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Q. 2018年のグリーンカードの抽選(DV-2020)に応募し、19年に当選通知を受け取ったにも関わらず、新型コロナウイルスのパンデミックを受けてトランプ前大統領が20年6月22日に施行した入国規制と、日本の米国大使館での手続きの大幅遅延により、資格が失効となったケースがありました。救済措置は取られないのですか?
A.
DV-2020当選者は20年の移民法上の年度終わりである9月末までに移民ビザを取得しなければその資格は失効します。
しかし、トランプ前大統領の入国規制は20年末まで続き、米国大使館は抽選によるグリーンカードの面接を長い間中断していたため、資格失効のケースが少なからず発生しました。
その後、資格失効した当選者の一部が集団訴訟(Gomez v. TrumpおよびGomez v. Biden)を起こし、今年8月17日、コロンビア特別区連邦地方裁判所は「DV-2020申請をランダムな順序で、9095件のダイバーシティービザが全て交付されるまで処理する」よう国務省に命令しました。それに続き10月13日、裁判所は「9095件のDV-2020ビザの処理を可能な限り早く開始し、その処理を2022年9月30日までに完了させる 」よう命じました。この裁判は集団訴訟ですので、原告以外のDV-2020当選者も裁判所命令の対象になります。
Q. 新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、他に変更になったことはありますか?
A.
永住権保持者が米国外に長期にわたり滞在する場合、再入国許可証の取得が必要です。
その申請プロセスにおいて必要な指紋採取が、パンデミックの影響で移民局が閉鎖になったり人員削減されたりで業務が滞った影響から、免除になるケースが出てきています。
過去5年の米国外の滞在期間が4年未満の場合は2年有効の再入国許可証が取得でき、4年以上の場合は1年有効の再入国許可証が取得できるのは以前と変わりません。「あなたの場合は過去に採取した指紋を使用します」ということで指紋採取の呼び出しが来ない場合もあるということです。再入国許可証を申請してから発行されるまでの待ち時間は11月1日現在、8.5~11.5カ月です。
また、11月8日以降に米国に入国する外国人は、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了している必要があります。
Q. オプショナル・プラクティカル・トレーニング(OPT)に関して、大学の専攻分野によって優遇措置があると聞きました。どんなものか教えてください。
A.
米国内の大学で、S(サイエンス)T(テクノロジー)E(エンジニアリング)M(マス)の学士号を取得した学生は、学位取得後の最初のOPT(12カ月間)の後に、米国での滞在を最長24カ月間延長できるというもので、エクステンションフォーSTEM(STEM OPT)と呼ばれています。
通常のOPTは1年間ですが、STEMの学生は合計で36カ月(3年間)もらえるので、会社からのサポートが得られれば、その間に永住権を申請することも可能です。
ビザや永住権・市民権取得に関する情報はここから
米国移民局
米国国務省
travel.state.gov/content/travel/en/us-visas.html
在日米国大使館と領事館
移民専門弁護士は
□ 個人の状況に応じて、最新のビザ状況を踏まえた上での対処方法を提案できる
□ 申請書類の作成および申請をサポートする際に必要な書類の情報を提供できる
□ 面接を伴う申請では、面接の練習によって注意を与えるなど面接の準備をサポートできる。また、面接に同行することにより、面接官が法に則って適正な審査をしているか確認できる
□ 申請の進捗を最新のビザ状況を踏まえた上で確認し、問題が発生した場合は、移民局など関連機関と対応できる
□ 申請の最初から終わりまで疑問や不安の相談に応じる
□ 移民局からの通知は申請者の住所と担当の弁護士事務所の双方に届くため、郵送の手違いなどによる手続きの遅延の可能性を減らせる
*上記のサービスの内容は弁護士事務所によって変わる。
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