ローカルも大注目の新スポットを紹介 ─ ハワイ最新情報─ <後編>

ハワイへ移住者続出! 気になるハワイの不動産事情を聞いた

『エコノミスト・インテリジェンス・ユニット』が世界173都市を対象に行った「世界住みやすさ指数」で、ホノルルはインフラの安定性や治安、教育、天候などで高い評価を獲得し、2年連続で全米で最も住みやすい都市にランクインした。今回はハワイの不動産売買からバケーションレンタル、賃貸など幅広く手がけているアスカ・ゲートウェイ・エステーツの富田千賀子社長に話を伺った。

Aska Gateway Estates, Inc./askagateway.com

─貴社の事業内容を教えてください。

日本人のお客様を中心にハワイの住居、別荘、投資物件をご案内しています。弊社には、不動産売買部門の他、ご購入後の長期賃貸、バケーションレンタルそして別荘管理部門があります。ハワイ不動産に興味のある方には、まずご希望と目的や用途を伺います。目的と用途によって、居住地、貸しやすい物件、時々住みたい方にはホテルコンドやバケーションレンタルが可能な物件などをご案内します。

─最近、力を入れていらっしゃる事業は?

海外在住の日本の方に向けた、ハワイの住居や別荘、投資物件のご案内に力を入れていきたいです。これまで、日本在住の日本人を中心にマーケティングを展開しておりましたが、私自身、米国に住むシニア世代に入り、そのようなニーズが今後高まると実感致しました。米国在住の日本人にとっては、一番日本に近い米国がハワイになります。特にリタイア後に、日本に完全帰国するまでもない状況で、頻繁に日米を行き来するのにはハワイは最適です。また、日本に住む家族と、本土に住む家族がいると、ハワイを中継地点として集まることができるというケースもございます。

弊社の別荘管理は大変良い評判をいただいており、戸建てやコンドミニアムなどで定期検査や修理などの手配を行っています。ロンドン在住の米国人でハワイに別荘を所有しているオーナー様にもご満足いただいております。日本のきめ細やかなサービスとサポート体制はとても喜ばれているので、非日本人で別荘をお持ちの方たちへのサービスにも、今後さらに力を入れていく計画です。

─ハワイ移住の魅力とは?

豊かな自然も魅力ですが、ハワイの人々の穏やかな「アロハスピリット」を感じていただきたいです。

─ハワイ移住のハードルの高さは?

実は私の娘夫婦や妹がニューヨークに住んでおり、ニューヨークの不動産事情を把握していることを含め、物価や治安などを鑑みてもハワイ移住のハードルは高くなく、価値はあると思います。ちなみにマンハッタン区のコンドの中間価格は約110万ドルと聞いています。オアフ島は約半分の約50万ドルです。これまでリタイアメント後の住居として、ある年齢になってから移住を考える方がほとんどでした。しかし、コロナ禍で国外旅行が規制されていた中、リモートワークが可能になり、米国本土からハワイに訪れる若者が増え、1カ月だけの滞在予定が3カ月、半年となり、ハワイのライフスタイルが気に入って移住する人たちがかなり多くいらっしゃいます。

─どのエリアが今は注目でしょうか?

中心部に位置するカカアコ地区は近年開発が進み、さまざまなタイプのラグジュアリーコンドミニアムがございます。一戸建てをご希望の場合は、郊外にも多数物件を用意しておりますので、お客様のニーズに合わせた提案ができるかと思います。

─ハワイへの移住を検討している読者へ、一言アドバイスをお願い致します。

オンラインで物件情報を得る時代になりましたが、ハワイの貿易風を感じながら、実際にエリア探索、物件をご覧になることをおすすめします。私はハワイ在住27年、弊社のスタッフ、エージェントも20年以上のベテランです。現地の利点や、問題点を含めてご説明しながら、皆さまのお役にたてられれば幸いです。また今後は、我々スタッフと皆さまとニューヨークで直接ご面談する機会を設けたいと考えております。

富田千賀子社長

宮城県出身。新婚旅行で初めて訪れたハワイに魅了され永住を決意。家探しをきっかけに不動産に興味を持ち、2000年にライセンスを取得し不動産業界へ。19年に同社代表に就任。趣味はゴルフ、フラダンス、ハイキング。

 


