中国から日本に伝わり、禅宗の影響を受けて独自に発展した盆栽。米国では新型コロナウイルスのパンデミック以降、盆栽を身近に置いて鑑賞したり、趣味として始める人が増えているという。今週は日本が誇る伝統園芸、盆栽に注目してみた。
ミッドタウン地区にあるスタフロス・ニアーチョス財団図書館 今年3月、来年度(2024年7月開始)の予
現在開催中の「ニューヨークアジアン映画祭( NYAFF) 」で上映された映画 『エゴイスト』から、同映画祭でライジングスター・アジア賞を受賞した俳優の鈴木亮平さんと松永大司監督に話を聞いた(取材・文/音成映舞)
─今作のオファーを受けた理由
松永大司監督(以下、松永):プロデューサーの明石さんから高山真さんの原作本をいただいて、「この作品を映画にしませんか?」と言われました。自分を含め異性愛者が中心のチームでどのように形にするのかと考えた時に、作品に対して誠実に向き合いたいなと思いLGBTQ+インクルーシブディレクター、インティマシー・コレオグラファーの人たちにリサーチの段階から入ってもらいました。
鈴木亮平さん (以下、鈴木):当事者ではない自分が受けるべきかどうかは悩みました。日本人でゲイを公言して活動している俳優がいるのかも調べましたが、少なくとも3年前は見つけられませんでした。やはりハリウッドでもそうだったように、まずはヘテロセクシュアル(異性愛者)の俳優であっても良いのできちんとした作品を作り、社会や業界を前進させていければ次の段階に進めるのではないかと思い引き受けました。
─映画作りへの覚悟。 監修協力の大切さ
松永:この作品でLGBTQ+インクルーシブ・ディレクターとして協力してくださったミヤタ廉さんは、今作品のヘアメイクとして参加をしてくれた方です。亮平演じる浩輔の友人役は、実際のゲイの方たちが演じていますが、出演者を探すところからミヤタさんが協力してくれました。
僕は作品を作る時に自信がないこと、怖いことがあることがよいと思っています。その怖さを知っているからこそ、LGBTQ+インクルーシブ・ディレクター、インティマシー・コレオグラファーの方、そして鈴木亮平をはじめキャスト、スタッフと一緒に作らないといけないと思うからこそ完成できたのだと思います。もし最初から自信を持っていたら、僕は違うものを作っちゃったかもしれない。だから、怖い、自信がない、ということは実は始まりとしていつも大切なことだと思っています。
鈴木:僕は浩輔という役を100%責任を持ってやらなければならないし、きちんと勉強してやるべきだし、LGBTQ+コミュニティーの期待を裏切るような作品にしてはいけないなと思いました。ですから、撮影中もLGBTQ+インクルーシブ・ディレクターにシーンごとに毎回確認してもらい、アドバイスをいただいたり、そうしたリアルさを追求できたことは僕にとってとてもラッキーだったと思います。
─古くからの友人だからこそ今が嬉しいひと時
鈴木:僕が22歳くらいで、監督が29歳だった頃に一緒にアルバイトをしていて、その頃は監督になりたい、俳優になりたいとただ漠然と言っていました。
そんな頃から20年近く経ちますね。この作品で一緒に仕事をして、ニューヨークの映画祭で上映されるということはとても嬉しいです。
松永:僕らの映画がニューヨークの映画祭で上映され、亮平と一緒に舞台に立てたことは夢のような時間で本当に幸せです。映画祭に呼んでいただいた方々に本当に感謝しています。
─北米公開も決定!
鈴木:これから映画を観る観客の皆さんが、この作品の良いことも悪いことも含め、何でもいいので感想を友達やSNSを通じて伝えてほしいです。
なぜなら、そうしたことが新たな力となってより良い日本映画を次に作っていくきっかけとなると思います。
松永:僕にとって大切な映画が北米で公開されるということは本当に幸せです。
今は社会で誰かのために何かをする行為を強く求められることがあると思うんです。社会性というものを重要視され過ぎて。
だけど、自分を大切にするために、自分のエゴで誰かのことを愛するということがあってもいいんじゃないかなと思っています。そうじゃないと、人のためにばかりでは自分を見失ってしまう。自分のことはどうでもいいのかとなるとそうではない。ですから、エゴも決して悪いことではないと思ってもらえたらいいなと思います。
この映画を観た人もこれから観る人も、自分のことを大切にしてほしいですね。
松永大司 Daishi Matsunaga
1974年生まれ。トランスジェンダーの友人を8年間追ったドキュメンタリー映画『ピュ〜ぴる』(2011)で監督デビュー。15年には初の長編劇映画作品『トイレのピエタ』でヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞。その他、『オトトキ』(17)、『ハナレイ・ベイ』(18)、『Pure Japanese』(22)など。
鈴木亮平 Ryohei Suzuki
1983年生まれ。2006年俳優デビュー。『HK/変態仮面』(2013)、『俺物語!!』(15)、『忍びの国』(17)、『羊と鋼の森』(18)、『ひとよ』(19)、『孤狼の血 LEVEL2』(21)、『燃えよ剣』(21)、『土竜の唄FINAL』(21)、と映画、ドラマで大活躍中。『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』が現在日本で公開中。
作品紹介
〈ストーリー〉ファッション誌の編集者として働く斉藤浩輔は、友人が紹介してくれたパーソナルトレーナーの中村龍太と出会い付き合い始める。龍太は14歳のときにシングルマザーの母親が病気になり高校を中退し、仕事を掛け持ちして働いていた。二人の仲は順調そうに見えたが、ある日 突然、「終わりにしたい」と龍太から告げられ、浩輔は困惑する。
【出演】鈴木亮平、宮沢氷魚、ドリアン・ロロブリジーダ、柄本明、阿川佐和子
【監督・脚本】松永大司
【脚本】狗飼恭子
【原作】高山真
【公開】今年秋予定(米国)
egoist-movie.com
ミッドタウン地区にあるスタフロス・ニアーチョス財団図書館 今年3月、来年度(2024年7月開始)の予
2月17日(土)にリンカーンセンターのブルーノ・ワルター・オーディトリウムにてニューヨーク・アーティ
マンハッタンで日本食料理店を経営するT.I.C.レストラングループが6日、能登半島地震で大きな被害を
中国から日本に伝わり、禅宗の影響を受けて独自に発展した盆栽。米国では新型コロナウイルスのパンデミック以降、盆栽を身近に置いて鑑賞したり、趣味として始める人が増えているという。今週は日本が誇る伝統園芸、盆栽に注目してみた。
ようやく気温も安定してきた5月。晴れた日は芝生の上でピクニックするのが気持ちいい季節。ピクニックといえども時には一つおしゃれに盛り上げたいもの。ここ2、3年で急成長しているピクニックビジネスの実態を覗いてみた。ランチやスナックを用意して、さぁ公園へいこう。
大谷翔平選手の一挙手一投足から目が離せない。スポーツ報道でLAドジャースの名前を見ない日はない。5月1日現在の勝率・621でナ・リーグ西部地区トップ。そのドジャースが、5月末には対NYメッツとの3連戦、6月には対NYヤンキースとの交流戦で当地にやって来る。NYジャピオン読者としては憎き敵軍なるも大谷選手の活躍に胸が熱くなる複雑な心境。だが、LAドジャースの「旧姓」はブルックリン。昔はニューヨークのチームだったのだ。
あちこちに花も咲き乱れ、4月に入りニューヨークにも春が到来した。本号ではこれからの季節、屋外でも楽しめるピックルボールを紹介する。テニスよりも狭いスペースで出来るピックルボールはここ数年、ニューヨークでも人気だ。