今週末の3月28日
シンガーソングライター イーデン・カイ
One Song, One Story – Vol.02 –
完成した一曲の奥にある制作の背景や、迷い、決断、その時々の想いを紐解いていく
♪ 『Beautiful Girl』(ビューティフルガール)
自粛期間に生まれた、妹への一曲
今回は、シングル曲「Beautiful Girl」についてお話しさせてください。時を遡ること2020年。パンデミックによる自粛期間の真っ只中でした。19年に事務所から独立して以降、米国本土を拠点に活動されている日系アメリカ人プロデューサー、Kazumi Shimokawaさんと連携しながら、少しずつ楽曲をリリースしていました。
「少し変わったテーマで歌詞を書きたい」そう思ったことが、この曲のはじまりです。
今回選んだのは、“自分の妹へ向けた一曲”。幼い頃の記憶や何気ない思い出を辿りながら、言葉を紡いでいきました。本来であればMVも撮影したいと考えていましたが、当時は自由に外出することも難しく、屋外での撮影は現実的ではありませんでした。どう形にするべきか、しばらく悩んでいたのを覚えています。
ファンとつくったMV
そんな中、当時MV編集を担当してくれていた友人から、「ファンの方々のホームビデオを集めて、一つの作品にしてみたらどうか」という提案をもらいました。思い切って募集をかけてみたものの、どれほどの方に協力していただけるのか、正直なところ不安もありました。しかし、実際には想像以上に多くのファンの方々から映像が届きました(もちろん使用許可をいただいた上で)。
制作当初は、自分が家の中で歌っているシーンが中心で、どこか寂しさの残る映像になるかもしれないと感じていました。けれど、集まった映像が加わることで、その印象は一変します。気づけば、温もりに満ちた一つの作品へと仕上がっていました。(現在はYouTubeチャンネルでご覧いただけます)
聴く人の数だけ広がる物語
楽曲のリリース後には、「サビは兄妹だけでなく、親から娘への想いにも聴こえる」
「姉妹の関係としても重なる」といった声をいただきました。同じ歌詞でも、聴く人によってまったく違う物語が立ち上がる。そのことに、あらためて音楽の持つ広がりと可能性を感じた一曲でもあります。また、「Beautiful Girl」のシングルアートは、妹の親友であるNachi(@nachi_art06)に描いてもらいました。
たくさんの人の想いが重なり合って完成した、大切なプロジェクトです。ぜひ一度、聴いてみてください。





