巻頭特集

自由気ままにデトックス

年末も近くなり何かと忙しいこの季節。2019年を最後まで楽しむために、体の不調やストレスは今のうちに排除しよう!

今号は気軽に立ち寄れる市内のリラクゼーションスポットを探訪。


体験レポ1
すっきり快眠!

ヒマラヤンソルトの洞窟
—編集部、謎の「塩セラピー」を初体験—

塩セラピーなど聞いたことなかったが、実は何となく納得もできた。塩は昔から保存食に使われてきたし(塩漬けとか)、歯磨き剤などなかった時代には、塩で歯を磨いたと聞く。

塩に囲まれた空間

マッサージやサウナと違って、服を脱ぐでなし、着替えるでなし。ソックスを履くのが「モントーク・ソルトケーブ」のルールだ。照明が落とされた塩の洞窟に入ると、そこがイーストビレッジのビル内であることをしばし忘れる。四方の壁がピンクのヒマラヤンソルトの塊でできており、床はその粒子が敷き詰められた塩のビーチ。カ氏70度の洞窟は少しひんやりして、ピリッとした空気が心地いい。

ここで、潮騒の音を聴きながら45分間過ごすのが塩セラピーだ。最初はリクライニングチェアに座り、天井の星空モチーフを眺めたりしていたが、そのうち塩ビーチに座り込んでストレッチを始めた。深呼吸をして、ついでに童心に戻って砂(塩)遊びも楽しむ。塩の上では、いつもより体が柔らかくなった感覚だったが、気のせいか。

 

室内はどこか澄み切った空気が漂い、心地いい。これも塩の効果か?

 

モントークにある塩の洞窟を再現している

 

塩セラピーは「HALOセラピー」とも言い、ぜん息や鼻炎、各種アレルギー、皮膚炎から不安症や風邪まで、いろいろな症状に効果を発揮するとされる。

塩は抗菌、抗ウイルス効果を持つ、天然の抗炎症物質だ。塩の洞窟内には、マイナスイオンを持つ塩の微粒子と、カルシウムやマグネシウムなど84種類のミネラル微粒子が充満。これらを吸い込むことで、呼吸器官の花粉やウイルス、毒素が浄化されるという。

この洞窟は、シャノン・コッポラさんが5年前に始めた。当時5歳の息子さんが重度の呼吸器疾患で、西洋医学の限りを尽くしたがよくならず。知り合いに勧められ、わらをも掴む思いで塩セラピーを試したところ、一気に症状が改善。もっと多くの人に知ってほしいと思ったそうだ。

 

ヨガをして過ごす人も多いそう

効果のほどは?

セッション後、街の喧騒(けんそう)に戻り地下鉄に乗ったら、いやに空気が汚れているように感じた。そして、その晩はなぜか心地よい倦怠感があり、まさに眠りに「落ちた」。翌日、体験した編集スタッフが2人とも「塩セラピー、すごくない?」と異口同音の巻。

通常セッションは45分40ドル。初回は25ドル、そして毎水曜日は20ドルという手軽な値段もうれしい。

 

 

Montauk Salt Cave
90 E. 10th St., 2nd Fl.
212-677-7258
montauksaltcave.com
Mon-Fri: 10am-8pm
Sat & Sun: 10am-6pm

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1194

2023年見るべき韓国ドラ映画一挙介!

新たなファンを次々と巻き込み巨大なブームを創り出す韓国のエンタメ業界。中でも映画やドラマは、名作が多く揃い、大手動画配信サービスを席巻している。2020年アカデミー賞作品賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」も、韓国を代表するミステリーで一種の社会現象まで巻き起こした。そして、コロナ禍で連続ドラマにハマる人が再び増え、緩和されてからもその勢いは止まらず、巷では第4韓流ブームとも言われている。そこで今回は2023年に見るべき韓国ドラマ&映画を一挙に紹介する。

Vol. 1193

ニューヨークで見つける 新生活にも役立つ こだわりの雑貨

新生活の始まる春は何かと身の回りの雑貨を新調するのにもいい時期。最近は日本からの出張者や旅行者もめっきり増え、最適な雑貨やニューヨークならではのファッションを知っておくことで会話も広がりそう!

Vol. 1192

徹底研究!サマーキャンプ2023

子供を抱える家庭にとっては、毎年この時期がサマーキャンプを決める大事なタイミング。日本への一時帰国の計画のあるなし、市内の日帰りキャンプにするか? 山間部のお泊まりキャンプにするか? お財布との相談も悩ましい。約2カ月に及ぶアメリカの長い夏休みを子供達がいかに有効に過ごすか? キャンプ選びのヒントになる情報を集めてみた。

Vol. 1191

春はもうすぐ 今年のお花見、どこ行く?

約3万4000本以上の観賞用桜が植えられ、開花時期によって街の風景が一変するのがニューヨーク。短い春を華麗に彩る桜と、おすすめのお花見スポットを紹介する。