巻頭特集

フェリーは夏の乗り物だ!

乗ったことある?
ちょっとマイナーなNYCフェリー3路線

人気の川沿いエリアを総ざらい
イーストリバー線

グリーンポイント、ウィリアムズバーグ、ダンボといった人気のエリアを網羅するのが、イーストリバー線。2018年のNYCフェリー開業時から存在する路線だ。ピア11を目指し、各エリアから老若男女問わず、多くの乗客が乗ってくる。

グリーンポイントは昔ながらの地区に乗り場があるが、それ以外は停留所周辺もきれいに整備されていて、散策するだけでも楽しい。水上からはエリア全体が見渡せるので、観光での利用もおすすめしたい。

 

ウィリアムズバーグも水上から臨むと、また違って見える

 

ブルックリン橋の真下をくぐって進む

 

発着点はミッドタウン・ウェストにある

 


工業地帯をつなぐ無骨な路線
サウスブルックリン線

2019年に新たに追加された、レッドフックやベイリッジのある南東に進む路線。その地域の住人や通勤客が多く利用するようだ。コンテナが高く積まれたドックや倉庫の密集地帯など、インダストリアルなエリアを通る。倉庫地帯にある、隠れ家のような乗り場に入る瞬間は、テーマパークのアトラクションのようでドキドキ。

全線で唯一、マンハッタン側の発着点がピア11ではなく、ブルックリン橋近くのコーリアーズフックなのも特色。

 

日常生活では接点の薄い工業エリアは、見ていて飽きない

 

閑静な発着点、コーリアーズフック

 

︎ベイリッジの乗り場はなんとも殺風景

 


ブロンクスに向けて伸びる
サウンドビュー線

こちらも咋年追加された、ブロンクスとマンハッタンをつなぐ長距離路線。マンハッタンの東90ストリートを経由するので、アッパーサイドの住人にも使いやすい。

ブロンクスのサウンドビュー(クラソンポイントとも)は、周辺こそ閑散としているが、そこからバスに切り替える利用者で大にぎわい。ブロンクス住民の大切な交通手段だ。ちなみに来年、サウンドビューよりさらに北のスログスネックに乗り場を追加予定。

 

ブロンクスならではの建物の景観が特長

 

︎住宅街に面した東90ストリート

 

開けた乗り場、サウンドビュー

 

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