巻頭特集

真夏に食べたくなる魅惑のアジアン料理

東海岸全域で記録的な暑さが続く今年の夏。体力が奪われ夏バテ中の人も少なくないはず。そんな季節に食べたくなるのは、辛味や酸味、ハーブやスパイスの爽やかな香りが食欲を刺激するタイやベトナム、インドネシア料理。本号では真夏に食欲をそそる東南アジア料理レストランを特集。(文・取材/伏見真理子)


ドレスアップして行く魅惑のアジアンディナー

❖タイ料理❖バンコク・サパー・クラブエスニック気分でデートを楽しむならば

バンコク・サパー・クラブは、炭火焼きをメーンとしたオープンキッチンが魅力だ。バンコク出身のシェフ、マックス・ウィタワットさんが率いるこの店は、洗練された雰囲気と家庭料理のレシピのいい部分だけを取り入れた現代的なタイ料理が味わえる。

ウニやキャビアなどの高級食材も堪能

炭火で焼く鶏肉は屋台料理を感じさせ食欲をそそる

ノーホー地区の伝説的タイ料理レストラン「フィッシュチークス」の姉妹店で、ブロンズの皿を使用した芸術的な盛り付けに豚の頬肉入りチャーハンや、骨を取り除いたスズキの身に、ピリッとしたハーブのレリッシュを添えた料理などが人気メニュー。一見シンプルに見える料理でさえも、インパクトがあり、ドラマチックなコントラストを生み出すと客から高い評価を得ている。ワンランク上のタイ料理を体験したい人におすすめだ。

Bangkok Supper Club
641 Hudson St.
TEL: 646-344-1733
bangkoksupperclubnyc.com

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

❖インドネシア料理❖

ワヤン

ハレの日のグループでテーブルを囲みたい時に
ワヤンは、モダンフレンチを取り入れたインドネシア料理が楽しめる店だ。風味豊かな東南アジアのテイストに、フランス料理に欠かせないエスカルゴやタコなどの食材を組み合わせたメニューはこの店でしか味わえない。

サクサク食感がたまらない人気のコーンのフリッター

食べ応えのある大ぶりのハマグリ

インドネシアを代表する串焼き料理のサテは、上質な肉や旬の野菜を使用し種類が豊富で、グループでシェアできる大皿料理として人気のメニューの一つだ。広々とした店内は、チーク材と白塗りのれんがで温かみのある洗練された空間が魅力。居心地の良いダイニングは、特別な日に料理を囲みながらファミリーや友人同士で会話を楽しむのにうってつけである。

Wayan
20 Spring St.
TEL: 917-261-4388
wayan-nyc.com

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

❖東南アジアフュージョン料理❖

ザ・タイガー

フーディーな友人との会食にぴったり
ザ・タイガーは、東南アジア各地の食文化にインスピレーションを得た現代的な料理が楽しめる。パキスタンのカレーやシンガポールの屋台料理、カンボジアのフライドチキン、マレーシアのチャーハンは世界の食が集まるニューヨークをイメージし、どれもひとひねり加えられ、新しい東南アジア料理を開拓した気分にさせられる。

暑さも吹き飛ぶ辛いチリペッパーたっぷりのかにチャーハン

タマリンドソースがアクセントに効いたサーロインステーキ

同店は、チャイナタウン地区にある有名店の「チャイニーズタキシード」を手がけたチームがオープンした店ということもあり、客層は感度の高い30代が中心だ。また、遊び心と華やかさを兼ね備えたドリンクは、トロピカルな創作カクテルや白ワインの一種であるスキン・コンタクト・ワインなどがそろう。

The Tyger
1 Howard St.
TEL: 646-355-8693
thetygernyc.com

               

バックナンバー

Vol. 1318

私たち、こんなことやってます!

患者さまの歯を一生涯守り抜く、高品質で長持ちする歯科医療を目指すDental Serenity of Manhattanのチャン院長と、人と人とのつながりを大切にし、お客様に寄り添ったサポートを心がけるCOMPASS不動産エージェントの石崎さんに話を聞きました。

Vol. 1317

ソーバーオクトーバー 一カ月の休肝がもたらす静かな変化

お酒をやめることは、意志の強さの証しではなく、自分の調子を取り戻すためのセルフケアの一つ。世界中で広がる「ソーバーオクトーバー(禁酒月間)」は、心身のバランスを見つめ直す、穏やかな一カ月の習慣。飲まないことで見えてくる「自分」を、少しの勇気と共に体験してみませんか。

Vol. 1316

知りたい、見たい、感じたい 幽霊都市ニューヨーク

ハロウィーンまで残すところ3週間。この時期なぜか気になるのが幽霊や怪奇スポットだ。アメリカ有数の「幽霊都市」ニューヨークにも背筋がゾッとする逸話が数え切れないほど残っている。こよいはその一部をご紹介。

Vol. 1315

ニューヨークの秋 最旬・案内

ニューヨークに秋が訪れた。木々が色づきはじめるこの季節は、本と静かに向き合うのにぴったり。第一線で活躍する作家や編集者の言葉を手がかりに、この街で読書をする愉しさを探ってみたい。