今夜はジャズな気分

#11 Birdland Jazz Club – 創業75年ジャズの歴史と共 にしてきた名店

ジャズの聖地・ニューヨーク。毎晩この街のどこかで、ベテランから新人まで多くのアーティストが熱いセッション繰り広げる。老舗や隠れた名店などがひしめき合うこの街で、ジャズが聴けるおすすめスポットをジャズドラマーの三上麟太郎さんが案内する。

___________________________________________

創業75年ジャズの歴史と共にしてきた名店

今回紹介するのは、ブロードウェー劇場の立ち並ぶマンハッタン区の中心に店を構えるバードランドは、モダンジャズを作り上げたチャーリーパーカーの愛称「バード」に由来している。ジャズ界の巨匠達がライブを行ってきた大きなステージは健在で、毎晩世界トップクラスの素晴らしい演奏が繰り広げられている。広々とした店内は、食事も楽しむことができ、家族連れでも訪れられる雰囲気。人気のミュージシャンが数多く出演するので、足を運ぶ際には事前にチケットを取っておくのが良策。特に毎週金曜のバードランドビッグバンド、日曜のアフロラテンオーケストラは他で聴くことが出来ない大迫力の演奏で、一見の価値あり。また地下のバードランドシアターでは若手や小さな編成のバンドを中心にライブが行われており、本ステージとはまた一味違うジャズを楽しめる。

/三上さん注目のライブ情報/

Birdland Big Band

8月30日(金)午後5時30分〜

16人で構成される同店オリジナルのビックバンド。

Birdland Jazz Club

315 W. 44th St.

TEL: 212-581-3080

birdlandjazz.com

____________________________________________________________________

三上麟太郎rintaro-mikami.com

1995年、東京都生まれ。ジャズドラマー、パーカッショニスト、作曲家。21歳で渡米し、ニュースクール大学を卒業後はニューヨークを拠点に活動。2023年9月には自身初となるリーダーアルバム『First Fish』をリリース。Canopus Drumsのエンドーサーを務める。

               

バックナンバー

Vol. 1300

ガチなニューヨーカーには、必ずお気に入りのアイスクリームがある NOアイスクリーム、NOニューヨーク!!

ようやく初夏の陽気になってきたニューヨーク。メモリアルデーには冬場クローズしていたプールや野外イベントもオープンしました。昔からなぜかアイスクリームが大好きで、必ず地元に一軒はお気に入り店があるニューヨーカーたち。とっておきの新旧名店をご紹介していきます!

Vol. 1299

6月はイベント盛りだくさん ブラックカルチャーを体感しよう!

6月19日は米国の奴隷解放を記念する祝日「ジューンティーンス」。1865年の同日、テキサス州で奴隷として扱われていた人々に自由が告げられたことに由来し、19世紀後半からアフリカ系米国人のあいだで祝われてきた。2021年には米国の新たな祝日に制定。毎年この時期のニューヨークは、パレードやカルチャーイベントが目白押し。この機会にブラックカルチャーに触れてみよう!

Vol. 1298

私たち、なことてま

気になるビジネスを深掘りする連載企画。今回は、新たなプロジェクトに取り組むTICレストラングループ代表のボン八木秀峰

さんと、治療だけではなく健康維持のためのイベントも開催する

FuncPhysio(ファンクフィジオ) の理学療法士小崎裕也さんに話を伺った。

Vol. 1297

今話題のプランタンニューヨーク

今年3月下旬に、160年の歴史を持つフランスの百貨店プランタン(PRINTEMPS)が、ウォール街に米国初出店を果たした。「百貨店ではない」をコンセプトにした小売りの新時代を切り開く新しいリテールモデルを目指す、今号ではそんな話題のプランタンニューヨークの魅力を探ってみた。