音は続くよ、どこまでも
音を楽しむと書いて「音楽」と読むがまさに今、長く続くコロナ禍で音楽が心の支えとなっている人も、多いのではないだろうか。 今号では、コロナに負けず活動を続けるミュージシャンたちを一部だが紹介していく。オンラインはもちろん、直接鑑賞できる機会も紹介。聞いて感じて、あなただけの癒やしの音を手に入れよう!
体験レポ2
疲れた仕事帰りには、知る人ぞ知る、金融街のロシア系サウナでさっぱり。
心身の健康への意識が高いニューヨーカーは、デトックス効果のあるサウナにも興味津々。市内にはさまざまな趣向を凝らした内装やサービスの専門店がある。しかし、ヒップでスタイリッシュな若者向けの雰囲気のものは、いわゆる日本で慣れ親しんだサウナとは様相が異なる。
仕事帰りに予約なしで立ち寄れて、マイペースに、気兼ねなく過ごせるサウナに行きたい︱︱。そんな疲れた大人にオススメしたいのが、金融街にあるロシア系サウナ「ウォール・ストリート・バス&スパ」だ。
半地下の入り口の程よい寂れ具合が、初見客にはちょっと入りづらい印象。雰囲気やシステムを知るべく、意を決して突撃!
(ほぼ)裸の瞑想体験
ここは、ロシア系、赤外線(infrated)、スチーム、アメリカ式シュヴィッツなどの各種サウナの他、プールやジャグジーなどをそろえた、総合スパ。入場料50ドルで、時間無制限に過ごせるのがいい。施設内はユニセックスで、水着が必須。
店内のあちこちにマトリョーシカが配置された、ロシアカラー全開の同店だが、従業員は気さくに英語で応対してくれるし、利用者は非ロシア系も多い。受付で入手したロッカーの鍵には番号が振ってあり、これが施設内での飲食の会計などにも使われる仕組み。
まずは最も温度の低い、セ氏60度の赤外線サウナから。10人も入ればきゅうくつな、小ぢんまりとした作りだが、木のぬくもりと静寂に包まれる感覚には落ち着きを覚える。
体に負担のない程度に、徐々に蓄積されていく熱気に、心身の老廃物が少しずつ押し出されていく、そんな心地だ。時折、地下鉄のガタゴトという音が聞こえてくるのもまた一興。
日常の些細なストレス、心配事、ミスなどを忘れ、ただ己の体だけを心に留めるひとときは、瞑想(めいそう)に近いものがある。
【赤外線サウナ】体を直に温める遠赤外線は、抗酸化作用に優れ、デトックス効果が見込まれる
【ロシア式サウナ】16トンの石を熱する、古代から伝わる伝統様式。室内にはスギの木を使用している
【冷水プール】セ氏11度の冷え冷えプール。血管を収縮し、内臓機能を高めるそう。サウナと交互に入ろう
さらなる熱を求めて
シャワーを浴びてさっぱりしたら、スチームサウナへ。室内を埋め尽くす、濃密な灼熱(しゃくねつ)の湯気が、とにかく暑い! 息を吸い込むだけでも辛く、例えるなら釜ゆで地獄。
デトックス以前に体が蒸し上がりそうだが、「ぬるい暑さでは物足りない」という歴戦のサウナ好きは、試してみるべし。
冷蔵庫のような低温室に一旦避難し、最後はセ氏100度の超高温、ロシア式サウナ。床や椅子は触れるだけでやけどしそうだ。かまどの中にいるような、肌を刺激するジリジリとした熱気が、ある時を境に、心地よくなってくる。
︎プールサイドのような雰囲気の中央スペースは、水着のままくつろげる
プールにはジャグジーもある
この既視感は「アレ」?
サウナの合間と終わりは、中央スペースに座って、キンキンに冷えたビールで一息。飾り気のない椅子が並び、テレビのニュース中継が映し出される店内は、どこか外界とは隔絶された独特の雰囲気。
ラグジュアリーからはほど遠いが、肩の力が抜けるこの感覚…これはまさに、日本の銭湯ではないか!
人によっては休憩を挟みつつ、2時間以上過ごすそうだ。そう考えると、50ドルという料金は悪くない。帰る前には、併設レストラン「マトリョーシカ」で、同店自慢のロシア料理を楽しむのも忘れずに。
野菜たっぷりのボルシチで健康的にフィニッシュ!
Wall Street Bath & Spa
88 Fulton St.
(bet. Gold & William Sts.)
212-766-8600
wallstreetbath.com
Mon-Sun: 11am-11pm
ニューヨーク、ニュージャージーでは一昨日夜からの雪が降り止まず、積雪60センチ以上の大雪となりました
おしゃれだけど格好付けない、店内のフランクな空気が魅力の、ミングル・ソーホー。現在イチオシのサービス
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