巻頭特集

ビジネス企画「私たち、こんなことやってます!」

患者さまの歯を一生涯守り抜く。高品質で長持ちする歯科医療を

 

Dental Serenity of Manhattan 院長ニナ・チャンさん

理想を求め続け15年間の挑戦
私がマンハッタン区で自分のクリニックを開院してから15 年が経ちました。台湾出身の私が、なぜアメリカで歯科医院を開くことになったのか。それは毎日夫に愚痴をこぼしていたことがきっかけでした。
勤務医時代、私は常に「もっと良い治療ができるのに」という思いを抱えていました。根管治療が必要だと言われた歯でも、私なら詰め物で救えるのに。そんな不満を聞いていた夫から、「そんなに文句があるなら自分でクリニックを開けば」と言われたのです。
理想の歯科医療への道のりは決して平坦ではありませんでした。週2日、スタッフ1人からスタートし、「も しうまくいかなければ勤務医に戻ろう」という覚悟で始めました。
最先端技術で予防を重視
当クリニックでは、全ての患者さまに対して革新的な診断システムを導入しています。まず、3Dスキャンを実施し、毎年継続してスキャンを行ことで歯の経年変化を正確に追跡します。患者さまご自身では気付けない変化も、このシステムなら時系列で確認できます。私は患者さまによく「あなたの歯の4分の 1を見せてくれれば、お口全体の運命を占えます」と言いますが、これは決して大げさではありません。歯の損傷には必ずパターンが あり、原因を特定すれば、 他の歯に何が起こるか予測できるのです。
一般的なレントゲンとは別に、赤外線スキャンも全患者さまに実施しています。レントゲンが横方向から撮影するのに対し、赤外線スキャンは上部から撮影するため、レントゲンや目視では発見できない歯の亀裂まで検出できます。この技術により、早期発見・早期治療が可能になり、大きな問題になる前に対処できるのです。
今後の治療のため、全ての歯の状態はデジタル資料化される
長期耐久性を追求する治療哲学
私の治療哲学の核心は「標準的な医療は平均的」という考えです。標準治療は多くの人に対応するために存在しますが、私が目指すのはその2倍、3倍長持ちする治療です。

治療した全ての歯に対し、6カ月ごとに必ず写真撮影を行います。これは時として辛い作業です。半年後の自分の治療結果を見るのは、期待通りでない場合があるからです。しかし、 これこそが本当に長持ちする治療を維持する必須プロセスなのです。

治療の全工程は大型テレビに映し出し、患者さまと一緒に確認します。私はスタッフに「あなたの治療結果が大画面に映し出されても自信を持てるレベル でなければならない」と伝えています。12 年前に治療した詰め物が今でも新品同様に見える患者さまもいらっしゃいます。私たちは常にそのレベルを目指して います。

 

診断には最新技術を積極的に導入

 

コロナ禍から生まれた独自メンバーシップ制度

私たちは保険診療の制約を受けない自由診療を基本としていますが、歯科医療は一部の特権階級だけのものであってはなりません。コロナ禍で多くの方が歯科保険を失った際、私 たちは独自のメンバーシッププログラムを開発しました。このプログラムは一般的な歯科保険よりも安価でありながら定期検診、クリーニング、レントゲン撮影を完全カバーし、必要な治療には10%の割引を提供します。さらに緊急時の診察も無料で、100ドルのクレジット付です!

 

独立を後押ししてくれた夫はクリニック運営もサポート

 

日本文化への深い愛着と言語サポート

年に2回は必ず日本を訪れ、茶道を学んだりもしています。大工でも芸術家 でも、自分が納得するまで技術を磨き続ける姿勢。そんな日本人の精神性に深く共感しています。

日本人の皆さまには、言語の壁を感じることのないよう、電話通訳サービスを導入しています。来年は本格的に日本語を学ぶ予定です。

良い歯は人生のあらゆる面を向上させます。皆さまが健康で幸せでいること。それが私の歯科医師としての最大の報酬、存在意義なのです。


ニナ・チャン先生

Dental Serenity of Manhattan

515 Madison Ave. #1212

TEL: 212-858-9266 (日本語翻訳サービスあり)/dentalserenity.us

               

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