ワイキキから車で約30分 カイルア地区にあるタウンハウス

全米トップの美しい海として知られるカイルアビーチ、ラニカイビーチが車で10分のロケーション。ホールフーズやターゲット、日系スーパーのトウキョウセントラルやおしゃれなレストランにも徒歩圏内。この物件は、6階建てタウンハウスの最上階。緑豊かな庭を見渡せるラナイも魅力。

Ka Malanai

471 Kailua rd.,#3306, Kailua, HI 96734

$1,099,000/2寝室・2バス・2駐車場/Interior:1270sq.ft/Lanai:103sq.ft/築年:2014

 

中庭とバーベキューエリアを完備。居住者は自転車、サーフボード、カヤックの保管も利用可能


ハワイでのセカンドホームや家族の拠点として理想的な物件

完全家具付きで、すぐに入居が始められる。部屋からは、シティービューとマウンテンビューの両方を楽しむことができ、贅沢な時間を過ごせる。プールや、コンシェルジュサービス、バレーパーキング、フルサービススパなど、快適な生活をサポートする施設が整っているのも最大の魅力だ。

Ka La’i 2201

223 Saratoga Rd., Honolulu, HI 96815(旧トランプタワー)

$420,000/Studio・1バス/Interior:418sq.ft/築年:2009

 

ワイキキとアラモアナは徒歩圏内で最高な立地条件だ


日系の移住者に聞いたハワイの「移住してよかったぁ〜」ところ

Mさん(40代・移住歴1年)

子供をのびのび育てるには本当いい環境だと思います。ダイナミックな自然の素晴らしさを親子で一緒に体感できるので、家族タイムがより濃くなっている気がします。それと、地元の人々がとにかく親切で、お店のスタッフや窓口の対応、何かしらのサービスを受けていても、安心してお願いできるなと感動しました。

 

Sさん(40代・移住歴3年)

コロナ禍を機に妻と二人で思い切ってハワイへ移住しました。現在は転職しましたが、当時はニューヨークでの仕事をリモートで続けられたのと、日本とも仕事することがあったので、時差的にもちょうどよく、ハワイを選びました。とにかく気候がいいので、ゴルフやハイキング、釣りなど気軽に楽しめて最高です。

 

Jさん(50代・移住歴7年)

ニューヨークに約15年住んでいましたが、出産を機に家族でハワイへ移住しました。日本の家族がハワイに遊びにきても安心して観光させられるのでラク(笑)なのと、ちょっとした連休は西海岸あたりに遊びに行くのにもちょうどいいので、ニューヨークにいた頃よりも国内旅行を楽しむ機会が増えたような気がします。

               

バックナンバー

Vol. 1300

ガチなニューヨーカーには、必ずお気に入りのアイスクリームがある NOアイスクリーム、NOニューヨーク!!

ようやく初夏の陽気になってきたニューヨーク。メモリアルデーには冬場クローズしていたプールや野外イベントもオープンしました。昔からなぜかアイスクリームが大好きで、必ず地元に一軒はお気に入り店があるニューヨーカーたち。とっておきの新旧名店をご紹介していきます!

Vol. 1299

6月はイベント盛りだくさん ブラックカルチャーを体感しよう!

6月19日は米国の奴隷解放を記念する祝日「ジューンティーンス」。1865年の同日、テキサス州で奴隷として扱われていた人々に自由が告げられたことに由来し、19世紀後半からアフリカ系米国人のあいだで祝われてきた。2021年には米国の新たな祝日に制定。毎年この時期のニューヨークは、パレードやカルチャーイベントが目白押し。この機会にブラックカルチャーに触れてみよう!

Vol. 1298

私たち、なことてま

気になるビジネスを深掘りする連載企画。今回は、新たなプロジェクトに取り組むTICレストラングループ代表のボン八木秀峰

さんと、治療だけではなく健康維持のためのイベントも開催する

FuncPhysio(ファンクフィジオ) の理学療法士小崎裕也さんに話を伺った。

Vol. 1297

今話題のプランタンニューヨーク

今年3月下旬に、160年の歴史を持つフランスの百貨店プランタン(PRINTEMPS)が、ウォール街に米国初出店を果たした。「百貨店ではない」をコンセプトにした小売りの新時代を切り開く新しいリテールモデルを目指す、今号ではそんな話題のプランタンニューヨークの魅力を探ってみた。