明日試したくなるカラダの豆知識

〈第3回〉ご自身の左右差を意識したことはありますか?

毎日働き続ける私たちのカラダ。何か特別なことを始めなくても、ちょっとした気づきで、毎日はきっと変わるはず。カラダとのつきあい方をテーマに、暮らしの中でできるヒントをお届け。あなたとカラダの新しい関係を見つけていきましょう!


ご自身の左右差を意識したことはありますか?

人間の体は左右対称に見えても、実はそうではありません。例えば、何気なく撮った自分の写真を見て、顔の左右差や体の傾きに気づいたことはありませんか?顔の左右差は、噛む回数の偏りや寝る向き、視力の差などによっても生じます。

実際、内臓の位置などの構造的な理由から、人は「右重心」になる傾向があります。普段特に意識せず生活していると、日常動作の中でどうしても体の使い方に偏りが生まれます。構造や動作に左右差があっても、両側をバランスよく使える状態であれば、大きな問題にはなりません。しかし片側だけを使い続け、反対側が使えなくなってくると、体に硬さや筋力低下が起き、坐骨神経痛や股関節、膝の不調などの症状が現れやすくなります。

予防や改善のために、まず自分の左右差を知り、意識的に使えていない側(多くは左側)を動かすことが大切です。抱っこや料理、掃除などの動作でも左側を活用し、必要な筋肉を鍛えることで、体の負担を減らしケガを防ぐことができます。もし原因や方法が分からない場合は、専門家に相談してみてください。自分の体を理解し、バランスの取れた健康な体を目指しましょう。

<今週のカラダヒント>
普段から「左側も使う」ことを意識するだけでも効果があります。特に、身体の左側になんらかの不調がある方。左を意識的に見る、左で噛む、左手を使ってみるなど、左側をうまく使えるように工夫して生活してみましょう。

 

小崎裕也

■ミッドタウン地区のFuncPhysio Physical Therapy勤務。日米の理学療法士免許を持ち、アトランタのEmory大学でドクターの称号を取得。キネシオテーピング、栄養指導、ストレングス&コンディショニングの資格も保有。機能的徒手療法を用い、姿勢や動作を分析し根本原因にアプローチする治療に定評がある。ラジオ体操やピックルボールの活動の主催や趣味のランニングやサッカーを楽しむ傍ら、その選手のサポートも積極的に行う。

               

バックナンバー

Vol. 1312

秋到来! 週末のプチお出かけ ワシントンD.C.博物館を巡る旅

ニューヨークに負けずとも劣らない美術館や博物館の宝庫、ワシントンD.C.。今週はトランプ政権のD.E.I.政策に揺れるスミソニアン協会運営の博物館の中で、今のうちに訪れたい五つの施設を紹介する。

Vol. 1311

映画の街・NYを味わい尽くす フィルムカルチャー最新ガイド

映画が日常に溶け込む街・ニューヨーク。『ティファニーで朝食を』や『ゴッドファーザー』といった名作の舞台であり、今も『プラダを着た悪魔2』をはじめ数多くの作品の制作が続いている。世界中から映画ファンやクリエーターが集まり、大規模な国際映画祭から街角の小さなインディペンデント上映スペースまで、あらゆる映画体験の場が点在している。そんなニューヨークの映画文化(フィルムカルチャー)の最前線を探ってみたい。

Vol. 1310

私たち、こんなことやってます!

事業発展に伴う税務を全米対応でサポートするAA&TC, Inc. 代表・税理士のナムさん、日米の複雑な国際案件にも対応するGIIP 日米国際会計事務所マネージングパートナー・公認会計士の佐藤さん、パートナー・税理士の伊東さんに話を伺った。

Vol. 1309

夏の夜にレコードを  〜響き続けるアナログの魅力〜

今、日米でレコード人気が勢いづいている。特に若年層を中心に音楽配信とは異なる魅力で、特別な体験や満足感を得ようとする傾向が主流になりつつあるようだ。いつまでも大人たちを魅了してやまないレコード。こよいは夜風に吹かれながらレコードで音楽鑑賞を楽しんでみては。