巻頭特集

人気スーパーの特色や、使ってみたい便利サービス

賢く使い分けよう!  読者行きつけの米系4スーパー

ホールフーズ・マーケット
オーガニックの牙城で、健康志向第一

全米一のナチュラルとオーガニックの専門スーパー「ホールフーズ」の利点は、やはり年間を通じて鮮度と質の高い肉野菜類が購入できることだろう。自社の品質基準を満たさないアイテムは有無を言わさず突き返すポリシーは、食の安全を案じる消費者には実に頼もしい。こと精肉に関しては、産地や肉質、育て方に至るまで、詳細な解説がついている。自宅で加熱するだけで、白身魚のムニエルや子羊のグリルなど高級レストラン並みの豪華な一皿が堪能できる「半調理製品」は、お祝い事などに好適。

同店の強みは「フードバー」ではなかろうか?(※コロナ禍で一部休止中の店舗あり) オーガニック食材のみを使い、温・冷製、アジア、イタリアンとジャンル分けされていて、好きなだけ選んでレジで量り売り会計。これが、野菜や穀物のうま味を最大限に引き出す仕立てで、どれも破格にうまい。チョイスに目がくらむが、実はコツがあって、緑色葉野菜をベースに、野菜・果物、プロテイン(豆、鶏肉、鮭)、クランチ(ナッツやチーズ)、ドレッシングから最低1種類を選んで混ぜると、失敗がないそう。

創業=1980年
本社=テキサス州オースティン
全米店舗数=500
市内店舗数=16


フードバザール
国際色豊かなニューヨークの市場

ニューヨーク市を中心にチェーン展開するローカルスーパーはいくつもあるが、中でも同店は日本人に使い勝手がいい。アルゼンチンの小売業で大成功した韓国系実業家が経営するスーパーだが、韓国食材のみならず、世界各国の食材や加工品が一堂に並ぶのが特徴。例えば、日本のみそ・しょうゆ、麺類、乾物など基礎食材は全部ある上、中華、アジアはもちろん、フランスやイタリアのおしゃれなオイルや菓子類、缶詰、ポーランドのスープや漬物まで手に入る。ご丁寧に各国別に棚を分けてくれているので、眺めるだけでも楽しい。

また、精肉コーナーでもアジア嗜好(しこう)に合わせて、しゃぶしゃぶ用の超薄切りや煮物に最適な豚バラブロックも用意している。まるでラテンアメリカの市場のような活気にあふれる野菜売り場も要チェック。野菜・果物の鮮度はよく、キャベツ、白菜、大根はいつも良質。値段も手頃で、欲しいだけ買っても財布は痛くない。IDNYの証明書カードがあれば金曜日は5%引き。コストコンシャスな消費者にぴったりの、ニューヨーク版「市民市場」だ。

創業=1988年
本社=ニューヨーク州ニューヨーク
全米店舗数=26
市内店舗数=19


トレーダージョーズ
独自性が光る美食がずらり

邦人社会では「トレジョ」の愛称で親しまれている同店の魅力といえば、お手頃な価格だろう。通常米系スーパーが1店舗平均5万点の商品をそろえるのに対して、トレジョはわずか4000点。しかもその8割が自社ブランド商品。店内デザインや商品棚のポップ書きもセンス良く、日本でも大人気のエコバッグを始め、オリジナル生活グッズ類も充実。トレジョの買い物は楽しい。

商品はしっかり自然志向で、味付けや栄養にも気配りがある。肉や野菜も新鮮だが、お買い得は加工品や基本食材。例えば「ヒマラヤン・ピンク・ソルト」はナチュラル岩塩をグラインダー付きの小瓶に入れて、たったの1ドル99セント! 調味料や食用油、小麦粉、パスタ…いずれも質が良く、日々の必須食材は全部トレジョでもいいくらい。冷凍食品は中華料理の宮保鶏丁(鶏肉とナッツの炒め物)や小龍包(ショーロンポウ)、インドのサモサ、果てはてんぷらまでアジア料理がずらっとそろう。いい意味でアメリカナイズされた癖のない仕立てで、意外に美味。デリバリーに飽きたら一度「ジャケ買い」で試してみては?

創業=1967年
本社=カリフォルニア州モンロヴィア
全米店舗数=530
NY市内店舗数=12


ウェグマンズ
地産地消を掲げて人気ナンバー1

2000年にブルックリン区ネイビーヤードに市内第1号店をオープンしたウェグマンズは、州北部ロチェスター近郊で105年前に創業した、家族経営の地元密着型スーパーだ。市内の知名度こそまだまだだが、全米では業界ランキングのトップを総なめ。働きたい職場ナンバー1にも輝いている。特徴は、州内で同社が傘下に抱える近郊農家や牧場からの、オーガニック製品の直接入荷。夏のグリーンマーケット同様、作り手の顔が見え、レベルの高い鮮度と品質が年間を通じて堪能できる。

おすすめは、値段がお手頃な生鮮野菜、ウェグマンズ印の肉類(牛やポークの薄切りもあり)、自家製ハムなどなど。店内にベーカリーを備えているので、パン・ケーキ類も焼き立てだ。特に「サワードウブレッド」は、外皮パリパリ、中しっとり・ふっくらで、日本人の舌によく合う。値段はホールフーズほどではないが、やや高め。ただし店内は「ややグルメ」と「ファミリー」の2エリアに分かれており、後者は自社ブランドのスナック、コーヒー、ペーパー類がお買い得だ。駐車場完備で、大量購入が好きな人にもおすすめ。

創業=1916年
本社=ニューヨーク州ゲイツ
全米店舗数=105
市内店舗数=1

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