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6月はプライド月間。街中を歩いていてもレインボーカラーに彩られたお店をよく目にするようになった。昨年ジョージ・フロイド氏の事件をきっかけに巻き起こったブラック・ライブス・マターのムーブメントやアジアンヘイトの事件の数々など、マイノリティーが声をあげて立ち上がる中、性的マイノリティーとされるLGBTQコミュニティーも積極的に行動を起こしている。(取材・文 / 菅礼子)
NYCプライドのスポークスマンに直撃!
強まる〝 ジェンダーイクオリティー〟の風潮
さまざまな人種が世界中から集まるニューヨーク市は全米の中でもLGBTQコミュニティーに対して理解がある都市といわれている。例えばニューヨーク市ではLGBTQの人々がオーナーのビジネスをマイノリティービジネスと認定し、コンサルティング、メンターシップ、教育プログラムなどへのアクセスを支援するほか、市として数十億円をサポートに充てている。また、毎年6月に五番街よりスタートするプライドパレードは全米最大規模を誇る。今回はプライドパレードを主催するNYCプライドのスポークスマンに昨今のLGBTQコミュニティーを取り巻く現状について話を聞いた。
——NYCプライドの使命とは?
1984年に開始され、全ての人が法律の下で平等な権利を持つ、差別のない未来に向けて活動しています。これを実現するために、多様なコミュニティーを刺激し、教育し、記念し、祝うLGBTQプライドイベントを開催しています。
——2015年に同性結婚が合法化されましたが、いつからLGBTQコミュニティーがより受け入れられるようになったと思いますか?
私たちはアメリカで連邦の権利を持っていますが、特にトランスジェンダーの若者を対象としたいくつかの州レベルの法案がまだ可決されていません。私たちは引き続き協力し、コミュニティーに対するこれらの不正に対して再び立ち上がる必要があります。それでも基本的なレベルで私たちは受け入れられていますが、LGBTQコミュニティーの皆が基本的な人権を持てるように努力しないといけません。
——近年多くの企業がNYCプライドを後援しています。実際にどういった企業が参加していますか?
NYCプライドのプログラムを実行するには、選択したスポンサーがタレント費用、会場などの詳細を先に提示する必要があります。私たちは、どのスポンサーにもプライドに参加することを許可しているわけではなく、私たちの基準を満たした企業に参加してもらっています。
——NYCは他の都市に比べて同コミュニティーへの理解があるイメージですが、現状は?
NYC、LA、マイアミなどの主要都市は、LGBTQが他の都市や州よりも受け入れられているという意味で非常に幸運です。しかし、これらの大都市でさえ、まだ問題があります。いまだ同コミュニティーへの暴力や憎悪犯罪が存在し、そうした犯罪をなくすために市当局と積極的に協力体制を取っています。
——近年マイノリティーグループが台頭し、差別に対する行動を起こしていますが、LGBTQの活動としてどう捉えていますか?
彼らは、自分の民族的遺産、自分のセクシュアリティーを変えることはできません。人間として皆が人生のあらゆる面で尊重されるべきです。NYCプライドでは、さまざまな組織に積極的に関与しており、プライド・ギブス・バックプログラムを通じて、昨年同コミュニティーが所有するさまざまな非営利団体に15万ドルを寄付し、パンデミックの中で彼らが繁栄し、維持できるよう支援しました。
今さら聞けない
そもそもLGBTQって何の略?
Lesbian
レズビアン: 女性同性愛者
Gay
ゲイ: 男性同性愛者
Bisexual
バイセクシュアル: 両性愛者
Transgender
トランスジェンダー: 出生時に診断された性と自認する性の不一致
Questioning
クィア、クエスチョニング: 自身の性自認、性的な指向が定まっていない性状態
2021年NYCプライド
イベント情報はこちらをチェック!
nycpride.org
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