今夜はジャズな気分

#8 『Django』ー60年代ジャズ全盛期を彷彿とさせる隠れ家的クラブ

ジャズの聖地・ニューヨーク。毎晩この街のどこかで、ベテランから新人まで多くのアーティストが熱いセッション繰り広げる。老舗や隠れた名店などがひしめき合うこの街で、ジャズが聴けるおすすめスポットをジャズドラマーの三上麟太郎さんが案内する。


60年代ジャズ全盛期を彷彿とさせる隠れ家的クラブ

今回紹介する「ジャンゴ」は、ローワーマンハッタン地区に位置するロキシーホテル内にあるジャズクラブだ。ホテルに宿泊しなくとも、35ドルほどのミュージックチャージと、ドリンク、フード料金で心ゆくまで楽しめる。店内の照明は薄暗くムーディーな雰囲気が漂い、アーチ型の天井と剥き出しのレンガの壁が、ニューヨークでジャズが盛んであった1960年代にタイムスリップしたかのような気分にさせる。演奏も「これぞニューヨークジャズ」と言わんばかりの迫力のある王道ジャズがメインだ。基本的にライブは、4人〜6人編成のバンド演奏だが、時折あるビッグバンドによる演奏の臨場感は格別で、それを目当てに訪れる客も多い。同ホテル内にあるロキシーバーでもジャズライブが行われており、ジャンゴが満員で入れない時などはこちらを覗いてみるのもおすすめである。

 

/三上さん注目のライブ情報/

Eric Alexander Quartet

7月17日(水)2回公演 午後7時30分〜、午後9時〜

モダンジャズ界の貴公子と称され、最も人気のあるサックス奏者のエリック・アレキサンダーによるカルテット。

Django

The Roxy Hotel, Cellar Level, 2, 6th Ave.

TEL: 212-519-6649

thedjangonyc.com


三上麟太郎rintaro-mikami.com

1995年、東京都生まれ。ジャズドラマー、パーカッショニスト、作曲家。21歳で渡米し、ニュースクール大学を卒業後はニューヨークを拠点に活動。2023年9月には自身初となるリーダーアルバム『First Fish』をリリース。Canopus Drumsのエンドーサーを務める。

               

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