巻頭特集

知って得する! NYで物件探しのコツをつかんで、いい住まいを早めに押さえよう!

Buying or Renting? 双方のメリット、デメリットは?


Renting
賃 貸

アパートのオーナーに対して契約した家賃を毎月払うシステム。アパートの一世帯丸ごとを貸し切るタイプから、家賃の高いニューヨークではアパートの一室を借りるルームシェアのタイプもよく見られる。アパートの一世帯を借りて自らがリースホルダー(アパートの契約者)となり、ルームメートを入れることもできるが、その際は大家さんへの確認が必要になる。

Rentingのメリット

●すぐに引っ越しができる
フレキシブルさがあるため、現在住んでいる家が気に入らない場合、通常1〜2カ月前に退去を告げればいい。
●リペアやメンテナンスをする必要がない
水漏れやドアが閉まらないなど、古い家では発生しがちなリペアやメンテナンスは、大家が行うことが多い。
●初期費用を抑えられる
売買の際にかかってくる初期費用が抑えられる。通常、入居時にデポジットとして一カ月分を支払うことが多い。

Rentingのデメリット

●更新時の家賃の引き上げ
通常、1〜2年で更新があるが、その際に家賃が引き上げられる。個人オーナーなどの場合は交渉がしやすい。
●ランニングコストが高い
売買は頭金の準備などがもちろんあり、初期費用がかかるものの、長い目でみると賃貸の方がランニングコストが高くつく傾向にある。
●税制上の優遇措置を得られない
家を購入することで得られる、税金の優遇措置=減税が賃貸では受けられない。長い目でみると大きな差となる。


Buying
購 入

Buyingのメリット

●資産価値が上がる
日本と違い、物件の価値が上がるアメリカ。とりわけ、ニューヨーク(マンハッタン)は資産価値が上がっていく。
●家賃高騰の心配がない
更新時に家賃の引き上げがある賃貸に対し、マイホームとなってしまえばその心配は不要だ。
●税制上の優遇措置が得られる
住宅ローン利息控除、住宅ローン保険料控除、住宅売却益の非課税など、さまざまなメリットが得られる。

Buyingのデメリット

●フレキシビリティのなさ
家が気に入らなくなったり、気分転換にすぐ引っ越せたりする賃貸とは違い、流動性が低くなる。
●メンテナンスフィーがかかる
長く所有することで発生するメンテナンスフィーはオーナーがまかなうため、自ら負担しなければならない。
●購入手続きが煩雑
購入に関する書類や弁護士との契約など、賃貸に比べて圧倒的に書類の準備や踏むべきステップが多くなる。


不動産用語マメ知識

85階建ての 432 Park Aveの高層アパートは遠くからでも目立つ存在 
Photo by 432 Park Ave

■タウンハウス
日本で言う「一軒家」のことを指す。庭付きのビルを丸ごと所有することができる

■コンドミニアム
日本でいう「分譲マンション」。個々の居住者が所有する独立したユニットを持つ物件

■コープ
あくまで所有者はオーナーで、購入後に家に住む権利を得ることができる物件

■ブローカーフィー
物件を紹介してくれた不動産ブローカーに支払う費用のこと

マンハッタンビューを見ることができるのはブルックリンの高層アパートの特権
Photo by 11 Hoyt

 

窓からは自由の女神が見えるというスペシャル感
Photo by 1 Wall Street


やっぱり頼りになる! 日系不動産

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