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最初に紹介する健康ドリンクは、日本人になじみの深い緑茶。あまりに身近すぎて見過ごしがちだが、新型コロナウイルス状況下では緑茶のパワーに、にわかに注目が集まっている。
抗菌パワー絶大の煎茶
緑茶の栄養成分の中でも特に健康効果が高いといわれているのがカテキン。抗酸化作用、殺菌という、ウイルスに対抗するには最適な効能をはじめ、解毒、高血圧予防作用、コレステロール上昇抑制作用など、カテキンの効果はさまざまなものがある。
このカテキンを最も多く含むのが煎茶だ。もちろん抹茶、玉露、番茶、ほうじ茶にも含まれるが、含有量が最大のものといえば煎茶になる。また、カテキンは水溶性の成分なので、抹茶のように葉を全部摂取しなくても、普通にお茶をいれるだけで十分に取れる。
煎茶はカテキンだけでなく、ビタミンC含有量も他の緑茶に比べると多いので、効率的に健康成分を取れるといえる。
カテキンを最大限に抽出するには、煎茶をできるだけ熱いお湯でいれるのがベスト
カテキンを引き出す
煎茶のいれ方
カテキン豊富な煎茶のいれ方にはコツがある。それはなるべく高温のお湯でいれること。お茶をいれるときの適温と適量がパッケージに書いてあるが、それは最もおいしい味を引き出すいれ方で、カテキン抽出量を念頭には置いていない。
カテキンは味でいうと渋みや苦みのもとになるので、カテキンが多く抽出された緑茶は一般的に渋みと苦みが強く、うま味や甘味は少なくなる。逆にうま味や甘味を引き出すには低温が良いのだが、低温だとカテキンが抽出されにくいので、せっかくのカテキンのパワーを生かせない。やかんで沸かしたお湯をそのまま使うのが、最強のカテキン煎茶のいれ方だ。
冷たいカテキン煎茶を
楽しむ
夏の暑い時期は冷茶が飲みたくなり、味もマイルドな水出し緑茶を作ってしまうが、カテキンパワーにあやかるには、まず熱いお湯でいれた煎茶を氷で冷やして飲むとよい。長時間置いておくと酸化が進んでしまうので、できれば濃くいれた煎茶を大量の氷で一気に冷やし、すぐに飲むのがおすすめ。
ただ緑茶にはカフェインも含まれているので、カフェインアレルギーの人は避け、体質や生活スタイル、食べ物の好みに合ったドリンクを探そう。次ページからは発酵食、栄養学、漢方の専門家がおすすめする健康ドリンクを紹介する。
カテキン抽出量の多い冷茶を作るには、水出しではなく、熱い煎茶をいれ、急速に氷で冷やすのがおすすめ
この方法でいれると苦みや渋みが強い冷茶になるが、シャープな味わいがむしろ夏にはすっきり楽しめる
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