巻頭特集

特製おせち料理で 新年を寿ぐ

ニューヨークで新年を迎えるアナタの「お正月」見せて下さい!

福を招き、災いを祓う「除災招福」の願いが込められている「おせち」。正月に家族が集いおせち料理やお雑煮、お屠蘇などをいただくことで一年の息災を祈り、家族の絆が深まるといわれている。ニューヨークにいてもその願いは日本と変わらないもの。そこで、今年読者が過ごしたお正月を拝見! 新年を迎えるにふさわしい、上品で華やかな彩りのおせち料理やお雑煮、お正月飾りなどが集まった。


お正月の準備は、年末の餅作りからスタート

フォトグラファー 

Q.どんなお正月を過ごされましたか

元旦は友達家族とそれぞれが作ったおせち料理を頂きました。一緒にケーキを焼いたり、アイススケートをしたり、トランプ、罰ゲームはモノマネと、大いに動いて笑った元旦になりました。家族ぐるみで賑やかにお正月を祝い、子供も大人も思い切り楽しめました。

Q.今年はどのようなお料理を食べましたか

毎年、おせち料理は手作りで、今年は黒豆や田作り、たたき牛蒡、昆布巻、煮しめ、ローストビーフ、焼豚、栗きんとん、伊達巻、松前漬けなど作りました。お雑煮は出汁を味わいたいので鰹節を通常の3倍使う分、具材はできるだけ少なく。黒豆や昆布など一部食材は日本の家族から取り寄せましたが、野菜、卵、魚介、肉、メープルシロップはできるだけローカルのもを使いたく、ファーマーズ・マーケットで調達しました。塩麹は自家製、元旦に使った醤油や、お屠蘇は友人お手製のもので、日本酒はニューヨークの地酒を堪能しました。

Q.2023年抱負は

今年は育児が少し落ち着くので、仕事と余裕、外出を増やしたいです。今年の漢字一字を聞かれ思いつかず、夫に即座に「貫」と言われましたが、まだピンときていません。

元旦を一緒に過ごす友人家族と餅をつき、小さな鏡餅を作りました


手作りおせちは祖母のお重箱につめて

NY Matcha Mom’s Kimono代表竹内万里亜

Q.どんなお正月を過ごされましたか

元旦は夫と息子とおせち料理を食べました。家族で「おせち」の意味を確認しながら頂きました。2日は友人家族とウエストチェスター郡にあるタリータウンへハイキングへ行き、新年早々自然に触れることができ、とても清々しく過ごすことができました。良い一年になる予感がします!

Q.今年はどのようなお料理を食べましたか

今年は台湾出身の友人におせち料理作りを教える機会があり材料集めから頑張りました。お料理は、田作り、栗きんとん、昆布巻き、伊達巻き、黒豆、こんにゃく、数の子、鰤の焼き物、ごぼうのたたき、筑前煮、紅白なます、ちらし寿司などです。祖母からいただいた思い入れのある‹お重箱に詰めました。

Q.2023年抱負は

昨年日本のお着物の会社と一緒にお着物のレンタル事業を始めました。なので、今年の目標はニューヨークの若い世代の人たちに、日本の文化を浸透させるための活動をしていきたいです。また、2歳児の母でもあるので私生活では家族を守り、支えていきたいです。


おせちの持ち寄りと、お屠蘇、書初め大会でお祝い

Misomaru代表谷川紀代美

Q.どんなお正月を過ごされましたか

友人とホームパーティーでお正月をお祝いしました。おせちを各々持ち寄り、一年を振り返りながらワイン片手におせちをお重に詰めました。そして、お祝いにお屠蘇をいただきました。最後はみんなで抱負を書き初めをしました。

Q.今年はどのようなお料理を食べましたか

持ち寄ったお節、お刺身、ちらし寿司、鯛のお頭付きお刺身はシェフの友人が特別に捌いてくれました。

Q.2023年抱負は

2023年の抱負は“ハートで生きる“です。心のまま自由に生きようという思いで書きました。

毎年しめ縄を入り口に飾りますが、今回は高千穂の藁細工、祝い結びを用意しました。しっかりとした結び目が家族の絆を象徴しています

 

友人と書初め大会。思い思いに今年の抱負を書いて楽しみました

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