こだわりいっぱい 町のお肉屋さん
地元で愛され人々の食卓を支える町のお肉屋さん。店主が直接目利きした肉を仕入れ、常連客のリクエストに応える精肉店で購入するメリットは、いつでも新鮮な肉が手に入るのと、気のおけない店員から肉の選び方や調理法を教えてもらえることだ。本号ではそんな町で愛されている精肉店を調べてみた。
「安い」「うまい」「早い」の三拍子揃ったメキシコ料理。ストリートフードやカジュアルダイニングのイメージが強いが、ニューヨークにはミシュランの星を獲得したり、独自のツイストをきかせたレストランもたくさんある。今号では、近所のメキシカンレベルを越え、遠出してでも行きたいメキシカンレストランを紹介する。(取材・文/古村典子)
ラテン系民族の多く住むニューヨークには、たくさんのラテン料理店がある。中でもメキシコ料理はタコスやブリトーのチェーン店を含めると、数ブロックに1軒は必ずあるほど。このメキシコ料理に今、新風が吹き始めている。
メキシカンが
ファインダイニングに
メキシカンフードが地元の食文化と合体して発展したテックスメックス(テキサス風メキシカン)やカルメックス(カリフォルニア風メキシカン)に比べると、ニューヨークでの進化の仕方はちょっと違う。傾向はいくつかあるが、顕著なのはメキシカンがファインダイニングにアップグレードしていること。ここ4、5年で新しい高級メキシカンが急増したが、実はこのタイプの老舗Rosa Mexicanoは1986年オープンなので、進化の歴史は長い。同店では食材の質と新鮮さにこだわり、ワカモレを注文すると、テーブルまでサーバーが来て調理してくれるのがシグネチャーだ。
ベジタリアンメキシカンの店Jajaja Plantas Mexicanaの「ゴルディタス」(トウモロコシ粉トルティーヤのサンド)
食材へのこだわりは新しいファインダイニング、いわゆるコンテンポラリーメキシカンでも核となっていて、ソースもトルティーヤも自家製は当たり前。ローカルの新鮮な食材と、本国メキシコでしか手に入らないものをうまくミックスして使っている。そこにシェフの個性をプラスして、舌の肥えたニューヨーカーを楽しませている。
カジュアルな雰囲気を残しながらも、ストリート感覚とは一線を画すデコールやサービスもコンテンポラリーメキシカンのポイントだ。2021年発表のミシュランでは3軒(Casa Enrique/Claro/Oxomoco)が星を獲得している。こうしたスタイルの、カジュアルと高級路線の中間的なメキシカンがここ数年どんどん増えてきている。
スモーガスバーグの常連、Takumi Tacoでは「ビーフタコ」に白菜をトッピング
アジア、ベジタリアン
そしてメスカルが鍵
多国籍文化が混在するニューヨークでは、メキシカンがアジア料理ともマリアージュ。天ぷらやお好み焼きソース、ゆずソース、キムチなどを取り入れたレストラン(Takumi Taco/Domo Taco/Kimchi Tacoなど)も人気だ。ブームは少し去ったが、数年前に登場したすしブリトー(発祥はサンフランシスコ)を出すレストランもある。こちらはメキシカンというより、すしやポケを扱うファストカジュアル店でのメニューとして提供される。
また、ベジタリアンやビーガンを意識したプラントベースのメキシカンレストラン(Bar Verde/Jajaja Plantas Mexicanaなど)は、ミレニアル世代の女子を中心に大人気。
ここ4、5年でぐっと注目度が上がったメスカル(アガーべから作る蒸留酒で、テキーラもメスカルの一種)も、カクテル好きのアメリカ人には既に定着し、メスカル専門店やメスカルバーを併設するレストランもある。
安くて美味しい、近所のストリートフードだったメキシカンが、わざわざ遠出してでも食べに行きたいデスティネーションレストランになりつつある。そしてその進化はこれからもまだまだ続きそうだ。
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