春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜
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「自分はもう若くないし」「ナンパ目的でしょ」「なんだか危なそう」と、不慣れな人にはやや敬遠されがちな、ニューヨークのナイトクラブ。実はクラブカルチャーとは多彩で、誰でも楽しめるものなのだ! 今号は、市内での安全で楽しい夜遊びのコツを、クラブ初心者向けに指南。(取材・文/南あや)
当地のクラブシーンで15年以上活躍している、DJジャパニーズディーさんが、今さら聞けないクラブ事情を解説。
Qクラブに行ったことがない人でも楽しめますか?
A日本でクラブに行ったことがない人からは、派手な人が集まって遊ぶ、「ちょっと怖い場所」という印象を持たれがちですが、そんなことありませんよ! アメリカでは、コンサートやミュージカルなどと同じ「ショービジネス」の一つ。初心者でも大丈夫です!
Qクラブにも「流行」はありますか?
A数年前まではEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)がはやっていましたが、今はヒップホップが圧倒的な割合を占めていますね。アメリカの音楽シーンの流行が反映されています。
また、大掛かりな内装と規模のクラブハウスは数が減っていて、現在はホテルやビルの一角でのDJナイトが多くなってきましたね。酒を飲みながらマイペースにくつろぐ、チル(chill)な雰囲気が好まれています。
Q良いクラブの選び方を教えてください!
A音響設備の良さなども挙げられますが、一番重要なのは場所というより、どんなDJが音楽を担当しているかでしょうね。みんな、好みのDJ目当てでクラブに行くので、DJによって客層も雰囲気も変わってきます。
QデキるDJの条件は?
A下手な人は、リズムや曲調の異なる曲を、そのままつなげます。ガラッと音楽が変わるので、聴いている側も戸惑いますよね。逆に経験豊かで上手なDJは、そのジャンルの音楽の歴史やヒット曲などを熟知しているので、目指す着地点の間に関連曲をいくつも用意して、スムーズな流れを作ることができるんです。
僕がDJを始めた15年ほど前は、レコード盤を使っていて、入手困難な古い楽曲や希少なデモ音源を探すことは大変だった。だからプロDJに弟子入りして「レコード持ち」から始めて、そこから人脈とレコードを増やし、ミックスへの理解を深めていきました。
僕も一人前になるまで5年ほど掛かりましたが、その分、どんなジャンルの音楽もミックスできる対応力がつきましたね。
今はパソコンさえあえば誰でもできる時代なので、DJの数も爆発的に増えました。2週間前にDJを始めた人が、もうクラブに出演したり。ただ、下手な人は本当に下手だし、長く続かない人も多いです。
Qクラブに行く際の注意点はありますか?
Aクラブによってはドレスコードが設定されていて、例えば男性の野球帽や短パンなどを禁止しているところが多いです。客の雰囲気や振る舞いはクラブの質を左右するので、店側は入り口にドアマンを配置して、不釣り合いとみなした客の入店を断るのです。クラブに行く時は、ドレスアップしていくのがオススメです。
また人気店はかなり並ぶので、早めに到着して待機しましょう。午前4時まで営業しているところでも、2時に入店を締め切ったりします。
Qニューヨークはクラブイベントが多過ぎて、どれに行くべきか迷います…。
Aクラブの掻き入れ時は、基本的に毎週金・土曜日。どこのクラブも大型のDJナイトを開催して、派手に盛り上がります。
ただし、地元ニューヨーカーが狙っているのは、落ち着いた雰囲気の月〜水曜日の夜。とっておきのDJが、真のクラブ好きを沸かせています。ニューヨークのクラブシーンを満喫するなら、断然、平日!
クラブと言ってもタイプはさまざま!
お気に入りのDJを見つけよう!
ローカルは平日の夜に行ってるぞ!
DJ JapaneseDeeさん
2003年に来米。
市内クラブのみならず、リアーナやマライア・キャリー、ドレイクなどのパーティーでもDJを担当している。
現在、インターネットラジオ「Shade45」内の「Whoolywood Shuffle」に出演中。
ameblo.jp/japanese-dee
instagram: @japanesedee
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