準決勝の熱戦&#

ウクライナ、パレスチナ、台湾など、世界各地で緊張が続き、国際情勢は大きなうねりの中にある。いま、世界で何が起きているのか。そして、どこへ向かうのか。ニューヨークというグローバル都市から、その行方を見つめてみたい。
ニューヨークを歩きながら、国際情勢を考える
世界中から人が集まるニューヨークでは、国際情勢は日常の風景の中に現れる。国連本部、抗議 デモの路上、9・11追悼の場、移民コミュニティー。街を歩けば、世界の断面が見えてくる。
国連本部
外交の現場を歩く

マンハッタン区イーストリバー沿いに立つ国連本部は、国際政治の象徴的な舞台。加盟国が一堂に会する総会ホールは、各国の代表が演壇に立ち、それぞれの立場から政策や国際課題について演説する。特に9月の国連総会ハイレベルウィークには各国首脳が集まり、世界の視線がニューヨークに集まる。観光向けにはガイドツアーが実施され、国連の歴史や安全保障理事会といった主要機関の役割などを学ぶことができる。オンライン予約システムから申し込む形式で、日本語ツアー実施日もある。国際情勢を「現場」として知ることができるはず。
United Nations
405 E. 45th St. /un.org/en/visit
ジャパン・ソサエティー
文化の先にある日米関係

日本の映画や舞台芸術、アートなどを通して日本文化を発信する施設としてお馴染みのジャパン・ソサエティー。1907年設立という長い歴史を持ち、戦前から日米関係を見つめ続けてきた存在で、実は日米関係や国際情勢を議論する場でもある。日米同盟や経済安全保障、アジア太平洋をめぐる地政学などをテーマに、外交関係者や研究者、ビジネスリーダーが登壇する政策イベントが開催されている。一部は会員制や招待制のプログラムだが、公開イベントも少なくない。YouTubeで無料でアーカイブ視聴できるイベントも多いため、要チェック。
Japan Society
333 E. 47th St / japansociety.org
プロテストの現場
路上に現れる国際政治

ミッドタウン地区のブライアントパークからユニオンスクエア、ワシントンスクエアパークなどでは、大統領選や移民政策をめぐるデモがたびたび行われてきた。トランプ政権期には移民摘発(ICE)への抗議、イスラム圏からの入国制限に反対する集会など、多様な声が路上にあふれる。さらに、世界情勢に呼応するプロテストも少なくない。昨今では、米国によるベネズエラ大統領拘束や、イラン核施設空爆などに対して、各国出身コミュニティーをはじめとした人々から抗議の声が上がった。ニューヨークでは、国際情勢は抽象的な外交問題ではなく、移民コミュニティーの生活や市政にまつわる身近な問題なのだ。
Bryant Park ほか
42nd St & 6th Ave. / bryantpark.org
9.11メモリアルミュージアム
歴史的転換点、そして対テロ戦争へ

ローワーマンハッタン地区の9・11メモリアルミュージアムは、国際情勢を考える上で欠かせない。かつてツインタワーが立っていた跡地に、犠牲者の名前が刻まれた二つの追悼プールが広がる。地下のミュージアムには、崩れ落ちたタワーの鉄骨や消防車両の一部、当日の映像記録、遺族や生存者の証言などが展示され、あの日の悲劇を克明に伝える。9・11を契機に始まった対テロ戦争は、アフガニスタンやイラクに対する長期的な軍事介入へと繋がり、中東地域の不安定化と新たな過激主義の台頭を招いた側面もある。さらに対テロを名目とした国内政策は、米国社会の監視社会化や人種差別拡大も招いた。
911 Memorial & Museum
180 Greenwich St. / 911memorial.org



