歴史的名盤レコードを掘る! 今週の1枚

第39回 今週のレコード:ダンジンダン・ポジドン(イノヤマランド)

今、米国の若い世代の間で1970年代後半から80年代にかけて日本で大流行したシティーポップを中心に熱狂的なファンが増えている。ブルックリン区に店を構え、レアものを揃えるフェイスレコードの間宮さんが選ぶ名曲を通して、その魅力を探ってみたい。


水を使ったユニークな録音手法で作られた
日本のアンビエントミュージック名盤

 

芦川聡、吉村弘を代表にニューヨークでも人気の環境音楽・アンビエントミュージック。 本作はヒカシューの元メンバー、井上誠と山下康が結成したユニット「イノヤマランド」のデビューアルバム。そしてプロデュースは細野晴臣。YENレーベル傘下のMEDIUMレーベルより1983年にリリースされた。アンビエント、NEW AGE MUSICの人気に伴い2018年に再発されたが、そのリイシューも今では1万「YEN」を超える人気盤。この制作は細野が考案した「ウォーター・ディレイ・システム」によって行われている。水を張った水槽の中にマイクとスピーカーを取り付けて録音する手法で、これにより透き通った音の響きが得られている。一つ一つの響きが独特の美しさを醸し出す。FACE NYCが4周年でYENレーベルが40周年を迎えた時にコラボTシャツを一緒に作らせて頂くことができた。今でもこのシャツは私たちの宝物だ。


フェイスレコード

2018年にウィリアムズバーグ地区にオープン(営業は木曜日から日曜日の午後1時〜7時)。シティーポップをはじめ、山下達郎、竹内まりや、坂本龍一、YMOなどに代表される日本の音楽を中心に、ヒップホップや日本盤のジャズロックなども豊富に取り扱う。在庫数は8000枚、新入荷は毎週金曜日。レコードの買い取りも受け付け中。1994年に東京で創業し、現在は日本全国に全6店舗展開中。


間宮祐一

横浜市出身。脱サラし、2015年からニューヨーク在住。18年に同店をオープン。自身も筋金入りのレコードコレクター。また、ヒップホップの楽曲制作も行い、2020年に客演に『Freddie Gibbs』(グラミー賞ノミネーター)を迎えたシングルレコードを発表。座右の銘は「NO VINYL NO LIFE」。

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