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先月27日(木)
日本人学校の児童が社会科見学の一環でテレビ局のNHKコスモメディアアメリカのニューヨーク本社を訪問し、放送・配信サービス、日本からアメリカへ番組を送る方法、野球中継の裏側など、普段はテレビを見ている側の子供らが職業体験を通して、どのように視聴者に届けられているのかを学んだ。
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先日、市内にあるテレビジャパン・dライブラリジャパン事業を始め日本向け大リーグやプロゴルフなどのスポーツ中継、ドキュメンタリー制作などを手がけるNHKコスモメディアアメリカ本社に、小学生5年生11人が社会科見学として訪れた。児童らはニューヨークに近いコネチカット州のグリニッジというエリアに位置するニューヨーク日本人学校の小学5年生の児童で、普段はテレビを見ている側の彼らが実際にテレビを作る側を覗けるとあり、興味津々で見学に参加した。
まず同社代表取締役社長の皆木弘康氏による開会の挨拶にて、テレビで放映される番組作品における著作権の重要さや、テレビに出る役者やアーティスト、アスリート、歌手、一般人などの出演者と呼ばれる人々との関わり、それを企画し、制作として携わっている人々の存在と役割、災害時にはどんな立ち位置でテレビは人々に寄り添い、最新かつ正しい情報を伝えているのかなど、人との関わりが大きく、そしてその重要さを伝えた。
それから、幾つもの衛星を使いテレビジャパンの番組をアメリカの視聴者に届ける方法や、インターネットを通じて日本の番組を配信するdライブラリジャパンについて詳しく知ることもできた。
また、番組制作スタッフによる大リーグやプロゴルフでの取材をするために必要なプロセスや選手へのインタビュー方法、カメラ、機材の紹介、現場で活躍する専門スタッフとの作業など熱心に耳を傾けていた。スポーツ番組を制作する上で重要な、多角方向による高解像度で撮影され、全ての動きを捉えるカメラの精度や映像処理技術のクオリティの高さについても学んだ。児童らは改めてテレビ局が成せる高度な技術によるテレビ放送の凄さに驚いていた。そして、「もしテレビ局が災害に見舞われたら」や「テレビ局で働いて一番嬉しかったこと」、「テレビに出る時は緊張しますか」などの質問が寄せられ、実際に現場で働く社員らで回答し、児童らは感心しながらノートをとっていた。説明授業の後は、実際にテレビ局の人々がどのようにしてお茶の間に番組を届けているのかを学ぶべく、テレビジャパンの送出スタジオを見学したり、子供たち自らアナウンサーに扮しスタジオで言葉を発したり、音声ルームではスタジオに指示を送るなど様々な体験をした。
新型コロナの影響で現地撮影ができない状況に陥った際に開発したリモート中継システムの構築、コロナ禍や災害時での迅速な対応方法などについても学ぶことができ、テレビへ対する信頼と安心、またテレビがもつ可能性について改めて考えさせられる社会科見学となったようだ。
皆木弘康 代表取締役社長
私たちの会社はTVジャパン・dライブラリで日本の番組を北米地域に向けて発信するほか、逆に日本で放送する番組も制作し、特に、大谷選手が活躍する大リーグ・エンジェルスの試合は、今年156試合を生中継しました。西海岸の試合をNY本社でリモート中継して東京に送る仕事を子どもたちにビデオでお見せしたところ、目をキラキラさせて食い入るように見つめていました。やがてこの中から日米のメディアに携わる人財が生まれてほしいと思いました。
ニューヨーク日本人学校 5年担任 海野侑香
今回NHKコスモメディアアメリカ様のご協力により、子供たちは見て、聞いて、体験してメディアの役割について学ぶことができました。また質疑応答の時間には、仕事にかける熱い思いや情報を伝えるために努力されていること等、丁寧にお話しいただき、子供たちは目を輝かせて聞いていました。普段見ることのできないテレビ局の内部を詳しく知ることができる貴重な学習の機会を与えてくださったことに、心から感謝しています。
先月27日(木)
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