巻頭特集

「食欲の秋」到来!おうちで、お店で、美味しいステーキを味わう

お家時間もまだまだ続く今、家庭で本格的にステーキを焼けるかチャレンジ!プロが指南する、ちょっとしたテクニックを使うだけで、おいしく焼けるはずだ。


本格ステーキ焼けるのか!?
スタッフが検証してみた

パンデミック以降、自宅で料理をする機会が増えたことはいうまでもない。ステーキハウスも自宅調理キットを発売するなど新たなサービスを始めている。

135年の歴史を誇るキーンズステーキハウスも今年6月より初めてテークアウト&デリバリーを開始した。冷凍されていない新鮮なステーキを配達し始めたことで顧客は離れず、お店のあるエリア以外でもその味を楽しめるようになった。こうした動きによって、「自宅でもステーキを焼いてみよう」という消費者は増えたはずだ。

今回は3種類のステーキ肉を用意し、自宅でおいしくステーキが焼けるかを検証してみた。一つ目は高級アメリカンビーフ、二つ目はUS WAGYU、三つ目はスーパーマーケットで手に入りやすい、比較的価格の手ごろなアメリカンビーフだ。

今回はキーンズステーキハウスに、自宅での焼き方を指南してもらった。フライパンのみと、オーブンとフライパンの併用での調理法があるが、そこまで複雑なものではない。

ステーキハウスや精肉店の上質な肉に凝った味付けは不要だ。フライパンで表面を焦がさずに、絶妙な焼き色を付けるには、火加減と時間がカギを握るが、ちょっとしたコツを掴んでおくことで意外と簡単に焼くことができた。

お肉の種類によっても味わいが違うため、色々な種類を試してみると面白い。


お肉比較

A.

WASHUGYU New York Striploin ($45.99~/16oz)

US WAGYU「和州牛」のニューヨーク・ストリップ・ロインステーキ。25〜35日間程度エイジングさせ、味に深みを出した。ご覧の通りマーブリングも美しく、程よいサシとジューシーな赤身のバランスが絶妙。和牛の繊細さがあるが、脂っぽさもなく、食が進む。

Japan Premium Beef
japanpremiumbeef.com


B.

PRIME Dry-Aged Sirloin ($56~/16oz)

歴史あるアメリカのステーキハウスらしい、豪快な厚切りのエイジングステーキ。程よくサシが入っているが、食べた時の赤身のジューシーさと厚切りのボリューム感があり、美味。アメリカ産の牛肉で、USDA認定のプライムグレードのもののみを使用。

Keens Steak House
keens.com


C.

Grass Fed New York Strip Steak ($18.99~/16oz)

牧草のみで肥育し、ホルモン剤を使用しないグラスフェッドの牛肉を使った、ホールフーズのオーガニックステーキ。他の2種類に比べ、サシはあまりなく赤身が多く価格も手頃だ。調理してみると柔らかく、赤身のうま味が感じられ、予想以上に高評価を獲得。

Whole Foods Market
wholefoodsmarket.com


調理手順
お肉のプロが指南! 押さえておくべきポイントはココ!

1 .調理前に必ず肉を常温に戻す

2 .オーブンを200℃で予熱しておく(オーブンを使用しない場合は不要)

3 .ステーキをペーパータオルで乾かしてから、コーシャーソルト(お好みでコショウ)でたっぷりと味付けをする

4 .フライパンを中火で加熱。クッキングオイルまたは牛脂をフライパンに載せ、ステーキを載せる

5 .片面がこんがりとしてきたら裏返し、その後、余分な油を注ぐ

6 .フライパンの肉を8分間オーブンに入れる(オーブンを使用しない場合は、フライパンで片面を3〜4分ずつ焼き、内部温度が51度になるまで調理)

7 .調理し終わった肉をまな板に載せ、4〜5分休ませ、完成!


試食結果

外はカリカリ、中はほんのり赤身の残るミディアムレアのステーキが完成。3種類ともに違った味わいが魅力だが、お家でここまで本格的に調理できることにビックリ。

A.Japan Premium Beef

まずは和州牛に興味津々、というところからスタート。和牛ほど脂っこくなく、エイジングもされていることで味わい深く、バランスも良い。

B.Keens Steak House

さすが老舗ステーキハウスというクオリティーの高さ!口に入れた際にとろけるサシとボリュームのある食べ応えは、アメリカンステーキの醍醐味(だいごみ)。

C.Whole Foods Market

いい意味で予想以上のおいしさ。赤身メインでたくさん食べられそう。手頃な価格でリピートしやすいのも高評価だった。

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