巻頭特集

ビジネス企画「私たち、こんなことやってます!」

変動する市場だからこそ大切にしたい人と人とのつながり

 

COMPASS Premier Team 不動産エージェント石崎アーニャさん

 

政治と経済が直結する不動産市場

私、石崎アーニャはCOMPASSで約5年ほど不動産エージェントとして活動しています。主にマンハッタン区、ブルックリン区、クイーンズ区で個人向けの賃貸・販売を担当し、日本人のお客さまをはじめ、アメリカ大手企業社員の方々へも物件をご案内させていただいております。

お客さまの背景は実に多様で、駐在でいらした方、こちらに長くお住まいで転居をお考えの方、初回賃貸の方、長期居住を見据えて購入をお考えの方などさまざまです。最近ではファースト・タイム・バイヤーの方をご案内することも多く、日本人・現地の方を問わず、キャリアを築かれた方が購入を検討されるケースが増えています。

最近特に感じるのは、政治の動きが不動産市場に与える影響の大きさです。今年5月にNHKの番組「ステータス」で、 57 丁目ビリオネアズロウにある 76階ペントハウス(約7・5億円)をご案内させていただきましたが、選挙結果が出てから同タワーの物件購入に踏み切るお客さまが続出しました。買い手の皆さまは選挙の行方を見守りつつ、結果が出て先が読めるようになったから決断された、という印象でした。トランプ大統領の一言で株価が大きく動くように、不動産市場も政治に敏感に反応します。

為替の変動と売買の関係

円安と政治情勢の不透明さから、物件を売却して日本への永住帰国を検討される方も目に見えて増えています。特にニューヨーク市に関しては、市長選の結果次第で同市を出たり、販売を検討なさる方も多くいらっしゃいます。これらは営業会議でもよく出る話題で、政治がお客さまの希望に直接反映されていることを実感します。

逆に、市場の不安定さを利用して「今が買い時」と考える投資家の方もいらっしゃいます。ニューヨークでは約 50 〜 60 %がオール・キャッシュ・バイヤーで、富裕層が資産の多様化の一環として、一時保管場所=不動産、という視点で投資されています。キャピタルゲインを狙うというより、安全にお金を保管しておく意味合いが強いですね。

物件選びの四つの重要な条件

いつもお客さまのお話をじっくり聞くことから始めていますが、初回面談では、必ずお話しする物件選びの四つの条件があります。それは①価格②クオリティー③広さ④立地です。ニューヨークでこの全てを満たす物件はほぼ存在しません。そのため、優先順位を明確にしていただくことが重要です。

最初はイメージが固まっていないお客さまも多く、特に遠方からいらした方は「ブルックリンはダメ」「絶対タウンハウスがいい」とおっしゃる傾向があります。ですが実際に物件をご案内差し上げる中で、お考えが変わることはよくありますので、幅広い物件の内覧をお勧めいたします。

ニューヨークでの不動産取引は住宅ローン仲介業者、弁護士、そして不動産エージェントがチームとなって進める必要があります。私の強みは長年培ったネットワークを活用し、お客さまの状況に最適な専門家チームを編成できることです。例えば、リノベーション用のコントラクターやインテリアデザイナーもご紹介できます。

 

非公開社内独自サイトからご案内する物件も多数

 

不動産業は「ピープルビジネス」

この業界では「ピープルビジネス」という言葉がよく使われます。家の売買ではなく、人との関係性を築く仕事、という意味です。大きな買い物だからこそ、お客さまは感情的になられることもあります。「やっぱり売りたくない」「絶対に買いたかったのに」といった心の動きに寄り添い、納得のいく決断の助けになることが私たちの仕事です。母親として4人子供を育てた経験も、お客さまの気持ちや感情の変化に寄り添う力につながっていると感じています。

お取引完了後も関係性は続きます。毎年手書きのホリデーカードをお送りし、一周年記念日にはお声がけするなど、継続的なフォローを心がけています。 こうした関係性から新た なご紹介をいただくことも多く、人とのつながりを大切にしています。

また、ニューヨークにて子育てを続ける中で、小学校から大学までの教育制度を継続的に体験しています。長男はプリンストン大学に在学中なので、アイビーリーグ受験や学費についても詳しくご相談に乗ることができるかと思います。住居だけでなく、お客さまの生活を広範囲でサポートすることも仕事と考えています。

 

不動産関連セミナーも各分野の専門家と組んで開催

 

お気軽にご相談を

10 月後半から 11 月初旬にかけて、不動産や他州でのAir bn bへの投資機会、税務に関するセミナーも予定しています。左記のURLからのご登録で、メール・ニュースレターにてご案内いたします。

今すぐの売買予定がなくても、「いつかは購入を」とお考えの方、5年後の購入を見据えて今から準備したい方、日本への帰国で物件売却を検討されている方、お気軽にご相談ください。ニューヨークでの夢の実現に向けた第一歩をお手伝いいたします。

皆さまそれぞれに素晴らしいストーリーがあり、人生の大きな決断に関わらせていただくことを心から光栄に思っています。日本語で安心してご相談いただける、「街の不動産屋」としてお待ちしています。


石崎アーニャさん

COMPASS Premier Team

962 Madison Ave.

TEL: 347-559-2884 (日本語)/ania.ishizaki@compass.com

tinyurl.com/aniaishizakiNL (石崎アーニャ ニュースレター登録)

               

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Vol. 1330

新世代グラフィックノベル

ニューヨークの書店で見かけることも多い、大人向けの長編ビジュアルコミック「グラフィックノベル」。その世界の最前線で活動する作家たちの言葉を通して、グラフィックノベルがいま何を問い、どのように読者と向き合っているのかを見つめていきたい。

Vol. 1328

雑誌『ザ・ニューヨーカー』世界

ニューヨーク発の洗練された洒脱な視点で、調査報道から小説や批評、コミックやイラストまで、多彩な記事を掲載する老舗週刊誌『ザ・ニューヨーカー』。昨年は創刊100周年を迎え、その節目を祝う企画やイベントが相次いで開催された。ニューヨーク公共図書館本館では記念展示が行われ(2月21日まで開催中)、それに連動した名物編集者らによる座談会形式のトークショーが9月に実施。さらに先月には編集部の舞台裏に密着したドキュメンタリー番組がネットフリックスで配信されるなど、同誌は改めて世界中から大きな注目を集めている。本特集ではその歴史と編集哲学に迫りたい。