YAチアダンスのポジティブマインド教育学

第15回 環境の変化に起因する悩み

元NFLチアリーダーが、海外に住む子育て世代の読者に向けて、ポジティブなマインドセットを養うメソッドを紹介する連載。


【今週の語り手: 河田】

皆さんがアメリカへ越してくる際、少しでも快適に海外移住ができるよう、何か特別に準備したことはありますか?

私は、NFLチアリーダーのオーディションのために渡米し、ダンスの練習と英語の勉強に追われる毎日。そして、文化や価値観の違いなどで少しずつストレスが溜まり、海外で生活する現実を突きつけられました。

親友の結婚式にブライズメイドとして参列

新生活への準備と合わせて心のケアを用意することがポイントに

私がNFLチアリーダーとして活動していた現役時代、ある現地の小学校から、「最近越してきた日本人の兄妹が、こちらの環境になかなか慣れず、ケアが必要だから、彼らを元気づけてほしい」と連絡がありました。特に、その妹は当時小学校2年生で、授業中に急に泣いてしまうことがあったそうです。「クラスメイトと上手くコミュニケーションが取れず、相手の言っているのか分からない。こんな気持ちは初めて経験する」と、相談がありました。

当時、私もアメリカ生活1年目だったこともあり、その気持ちが痛いほど分かりました。大人の私と同じ苦労をこんな小さい子どももしているのか、と思うと心のケアを新生活に向けて準備をするということがいかに必要かと感じました。

YAチアダンスに参加してくれている子どもたちは、日本のルーツを持つ子どもたちが多く、駐在としてアメリカに越してきたというご家族も沢山いらっしゃいます。

つい最近、保護者の方から、チアダンスが大好きで日本ではずっと習っていたけど引っ越しを機に辞めないといけなくなってしまい子どもはすごくショックを受けていたので、こうしてオンラインでまた同じように日本語でチアのレッスンを受けられうことがとても嬉しい! といったメッセージを頂きました。

同じように大好きな習い事を辞めなければならなかったという状況だった方も多いのではないでしょうか。日本の生活から少しでもストレスなく海外生活に移行するヒントは、生活を一気に100%変えない準備をしておくということだと思います。

継続できる環境があることは自己肯定感を伸ばせるチャンス

どこに住んでいようが習い事を選ぶ時は、講師やクラスメイトたちの印象や周辺環境を基準に選ばれるかと思います。多くのオプションをもっておくことは本当に大切なのです。日本でのお稽古探しと一緒でここがダメでも、ここがあるからねって選べる余裕があると子ども自身の気持ちも余裕が生まれます。

また、心を許せる友達は必ずしも日本人だったり日本語を話せる子どもというわけではありません。私がアメリカへ移住したとき、英語がうまく話せない私のことを一番理解してくれた友人は、お母さんがフィリピン生まれでお父さんがアメリカ国籍というチームメイトでした。

彼女は、ハワイの大学に通っていたこともあり日本人や第二言語を話す人に囲まれて学生生活を過ごしていたので、私へ対してもフランクに接してくれました。また、価値観や文化の違いについても日々教わりました。今も彼女は私の大切な親友です。

先月、ブライズメイドとしてその親友の結婚式に参列してきました。私のように、英語を話せず、そして相手は日本語を話せないという場合でも、心を開ける人に出会うこともあるので視野を広くもち、好きなことを継続できる環境を探してみてください。

 

 

 

講師プロフィール

河田侑子

6歳から新体操、高校からチアダンスを始める。
日本代表として出場した全米チアダンス大会で準優勝。
大学卒業後、NFL Dallas Cowboys Cheerleadersで活動する。現在、夫と息子とアリゾナに在住。

 

橋詰あずさ

5歳よりクラシックバレエを習い、高校でバレエ留学する。
大学卒業後、IBM BigBlue Cheerleadersに在籍。2016年に来米し、NFL Washington Redskins Cheerleadersで活動。
現在、夫と息子とタイで3人暮らし。

 

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ライブレッスンの時間に都合が合わない方もレッスンを全て録画したオンデマンド動画での受講が可能になりました。なんと、質問し放題&個別アドバイスつき! お問合せはウェブサイトからどうぞ。

Instagram: @ya.cheer
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