巻頭特集

一時帰国気分!ニューヨークのおいしい日本食

一時帰国できなくても、ニューヨークにはおいしい日本食がある!今号では、沖縄・北海道・福岡・大阪の郷土料理を提供するレストランを紹介。

(取材・文/南あや、音成映舞)


沖縄
みんなで楽しむ島の味

うみのいえ(イーストビレッジ)

沖縄そば(左)とゴーヤーチャンプルー(右)は、沖縄出身でない人もほっこりさせる、家庭の味だ

「『なんくるないさー』の沖縄は大らかな場所で、人にも癒やされる。だから沖縄が大好きなんです」

そう語るのは、今年3月から新オーナーの元で再スタートした「うみのいえ」の、鈴木理恵さん。「この店が、沖縄が好きな人、ゆかりがある人が集まって、無礼講に楽しく踊るような場所になればと思います」

同店は日本の昔なつかしの居酒屋として、以前から男性会社員を中心に人気を博していた。現在のオペレーション下では沖縄好きな新規客や、女性客も増加。春のロックダウン中も、テークアウトを続けてコミュニティーを支援していたこともあり、沖縄の味が地元住民の胃袋を順調に掴んでいる。

琉球柄のテーブルクロスに始まり、特産品の店頭販売、現地のローカルバンドによるBGMなど、店内はどこを取っても沖縄要素が満載だ。

人気メニューの沖縄そばには、サンヌードル製麺で特注したコシのある麺を使用。豚の三枚肉を煮込んだダシを、しょうゆベースで調えたシンプルなスープは、程よくさっぱりしとした味。沖縄出身でなくとも、無性にほっこりした気分になるのはなぜだろう。

ゴーヤとスパムを手早く炒めたら、ツナと溶き卵をプラスして、苦味を抑えるのが同店流のゴーヤチャンプルー。家庭料理だが、冷えたオリオンビールや泡盛のおつまみには最高だ。

沖縄の特産品や泡盛を並べて

泡盛はニューヨークで流通している全5種をとりそろえる。ストレートを飲み比べるのもよし、島人(しまんちゅ)をまねしてコーヒー割にするのもよし。「日本酒やビールに比べて低カロリー、低糖質な泡盛は、何より2日酔いしないので最高です」と鈴木さん。

現在、屋内飲食の他、デリバリー・ピックアップ共に対応中。

海辺を思わせる内装が魅力的

<店舗情報>

Uminoie
86 E. 3rd St., # 2
TEL: 646-654-1122
Facebook: Uminoie-15557320
7813232

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1218

お洒落を楽しむ秋 ニューヨークのメンズファッション

秋の気配が漂ってきた今日この頃、ワードローブも夏物から秋物へと入れ替える時期。本号ではニューヨークのメンズファッション情報を紹介。季節の変わり目のお買い物に役に立つトレンドや最旬メンズブランドをチェックしよう。

Vol. 1217

紅茶をめぐる冒険

初秋の訪れとともに飲みたくなるのがポットで淹れた紅茶。茶葉やブレンドによって異なる香りと味は、私たちをくつろぎと恍惚の世界に誘い、またある時は懐かしい記憶を辿る道標にもなってくれる。極上の一杯を求めて、ニューヨーク紅茶めぐりの旅、はじまりはじまり。

Vol. 1216

進化し続けるトイレの世界

日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴といえるトイレ。高品質なだけでなく、利便性の面でも多種多様な機能を備え進化し続ける日本のトイレ製品。日米のトイレ事情の違いなど、今号ではさまざまな角度からトイレについて学んでみよう。

Vol. 1215

今気になるヘアサロン&大人の男が通う新・バーバー

コロナ禍で指名のスタイリストが帰国したり、お店がクローズしたりと何かとアップデートが必要になるヘアサロン事情。髪質やニュアンスの違いを理解してくれるのはやっぱり日系のサロンという人も多いだろう。髪の悩みやイメージチェンジなど、顧客のさまざまなリクエストに応えてくれるヘアサロンを特集。