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この2つの言い回しは、似たような使われ方をしますが、心理学的に厳密に定義すると、ベビーブルーと産後のうつは異なるものです。
ベビーブルー(マタニティーブルーとか、産後ブルーと言い方はいろいろ)は、出産後10日を前後して約75%の母親が経験する一過性の症状です。私自身、2020年パンデミックの夏に出産し、軽いベビーブルーを経験しました。
産後のうつは、症状はベビーブルーと似ていますが、もっと重度になり、長期間症状が続きます。複数の重いベビーブルーの症状が2週間以上、毎日続いた場合、産後のうつと診断されます。10〜15%の母親が経験するというデータがあり決して少なくありません。
複数の要素が絡み合っています。ホルモンの急激な変化という生理的な要因が一つ。子育てという急激な生活の変化にうまく対応できないことも要因でしょう。深夜も続く授乳で眠れず疲労もたまり、精神的に疲弊すると悪循環に陥ります。
また、妊娠中からベビーブルーの症状を経験する妊婦さんもいます。ホルモンの変化は妊娠中から起こりますし、体型の急激な変化で自分を魅力的だと思えなくなるなど外見のコンプレックスや、体が重くなり動きづらい、つわりがひどくて食べられないなど、精神的に参ってしまう要因はたくさんあります。
多くの場合は、一過性のべビーブルーなので心配は要りませんが、妊娠前からうつ状態になりがちな人は、産後うつになるリスクも高いようです。私の患者さんで、妊娠前からアメリカ生活への適応障害でカウンセリングに来られていた女性が、出産後に産後うつになり、心配した夫が本人を連れて相談に来られたことがありました。
ベビーブルーの症状は、ムードスイング(怒りっぽくなったかと思うと落ち込むなど)、不安感(子育てへの不安など)、悲しくなる(涙ぐむのも症状の一つ)、イライラ感、無力感(自分は何もできないと感じるなど)、集中力の欠如、食欲不振・過食、不眠などです。ただ、物事に全く興味が持てないとか、気分の落ち込みがずっと続くようなことはありません。
一方の産後うつは、以上のベビーブルーの症状の重症度がグッと上がります。例えば、ベビーブルーでは悲しくなって涙ぐむ程度ですが、産後のうつになると頻繁に泣き続けるなどの違いがあります。朝起きて服を着替える、シャワーを浴びる、食事をするなど、ごく日常的なセルフケアができない場合は、それだけでうつ状態だと判断できます。自殺願望、赤ちゃんを傷つけたい願望が頭に浮かんだら赤信号です。すぐに医師に相談しましょう。
まずはかかりつけの産婦人科医師に相談するのが治療への最短距離です。産後の定期検診時に必ず産後うつ症状の問診があるので、その際に気軽に相談することもお勧めします。
産婦人科医師としっかりコミュニケーションを取り、気兼ねなく相談できる関係を築いておきましょう。次に、妊娠中から産後うつとベビーブルーの症状について知識を得ておくことは大事です。備えあれば憂いなし。このコラムが少しでも役に立てばうれしいです。後編はサポートシステムの構築についてです。(後編に続く)
表西恵先生
Megumi Omonishi, PhD
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サイコロジスト。
セントラルアーカンソー州立大学でカウンセリング心理学科修士号、ジョージア州立大学で同科博士号取得。
テネシー州、ジョージア州などで臨床経験を積む。
現在はクリニックでの診療とビデオ診療をアメリカ26州で行う。
著書に「アメリカ人は気軽に精神科医に行く」。
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