巻頭特集

みんなもう始めてる? サステナブルな生活のススメ

コンポスト&リサイクルに挑戦!

身近なところからサステナブルなアクションを起こせることは分かった。そこで今回、弊紙ライターが実際にトライ。その様子をレポートする。


コンポスト

今回は初のトライということでコンポスト用の容器は購入せず。毎朝コールドプレスジュースを飲んでおり、フルーツや野菜のごみが出るのでこちらをコンポスト用にキープ。

「Compost NYC」で検索するとNYCのホームページがトップに出てきたため、NYC.govのウェブサイトよりコンポストの設置場所を確認。意外にも自宅から徒歩1分の場所にコンポストが設置されていることに気付く。ごみ箱の横に並んでいたものの、注意深く見ていないせいか、普段は気付かなかった!

QRコードからアプリをダウンロード。このアプリがないとコンポストをオープンすることはできない

 

ダウンロードしたアプリがこちら。トレーサビリティーを意識し、捨てたごみに対するフィードバックを受け取ることもできる。

実際に使ってみての感想は、いつもは捨てている生ごみがきちんと土の肥料になるためのアクションが簡単にできるため、やってみる価値あり。反省点としては、やはり匂いが出てしまうので、ふた付きの容器、またはコンポスト用の容器を購入することをおすすめする。


リサイクル

今回リサイクルできるショップとして訪れた「パレード」は、環境に配慮したものづくりとダイバーシティーで注目されている下着ブランドだ。ビジュアルやお店のデザイン、ブランディングまで、パワーがみなぎり多様性を感じさせるブランド。現在はソーホーに店舗を構えている。

ちなみに同ブランドの下着は、地球に優しい繊維素材の証であるエコテックス認定の素材を使用している。超軽量の糸を使用したクールタッチな触り心地で、360度全方位ストレッチが効いている。触っただけで履いた時の快適さが想像でき、デザインがカラフルなので身に着けただけでテンションが上がりそうだ。

そんな店内の一番奥に、リサイクルボックスが設置されている。このリサイクルプロジェクトはアメリカのみで展開。リサイクルすると新しい下着を20%OFFで購入できる。どんなブランドの商品でもリサイクルが可能だが、水着やブラレットは不可。店頭に行かずともオンラインで無料キットを注文し、チェックアウト時に「Free Second Life Shipping」を選択することで利用できる。1回の注文につき3枚まで、きれいな古い下着を入れた袋を返送し、完了!


自宅でできる、コンポスト一覧

市販のコンポストを買えば自宅でも簡単にコンポスト化することができる。ごみも減って環境に優しい。どんな商品があるかチェック!

Simplehuman

Photo by Simplehuman

ステンレス製で生ごみなどを溜めても匂いを抑えることができる。ソフトシールのふたは生ごみの匂いを呼吸でき、害虫を防ぐ優れもの。バクテリア、菌類、カビの繁殖を抑制することができる安心仕様となっている。

Compost Caddy $50
simplehuman.com


Bamboozle

小型の可愛らしい見た目のコンポスト。フィルター付きのふたはガスと匂いの吸収に役立つので、生ごみを保管するのに最適な商品。食洗機でも使用できるため、清潔に使用を継続できる。小さく、取っ手が付いているので持ち運びも便利。

Composter $50
bamboozlehome.com


Joseph Joseph

Photo by Joseph Joseph

スリム型のコンポストは収納にも便利で初心者にもトライしやすい。開口部が広いので、皿に残った生ごみも簡単に捨てることができる。湿気と匂いを抑えてくれるので虫も寄り付きにくい。食器棚の中にも収まる。

Compo 4L Food Waste Caddy $20
us.josephjoseph.com


まだまだある!リサイクルで地球に優しく手持ちの服に第二の人生を

多くのブランドでリサイクルが行われている。不要になった服が次の人の手に渡る手助けをしよう。

Goodwill NYNJ Store & Donation Center

障害者やホームレスなど社会的弱者に職業訓練や雇用サービスを提供する目的で、巨大リサイクルドネーションセンターとして全米展開している非営利団体。お店に不要となった洋服や雑貨を持ち込めるので、ただ単に処分する前に寄付をすることができる。

7 W. 14th St./TEL: 212-206-1619


H&M

「H&M」が展開する古着回収プログラム「ガーメントコレクティング」は2013年よりスタート。店舗にリサイクルボックスを設置し、レジで古着を渡すと感謝チケットがもらえる。「H&M」以外のブランドも持ち込み可能なのがうれしい。

hm.com


GrowNYC

ニューヨーク市が運営する「ゼロ・ウェイスト・プログラム」では、衣類、ペアの靴、リネン類、ハンドバッグ、ベルト、その他、繊維製品の回収が可能だ。回収された後、再利用可能なものは服に、難しいものは雑巾にされる。回収場所はホームページより確認。

grownyc.org

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