春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜
桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。
年末も近くなり、何かと忙しいこの季節。2019年を最後まで楽しむために、体の不調やストレスは今のうちに排除しよう!
今号は、気軽に立ち寄れる市内のリラクゼーションスポットを探訪。
体験レポ1
すっきり快眠!
塩セラピーなど聞いたことなかったが、実は何となく納得もできた。塩は昔から保存食に使われてきたし(塩漬けとか)、歯磨き剤などなかった時代には、塩で歯を磨いたと聞く。
塩に囲まれた空間
マッサージやサウナと違って、服を脱ぐでなし、着替えるでなし。ソックスを履くのが「モントーク・ソルトケーブ」のルールだ。照明が落とされた塩の洞窟に入ると、そこがイーストビレッジのビル内であることをしばし忘れる。四方の壁がピンクのヒマラヤンソルトの塊でできており、床はその粒子が敷き詰められた塩のビーチ。カ氏70度の洞窟は少しひんやりして、ピリッとした空気が心地いい。
ここで、潮騒の音を聴きながら45分間過ごすのが塩セラピーだ。最初はリクライニングチェアに座り、天井の星空モチーフを眺めたりしていたが、そのうち塩ビーチに座り込んでストレッチを始めた。深呼吸をして、ついでに童心に戻って砂(塩)遊びも楽しむ。塩の上では、いつもより体が柔らかくなった感覚だったが、気のせいか。
塩セラピーは「HALOセラピー」とも言い、ぜん息や鼻炎、各種アレルギー、皮膚炎から不安症や風邪まで、いろいろな症状に効果を発揮するとされる。
塩は抗菌、抗ウイルス効果を持つ、天然の抗炎症物質だ。塩の洞窟内には、マイナスイオンを持つ塩の微粒子と、カルシウムやマグネシウムなど84種類のミネラル微粒子が充満。これらを吸い込むことで、呼吸器官の花粉やウイルス、毒素が浄化されるという。
この洞窟は、シャノン・コッポラさんが5年前に始めた。当時5歳の息子さんが重度の呼吸器疾患で、西洋医学の限りを尽くしたがよくならず。知り合いに勧められ、わらをも掴む思いで塩セラピーを試したところ、一気に症状が改善。もっと多くの人に知ってほしいと思ったそうだ。
効果のほどは?
セッション後、街の喧騒(けんそう)に戻り地下鉄に乗ったら、いやに空気が汚れているように感じた。そして、その晩はなぜか心地よい倦怠感があり、まさに眠りに「落ちた」。翌日、体験した編集スタッフが2人とも「塩セラピー、すごくない?」と異口同音の巻。
通常セッションは45分40ドル。初回は25ドル、そして毎水曜日は20ドルという手軽な値段もうれしい。
Montauk Salt Cave
90 E. 10th St., 2nd Fl.
212-677-7258
montauksaltcave.com
Mon-Fri: 10am-8pm
Sat & Sun: 10am-6pm
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