巻頭特集

ニューヨークのホテルを 使いこなそう!

ニューヨークでは、コロナ禍を経て2021年から現在に至るまでホテルのオープンラッシュが続いている。物価の高騰に伴い、宿泊料金も高騰しているが、ホテルは宿泊だけでなく食事やデートスポット、人々を魅了する色々な楽しみ方がある。(取材・文/菅 礼子)


個性溢れるホテルは用途に合わせて訪れよう

観光客で溢れかえる昨今のニューヨークだが、気がつけば新型コロナウィルスによる規制が緩和された頃からホテルが新規オープンラッシュを迎えている。

観光都市でもあり、多様な人々が生活するこの土地には、さまざまな個性のあるホテルが存在する。今号では旅行者はもちろん、在住者も楽しめるホテルの使い方を探ってみよう。

2020年のパンデミックにより運営中だったニューヨークのホテルは大打撃を受けたが、ホテルの新規オープン計画は当然何年も前から始まっていることもあり、2021年の新型コロナウィルスの恐怖が冷めやらぬニューヨークではひっそりと多くのホテルがオープンしていった。

煌びやかな「ハードロックホテル」はタイムズスクエアにオープン

活気を取り戻した
タイムズスクエア

パンデミック中にゴーストタウンと化したしたタイムズスクエア地区では、2019年にオープンした「ザ・タイムズスクエア・エディション」がわずか1年でクローズ(その後、再オープン)、「ヒルトン・タイムズスクエア」も2020年4月にクローズ(その後、再オープン)するなど、活気を無くした同地区だったが、2021年から巨大資本のホテルが続々オープンし、中心部にリゾートのようなオアシス「マルガリータヴィラ・タイムズスクエア」がオープン。トロピカルな装飾に自由の女神が館内に飾られるなど、観光客向けでアミューズメントパーク的なホテルだ。

昨年は「ハードロックホテル・ニューヨーク」がオープンし、今年秋にはヒルトン系列のライフスタイルを意識した新ブランド「テンポ・バイ・ヒルトン」も同地区にオープン予定だ。

今年に入り、ミッドタウン地区には、洗練されたホテル体験を提供する「バージン・ホテル・ニューヨーク」もお目見えするなど、いい意味でコマーシャル的なホテルが観光地に戻ってきた。観光の象徴とも言われるタイムズスクエアの復活を感じさせる。

歴史的な佇まいの「ホテルチェルシー」ロビー

歴史あるホテルや建築がリバイバル

続々と新規オープンも続くが、莫大な改修費と時間をかけて歴史的なホテルや有名な建築物がリバイバルするのもトレンドと言えよう。1883年から1885年にかけて建てられ、多くの芸術家たちに愛された「ホテルチェルシー」は11年のリノベーション期間を経て昨年2月に再オープンした。

1971年に開業した「パーク・レーン・ホテル」は近隣の「プラザ・ホテル」などに引けを取らないラグジュアリーホテルに生まれ変わった。同ホテルはセントラルパークが一望できる美しい眺望も特徴だ。また、100年以上の歴史を持ち、建築好きからも注目されてきた旧ジャムロフスキー銀行も「ナイン・オーチャード」ホテルとなって生まれ変わった。クラシックな建築の中のホテルは上品な雰囲気を醸し出している。どのホテルも個性豊かで魅力的だ。

宿泊せずとも夏は
大いに楽しめる

ホテルでは、宿泊しなくともレストランやバー、アフタヌーンティー、スパなどを楽しめるのも魅力の一つ。これからの季節はルーフトップバーで、ニューヨークの世界屈指の摩天楼を堪能するのもいい。まさしく都会ならではの醍醐味だ。ワーケーションなど、この機会にニューヨーク在住者も宿泊を楽しんでみるというのも一つの選択肢だろう。


お得なホテルウィークも見逃せない

2022年からスタートした「NYCホテルウィーク」が2024年1月に戻ってくる。ニューヨークの5地区のホテルが対象となり、最大24%ディスカウントされた料金で宿泊できる。nycgo.com/nyc-hotel-week1

               

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