巻頭特集

フレキシタリアンの考え方をうまく自分の食生活に取り入れる方法を紹介

昨今にわかに注目を浴びる「フレキシタリアン」ダイエット。一体どんなメリットがあり、どう実践したらいいのか? 今号ではフレキシタリアンの考え方をうまく自分の食生活に取り入れる方法を紹介する。(取材・文/古村典子)


自由性を重視するモダン・フレキシタリアン

「フレキシタリアン」とはフレキシブル(柔軟な)とベジタリアンの合成語で、植物性の食材をメインにしつつ動物性のものもバランスよく取り入れたダイエットのこと。このコンセプトが最初に登場したのは1990年代のアメリカで、以来、動物性のものを完全に避ける「ビーガン」、乳製品は許容の「ベジタリアン」、シーフードは食べてもOKの「ペスカタリアン」などと並んで、約30年間ずっと実践されてきた。ここにきて注目されているのが、その「自由性」だ。

 

ネギとタコのグリルの上にベビースピナッチをたっぷり盛ったフレキシタリアン料理

今の自分の食生活を
ベースに実践

もともとフレキシタリアンが出てきた背景には、ベジタリアンがもっとバラエティーに富んだ食材からタンパク質を摂取しようとした意図がある。つまり「どうやってを肉を自分の菜食ダイエットに取り込むか」が鍵になり、「1週間に1日だけ肉を食べる日を作る」「肉は赤身より白身のものを使う」「肉はオーガニックのものにする」というようなアドバイスが多い。

しかしこれではあまり万人には当てはまらない。動物性の食材を好んで食べる人や、野菜があまり好きではない人が、どうやって野菜をもっと食べられるようになるかを考えるという逆の発想をしたときに、フレキシタリアンダイエットが応用でき、再評価されているというのが今の動きだ。

この場合は前述のアドバイスとは逆で、「1週間に1日は全く肉を食べない日」を作ったり、また「ランチは肉抜き」というような工夫をして、自分の食生活を植物性由来のダイエットに徐々に変えていく方法を取る。つまり、自分の食生活が菜食側なのか肉食側なのかでフレキシタリアンの実践方法が変わってくるというわけだ。

もっと野菜を!

食生活は個人差があるので、まずは自分の毎日の食事を見直すことから始めよう。下記は野菜をあまり食べない人がどうしたらもっと食べられるようになるかのアイデア集だ。フレキシタリアンの考え方を、自分に合ったやり方で食生活に取り入れ、無理なく体質改善や減量を成功させよう。(糖尿病やアレルギーなどがある人は専門医の指導を受けること。)


野菜をもっとたくさん食べる工夫

●うま味の力を借りて野菜を食べる

焼肉をサンチュで包んで食べると、サンチュがどんどんなくなっていくといった経験をした人は多いだろう。これは肉の持つうま味が一種の刺激となって、野菜をもっと食べたい気持ちにさせるからだ。「うま味の力を借りる」という原理を利用して、ドレッシングやソースもうま味の強いもの(例えばしょう油やみそをベースにしたもの)に変えたり、メインディッシュとサイドを分けずに、両方が一皿に一緒になった料理(例えば、肉・シーフードと野菜を一緒に炒める、煮る、焼くといったスタイルの料理)、野菜を肉で巻いたりというようなちょっとした工夫で野菜の摂取量を増やせる。5面の「子どものフレキシタリアン」のコーナーで、うま味の利用の仕方を紹介しているので参照を!

●調理法を工夫する

生野菜はシャキシャキしておいしいけれど、たくさん食べられない、という人は、野菜を蒸すと、柔らかくなると同時にボリュームダウンするので、体内での消化がよくなり、結果的にたくさん食べられる。オーブン焼きもおすすめ。香ばしさが加わり、食欲増進効果もある。煮る場合は、栄養素が煮汁に出ていってしまうので、スープも一緒に飲めるメニューであれば栄養の損失が少なく、野菜をたくさん食べられる。また、野菜のピクルス(酢漬け)も効果的。塩分控えめでかつ日持ちがし、うま味もアップ。

●美味しい野菜を見つける

スーパーで売られている野菜は、通年収穫や長期冷蔵保存で、栄養価や本来の味が失われているものが多い。野菜嫌いの人でも、農家が丹精込めて育てた旬の野菜を食べると、がぜん野菜好きになることも。つまり、野菜の本当の味を知らずに「食わず嫌い」状態になっていることがある。4面では、グリーンマーケットでおいしい野菜を見つけて味わうことの重要性とティップを紹介しているので、こちらも要チェック。

●ジュースにする

どうしても野菜を食べるのは無理!と言う人も、ジュースやスムージーにするとごくごく飲めてしまう。通常のブレンダーだと野菜のざらっとした舌触りが残り、好きではないとか、お腹に残る繊維質が嫌いだとか、高速回転による発熱で栄養が失われるのが気になるという人は、低速回転のジューサー(コールドプレスジュース)を使おう。

               

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