巻頭特集

英語が得意になりたい!

「ニューヨーク英語」は習得できる?

本場ニューヨーカーみたいな訛り(イントネーション)や言い回しで話すコツとは? 訛り指導のプロに聞いてみた。


——ニューヨーク英語には、どんな特徴がありますか?

メディアや一般大衆の思い浮かべるニューヨーク英語というのは、ハリウッド映画の影響が強いです。例えばマーティン・スコセッシ監督が手掛ける、ニューヨークが舞台の映画(例=『タクシードライバー』『アイリッシュマン』)の登場人物の話し方が、よくニューヨーク英語の代表だといわれたりしますね。

しかし、その登場人物の話し方は「彼らがどんなグループに属しているか」を考慮して設定されています。例えば、イタリア系マフィアなら、イタリア語の訛りや文化が反映されるでしょう。マフィアの世界で使われるスラングもあります。

もし経済的に生活が苦しい、あるいは困難な状況に立たされているキャラクターなら、いら立ちや焦りといったアグレッシブなニュアンスが混ざります。

つまりキャラクターが話すのは「彼らの英語」であり、「ニューヨークの英語」としては括ることができないのです。これは移民の多いニューヨークならではなのかもしれませんね。

また、かつてのニューヨークはイタリア系、アイルランド系、ユダヤ系といった欧州からの移民が多かったですが、現在の移民の大半は、南米出身です。これまで映画で聞いていたニューヨーク英語というものと、現代の街中で話されている英語は異なっているかもしれません。言語は、常に変化するものですから。

——では逆に、多くの人が「ニューヨーカーみたい」というイメージを持つ、英語のフレーズはありますか?

やはり皆さん、ニューヨーカーらしい話し方に興味があるのか、よくリクエストされるんです(笑)。私がおすすめするのは、「コーヒーを1杯(cup of coffee)」というフレーズです(やり方は下図参照)。

 

「ニューヨーク流」の発音は、「Cup of」は大きく口を開けて「カ」「パ」、「coffee」は口をすぼめて「コォーフィー」。最初はゆっくり単語ごとに区切って練習して、だんだんスピードを早め、最終的に全ての単語をくっ付けて「カパコォーフィー」!

 

——ニューヨークで成功しているビジネスマンのような話し方に憧れるのですが、誰を手本にすべき?

自分と近い年齢で、自分が理想とするポジションや肩書きを持つ人の話し方をまねするのが良いと思います。英語にかかわらず、言語は絶えず変化するので、年齢や世代によって、使う言葉のチョイスやスラングは大きく異なります。

また、男性と女性でも話し方のニュアンスや柔らかさが異なるので、同性のロールモデルを探すといいと思いますよ。

 

エリザ・シンプソン先生
「ナイト=トンプソン・スピーチワーク」資格保有コーチ。
テレビ・映画俳優、声優、ナレーターなどに、さまざまな英語訛りを指導する。
一般人の発音矯正なども相談OK。サービス詳細は要問い合わせ。
Eliza Simpson, Dialect Coachdialectsnow.com

 

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