そこで今回は、膝に負担の少ない歩き方のポイントを三つ紹介します。

1.重心の真下に足を着く: 足を身体の前についてしまうと、膝にブレーキの力が加わり、ストレスがかかります。自分の重心の下に足をつくようにしましょう。
2.足の重心のかけ方: 足に体重を乗せるとき、外側や内側に重心が偏っていませんか? 親指と小指の真ん中を重心が通るように意識しましょう。
3.腕を振る: 体幹と上半身の回旋は膝への負担を減らすうえで非常に重要です。腕をしっかり振ることで推進力が生まれ、歩行効率が上がります。
以上三つの点を意識して歩いてみてください。痛みのない正しい歩き方を身につけましょう。

<今週のカラダヒント>
足を重心の下に着くためには、体を少し前傾させることが大切です。前傾することで体幹筋が働きやすくなります。また、後ろ足でしっかり地面を押すことで、足が自然に体の真下に着くようになります。

 

小崎裕也

■ミッドタウン地区のFuncPhysio Physical Therapy勤務。日米の理学療法士免許を持ち、アトランタのEmory大学でドクターの称号を取得。キネシオテーピング、栄養指導、ストレングス&コンディショニングの資格も保有。機能的徒手療法を用い、姿勢や動作を分析し根本原因にアプローチする治療に定評がある。ラジオ体操やピックルボールの活動の主催や趣味のランニングやサッカーを楽しむ傍ら、その選手のサポートも積極的に行う。

               

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