NYC Minuteー1分で知れるヒミツ

街中に現る秘密の宝箱の正体

街を歩いていたら、ふいに小さな宝箱と出会う。そんなワクワクする仕掛けが、ニューヨークのウエストビレッジ地区やチェルシー地区のとある一角で静かに広がっている。トリンケットボックスと呼ばれる小箱で、中には小さなおもちゃや雑貨が入っており、ルールはシンプル。「テイク・ワン、リーブ・ワン。」一つ持ち帰ったら、代わりに何かを入れていく。場所は公表されておらず、見つけた人だけが参加できる宝探しのような存在。子供はもちろん、大人も思わずテンションが上がるのがこの遊びの魅力だ。

このムーブメントの始まりは、街角にアヒルのおもちゃを置く「ダックライブラリー」だと言われている。そこから発想を得て、「トリンケットライブラリー」や「ダックシェルフ」など、さまざまな形に進化。誰かの小さな善意が、次の誰かの楽しみに変わっていく。特別な準備も、参加表明もいらない。ただ街をよく観察してみるだけ。次の散歩では、あなたも秘密の宝箱を探してみては?見つけた瞬間、ニューヨークの街が少し違って見えるかもしれない。

               

バックナンバー

Vol. 1332

祝祭と日常が交差する街 チャイナタウンの現在地

春節・旧正月(2月17日〜)の時期は、チャイナタウンは赤い飾りに彩られ、獅子舞や爆竹とともに新年を盛大に祝う。本特集では、このシーズンのチャイナタウンの見どころを紹介するとともに、この街に生きる人々の姿に目を向けてみたい。

Vol. 1330

新世代グラフィックノベル

ニューヨークの書店で見かけることも多い、大人向けの長編ビジュアルコミック「グラフィックノベル」。その世界の最前線で活動する作家たちの言葉を通して、グラフィックノベルがいま何を問い、どのように読者と向き合っているのかを見つめていきたい。