巻頭特集

熱々スープが飲みた~い!

アメリカ家庭料理の定番
キャンベルスープを使ってプロの味に

20世紀ポップアートの巨匠、アンディー・ウォーホルのシルクスクリーンでもおなじみ、キャンベルスープはアメリカ家庭料理の定番の一つだ。この濃縮缶スープにひと手間加えれば、レストランで食べられるような味を再現できる。


チェダーチーズと生クリームでリッチな味に変身
トマト・チェダー・スープ

 

【材料】
キャンベルスープ(トマト)………. 1個
牛乳………. 缶スープの半分の量
生クリーム ……….缶スープの半分の量
チェダーチーズ……….好みで増減OK
パンプキンシード(トッピング用) ……….適宜

【作り方】
①鍋に缶スープと、スープと同量の牛乳を入れ、中火にかける
②スープが沸騰したら火をいったん止め、生クリームと好みの量のチェダーチーズをすりおろして入れる
③極弱火で5分ほど煮れば完成。いったパンプキンシードをトッピングして出来上がり

※出来上がったスープにエビやホタテを加え、塩とコショウで味を整え、パスタソースに利用してもよい。

スープのお供に

アメリカでトマトスープのお供といえばデリでよく見かけるグリルド・チーズ・サンドイッチ。薄くスライスしたライブレッドに、マヨネーズとバターを塗り、チェダーチーズなどとろけるチーズを挟んだら、バターを落としたフライパンでチーズが溶けてパンの表面がこんがりするまで焼くだけ。パンの上から重しを載せてホットサンドイッチにすれば、まさにデリの味! ぜひお試しあれ。


玉ネギをあめ色に炒める手間を省き本格味に
フレンチ・オニオン・グラタン・スープ

【材料(2人分)】
キャンベルスープ(フレンチオニオン)………. 1個
溶けるチーズ(グリュイエール、コンテなど)………. 200g(好みで増減OK)
パルメザンチーズ………. 200g(好みで増減OK)
バゲット ……….人数分にスライス
ガーリック(すりおろし、またはパウダー)………. 適宜
コショウ ……….適宜
パセリ(トッピング用)………. 適宜

【作り方】
①鍋に缶スープと、スープと同量の水を入れ、中火にかける
②スープが沸騰したら火を弱め、コショウ、ガーリックで味を整える
③バゲットを2センチ幅にスライスし、表面がきつね色なるまで焼く
④大きめのマグカップに②を注ぎ、バゲットを浮かし、溶けるチーズで覆う。その上から細切りのパルメザンチーズをたっぷりかける
⑤350度で予熱したオーブンの中段にアルミホイルを敷き④を入れる。チーズが溶けて、表面がこんがりと焼けたら出来上がり。彩り用のパセリをトッピングして召し上がれ

※バゲットの代わりに焼いた餅を入れたら洋風お雑煮になる。


トッピングを工夫すれば、スープもグレードアップ!

彩りを添えるだけでなく、歯応えや風味をアップさせてくれるのがトッピング。写真は、上から時計回りにパンプキンシード、ブラックレーズン、ガーリックチップ、ドライクランべリー、サンフラワーシード、ドライブルーベリー。真ん中はパクチー。他にフライドオニオンやクルトン、ポテトチップスなどもおすすめ。


おすすめレシピブック

262品のレシピを満載
The Big Book of Soups & Stews: 262 Recipes for Serious Comfort Food

著: Maryana Vollstedt
発行: Chronicle Books
chroniclebooks.com

凍える冬には熱々のシチューを、夏の午後には冷たく冷えたガスパチョやビシソワーズを。あらゆるシーンで活躍するスープのレシピを満載。タイやメキシコなど、世界の料理をヒントにした斬新なスープのレシピも併せて紹介。


季節と食材ごとにレシピを構成
The Soup Book: 200 Recipes, Season by Season

編: Sophie Grigson
発行: DK出版
dk.com

パースニップとリンゴのスープ、フレンチオニオンスープ、ディルとキュウリの冷製スープなど栄養価の高いスープレシピを紹介。季節ごと食材ごとに構成されているので、手持ちの食材に合わせて理想的なスープを簡単に見つけられる。

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