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~New Yorker’s English Expressions~ ニ&
子供を持つ家庭において教育課程の最難関ともいえる大学進学。そこで、これから大学進学を控える親子が知っておくべき基礎知識と最新情報を、米国編と日本編の2回に分けて特集する。今号は、米国の大学にまつわる受験事情をご紹介! (取材・文/河原その子、中村英雄)
コロナ禍で米国大学進学も「新しい形」を取り入れつつある。知っておくべき「今」と「今後」の進学事情を、大学進学コンサルタントのジャクソン悦子さんに伺った。
——コロナ禍での変化を教えてください。
統一テストのSAT、ACTが昨年同様オプショナルになりました。また課外活動の評価も控えめになり、現地での大学ツアーもオンラインに代わりました。そのため選抜評価では成績、GPA、エッセーの比重が大きくなっています。
コロナ禍の影響での、メンタル面の支援にも配慮がみられます。コモンアプリケーション(共通願書)のエッセーでは、新しく「自分が人から助けられた時の感謝の気持ち」が課題に加わりました。困難での人との関わりの気持ちを表現できることは、パンデミックを体験した生徒には良いことです。精神的な問題で学校生活に支障をきたした場合の事情なども、提出できるようになりました。
——これらの変化は今後どうなると思いますか?
これらはコロナ禍の臨時的措置としての変更でしたが、そのメリットも認識されました。例えば大学現地への訪問がないことは、経済的負担の大幅な軽減になり、海外からの受験者にも有効です。コロナ収束後に以前と全く同じ形に戻るというより、今後はこれらのメリットを生かし、従来の方法と混在した形に発展してゆくのではないでしょうか。それらが、今後どのように定着してゆくか注視が必要かと思います。
——米国大学進学の特徴を教えてください。
米国の大学受験は全体評価です。受験に至るまでに生徒がどのような学習や課外活動で人間力を培ってきたかと将来性を大学は評価します。さかのぼれば中学・小学校時代の過ごし方にも及びます。勉強だけできる生徒を米国の大学はあまり好みません。広く興味を持ち、多様な考え方を持っているかが大事です。誰でも失敗や挫折はあるでしょうが、それも含めて「経験」になります。また受験で失敗しても、コミュニティーカレッジからの編入システムもあるので、本人のやる気があれば道はあります。
——アーリーディシジョンとアーリーアクションとは?
大学は、大学内には多種多様の考えを持つ人間が共存すべきであり、それが良い学びの環境になると考えています。一般入試の選抜ではいろいろな学生を合格させる配慮がなされますが、大学へ強い入学の意志表示をすることができるアーリー(早期)での願書では、大学側も政治的な思惑に左右されることなく、純粋に学生の資質を見て合否を判断します。大学もアーリーの出願者からできるだけ取りたいと思っているので合格率も高くなります。アーリーディシジョンは合格すれば必ず入学せねばなりませんが、アーリーアクションはそういった縛りはありません(ただし名門大は1校のみの出願しか容認しないので要注意)。行きたい大学が決まっているのなら、合格の確率が上がるアーリーのシステムを利用することをお勧めします。
ニューヨーク州立大学のみ、私立大学のコモンアプリケーションと同じエッセーを提出できます。これは大きな利点です。低所得家庭対象に授業料が無料になる「エクシオール奨学金」制度もあります。また、アイビーリーグのコーネル大学には州立大学としての学部があり、州立大の学費でコーネル卒になります。農学、環境管理など専攻は限定されていますが、その分野に進みたい生徒には良いチャンスです。
ジャクソン悦子さん
フレックスラーニング代表。
国際基督大学教養学部卒、同大学大学院教育学専攻科修士。
ニューヨーク近郊を拠点に米国大学進学のカウンセリングならびに個人学科指導に長年携わる。
ニーズに合わせて、大学進学セミナーや少人数の勉強会の開催、プライベートコンサルテーションを提供。
オンラインで名門大学学生による個別指導の家庭教師なども行う。
info@flexlearning.center
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ニューヨークには世界で最も美しく歴史ある墓地が数多くある。無数の魂の物語が交錯し、いにしえの墓石、壮大な霊廟、さまざまな種類の花や木々、小動物や鳥、昆虫の宝庫でもある墓地を訪ねてみよう。
女子プロレスの窮地に彗星のごとく現れた「ビューティ・ペア」や「クラッシュ・ギャルズ」を覚えている人も多いだろう。1987年からWWEに参戦し海外での活躍を牽引したJBエンジェルス(山崎五紀&立野記代)、94年には女帝ブル中野がWWEに参戦しWWE世界女子王座を獲得するなど大活躍。女子プロレス先進国である日本のレスラーたちは、つねに世界の女子プロレスを牽引する存在だったのだ。そして長い年月を得て再び、日本の女子プロレスが海外で注目されているその実態を取材。