巻頭特集

  昨年の振り返りと共に、最新サマーキャンプ情報をチェックしよう!

子供たちも親も心待ちにしている夏の一大イベント、それがサマーキャンプ。昨年は中止が相次いだけど、今年は目いっぱいサマーキャンプが楽しめる予感!  昨年の振り返りと共に、最新サマーキャンプ情報をチェックしよう。


戻って来た「いつものキャンプ」
NY育英学園の今年のサマーキャンプは

昨夏はコロナ禍の影響で、多くのサマーキャンプがオンライン開催に移行したが、今年は多くで例年の形が戻ってきそうだ。13日にはCDC(米疫病予防管理センター)から認可され、いよいよ12歳以上もワクチン接種の対象になったことも後押しとなるだろう。

そこでニューヨーク育英学園に、今年のサマーキャンプについて聞いた。

対面式とオンラインの両軸で開催

ニューヨーク育英学園では、今年は対面とオンラインの両軸でサマーキャンプを開催するという。昨年はオンラインサマーキャンプと少人数での対面プログラムを実施するなど試行錯誤を行ったが、今年は例年通りのプログラムを全て復活。

「子供たちは長い自宅待機をよく我慢しました。今年は天候が許す限り外で太陽に当たって、真っ黒になって夏を終えてほしい」と話すのは、同学園サマースクール総合ディレクターの笠間将平さんだ。

今年は「コロナ前の例年のキャンプを楽しむこと」を掲げ、対面キャンプには宿泊と日帰りプログラムを用意。昨年は中止になったペンシルベニア州での15日間宿泊キャンプも復活させる。小1〜中3という幅広い学年の生徒が一緒に飯盒(ごう)炊さんから乗馬まで、さまざまな非日常の野外アクティビティーを楽しめる機会は、長く家にいた子供たちにとってストレス発散になるに違いない。

また日帰りのサマースクールでは縁日や流しそうめんなど、日本の夏を体験するという。

昨年行われたオンラインサマーキャンプ。子供たちはPCの画面を通して算数のクラスに取り組んだ

 

親も子も安心できるサマーキャンプに

「安全のため予防対策は徹底します」と笠間さん。対面キャンプはマスク着用、一定の間隔確保、消毒などの予防対策を実施しながらとなり、キャンプ開始の数日前に、各自PCR検査を受けて陰性証明を提出することや、CDCや州政府のサマーキャンプガイドラインに準じて、可能な限り野外で活動を行うとのこと。

一方オンラインキャンプは、午前が勉強キャンプで、午後はお楽しみキャンプという構成だ。オンラインサマースクール・ディレクターの寺岡辰郎さんは、「オンラインが主流の時代。楽しみながらのコンピューター・スキルアップが目標です」と話す。

昨年人気だった、動画作りとアップロードの仕方を実習する「ユーチューバーになろう」は、今年もオンラインキャンプの目玉だ。その他、理科の実験や、ラーメン作り、アニメソング歌唱、声優ごっこに加え、受け身の授業ではなく、自分で調べてプレゼンするなどスキルアップにもつながる「積極的なオンラインキャンプ」を目指す。

今年のサマーキャンプについては年明けから問い合わせがあったといい、受付開始後すぐに申し込みが殺到、宿泊キャンプはほぼ定員に達しているという。

ようやくパンデミックの出口が見えてきた中で、予防と安全を確保しながら、子供たちも親も安心できる夏ならではのサマーキャンプを楽しみたい。

 

※CDCによるガイドライン

5月19日現在、CDCはワクチン接種の有無に関わらず子供たちは相互に3フィートの距離、教員とは6フィートの距離を保ち、マスク着用をすることを義務付けている。

 

ニューヨーク育英学園サマーキャンプ情報

対面プログラム
〈期間〉 6月28日〜7月30日

オンラインプログラム
〈期間〉 6月28日〜9月3日

※申し込み受付は5月25日から

8 W. Bayview Ave.
Englewood Cliffs, NJ 07632
TEL: 201-947-4832(代表)
japaneseschool.org

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