1週間のニュースをまとめてチェック

<ニューヨークシティ>ロペス4度目防衛戦 ボクシング世界王座戦

プロボクシングの世界王座戦として注目を集める一戦、WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペスが、元3階級制覇王者シャクール・スティーブンソンを挑戦者に迎え、今月31日にニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンで対戦する。25日付トークスポーツが報じた。スティーブンソンは140ポンド級初挑戦となり、勝てば4階級制覇を達成することになる。一方のロペスは連勝を重ねる現王者で、今回が4度目の防衛戦。歴史ある大舞台で行われる一戦は、技巧派同士の主導権争いと距離感の攻防が最大の見どころとなり、世界的な注目を集めている。

冬の嵐ファーン接近 公立学校一斉閉鎖

ニューヨーク市は大規模な冬の嵐「ファーン」の影響で今月26日の公立学校の校舎を閉鎖し、授業をオンラインに切り替えた。25日付ニューヨークポストが報じた。約50万人の生徒が自宅からリモート学習を行い、移動の危険を避ける措置として安全性を最優先した。従来の「スノーデー」(雪の日の休校)は採用せず、授業継続のための対応で、州の年間180日要件を満たす狙いもある。ただし、高校や一部中学生はもともとの専門学習日で休みとなった。オンライン授業ではログイン障害など技術的問題も発生し、一部から批判が出た。市は翌日から対面授業を再開した。

敵色点灯に非難殺到 祝福の光が波紋

米プロフットボール、ナショナル・フットボール・リーグでニューイングランド・ペイトリオッツがスーパーボウル進出を決めたことを受け、ニューヨークの象徴エンパイア・ステート・ビルが同チームのカラーでライトアップされ、地元ファンの反発を招いた。今月25日付ニューヨークポストが報じた。ビルの公式Xは決勝勝利を祝う演出と説明したが、宿敵チームの色を掲げたことに「地元軽視だ」「あり得ない」と批判が殺到。ライトアップは数時間で別カラーに変更されたが、過去にも類似例があり、公共的象徴を巡るスポーツ演出の是非が改めて議論を呼んでいる。

<マンハッタン>

オフィスから住居へ 金融街再生

マンハッタン区金融街で、オフィスビルを住宅に転用する大型再開発計画が進んでいる。開発を手がけるクアンタム・パシフィックとメトロロフトは、築100年以上のオフィスビル「101グリニッジ・ストリート」を614戸の賃貸住宅に改修する計画で、2億1800万ドルの融資を獲得した。今月23日付マルチハウジングニュースが報じた。資金はアポロ・グローバル・マネジメントが提供し、調達は不動産サービス会社ニューマークが担当。昨年12月に改修許可が下りており、外観変更や設備更新、窓の全面交換などを行う。都心部で増える空室オフィスの有効活用策として注目されている。

未来の都市交通へ 空飛ぶタクシー

英国の航空機メーカー、バーティカル・エアロスペース社は、電動エアタクシー「Va lo(バーロ)」を米国で初披露し、ニューヨークの空の移動に革新をもたらす計画を発表した。今月21日付マーケットスクリーナーが報じた。同社はブリストー社、スカイポーツ・インフラストラクチャー社と協業し、マンハッタン区内外を結ぶ電動航空路線の導入を目指す。実現すれば陸路に比べ移動時間の大幅短縮が期待され、交通渋滞の緩和やCO2排出量削減にもつながるとして、持続可能な都市交通実現への重要な一歩として注目されている。また、将来的な商業運航の行方にも関心が集まっている。

<ブルックリン>

市長が雪かき 現場主義の姿に称賛

ニューヨーク市が大雪に見舞われる中、ゾーラン・マムダニ市長がブルックリン区で雪に埋まり立ち往生していた車両の除雪を手伝う様子が映像で公開され話題となっている。今月25日付CBSニューヨークが報じた。映像は市民が撮影したもので、市長は自らスコップを手に車の周囲の雪をかき分け、運転手を誘導して脱出を支援した。当日は嵐対応で多忙を極めていたが、「仕事に大小はない。困っている人を助けるのは当然だ」とSNSに投稿。州知事も反応し、親しみのあるコメントを寄せた。市長の現場主義を象徴する行動として、市民から好意的に受け止められている。

<ブロンクス>

高層住宅で爆発 死傷者15人、原因調査

今月24日未明、ブロンクス区にある17階建てアパートでガス爆発とみられる事故が発生し、火災が広がり一人が死亡、14人が負傷した。翌25日付AP通信が報じた。爆発は深夜から未明にかけて起き、上層階を中心に炎が急速に拡大。爆風で複数階が激しく損傷し、窓ガラスが吹き飛ぶなど甚大な被害が確認された。住民は建物外への避難を余儀なくされ、消防隊員がはしご車などを使い救助活動に当たった。負傷者の多くは煙を吸い病院に搬送されたが、命に別状はないという。市当局はガス設備の不具合の可能性も含め、出火原因や建物の管理体制について詳しく調査を進めている。

<ニュージャージー>

初の女性軍人知事 生活費対策を重視

マイキー・シェリル氏が今月20日、ニュージャージー州第57代知事に就任した。同日付WHYYが報じた。同氏は同州で二人目の女性知事であり、女性の軍人出身としては初の知事となる。就任演説では「機会」と「米国人の夢」を強調。就任直後には高騰する光熱費への対応として緊急事態を宣言し、料金の新規値上げ停止とエネルギー関連プロジェクト促進に関する二つの大統領令に署名した。さらに、手頃な生活費の実現、子どものオンライン安全対策、州政府の透明性と説明責任の向上を優先課題に挙げた。

<ロングアイランド>

住宅から猫大量救出 動物虐待で女性起訴

ロングアイランドの住宅で劣悪な環境に置かれていた100匹以上の猫が救出され、住人の女性が動物虐待の疑いで起訴された。今月21日付CBSニューヨークが報じた。サフォーク郡動物虐待防止協会(SPCA)は匿名通報を受け、複数の動物保護団体と立ち入り調査を実施。屋内や敷地内の建物には多数の猫が密集し、糞尿が堆積するなど不衛生な状態だった。猫の多くは呼吸器疾患や皮膚・眼の病気、寄生虫被害を抱えており、現在は保護と治療が進められている。SPCAは無許可繁殖が背景にあるとみて調査しており、住宅は閉鎖された。回復後、猫たちは順次里親募集される予定だ。

               

バックナンバー

Vol. 1330

新世代グラフィックノベル

ニューヨークの書店で見かけることも多い、大人向けの長編ビジュアルコミック「グラフィックノベル」。その世界の最前線で活動する作家たちの言葉を通して、グラフィックノベルがいま何を問い、どのように読者と向き合っているのかを見つめていきたい。

Vol. 1328

雑誌『ザ・ニューヨーカー』世界

ニューヨーク発の洗練された洒脱な視点で、調査報道から小説や批評、コミックやイラストまで、多彩な記事を掲載する老舗週刊誌『ザ・ニューヨーカー』。昨年は創刊100周年を迎え、その節目を祝う企画やイベントが相次いで開催された。ニューヨーク公共図書館本館では記念展示が行われ(2月21日まで開催中)、それに連動した名物編集者らによる座談会形式のトークショーが9月に実施。さらに先月には編集部の舞台裏に密着したドキュメンタリー番組がネットフリックスで配信されるなど、同誌は改めて世界中から大きな注目を集めている。本特集ではその歴史と編集哲学に迫りたい。