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ブロンクスにあるシティーアイランドは、シーフードやマリンスポーツをはじめ、のんびり散歩も楽しめるという魅力的な海辺の街。知る人ぞ知るリゾート地なだけに、訪れたことがないという人も多いかもしれない。そんなシティーアイランドの見所をたっぷりご紹介!(取材・文/キム・クンミ)
電車でいける市内のリゾート
シティーアイランドってどんなところ?
ニューヨーク市内の喧騒を逃れ、週末にのんびり過ごすのにぴったりのシティーアイランドは、ブロンクス区北東に浮かぶ小さな島だ。マンハッタンからも日帰りで訪れることができるアクセスが人気で、市内最大のパーク、ペルハム・ベイ・パークから橋で結ばれている。島の中心を縦断するシティーアイランド・アベニューは長さ1・5マイルで、小さなアンティークショップやビンテージのおもちゃ屋をのぞきながら、ぶらぶら散歩するのにちょうどいい。
長い歴史を持つ島
シティーアイランドは氷河期の終わりに誕生したといわれている。珍しい青い粘土で覆われているのが特徴で、最新の国勢調査では島の人口は現在4700人ほど。住民は作家や芸術家、弁護士、公務員とさまざまだが、有名なところではマフィアのガンビーノ一家のフランク・スカリスやコメディアンでドラッグクイーンのココ・ペルもここで生まれたという。
この島は第2次世界大戦までは造船業でにぎわっていたが、現在は主にレクリエーション用のボート遊びが盛んだ。小さな島にはハーレム・ヨットクラブを含め、4つのヨットクラブがあり、夏になると周辺の海はヨットやボートが所狭しと浮かぶ。
シーフードが名物
これからの季節、スキューバダイビングやカヤック、貸しボートで釣りをしたり、さまざまなマリンスポーツが楽しめる。
そしてシティーアイランドといえばシーフードが有名で、シティーアイランド・アベニューの両脇にはロブスターやキングクラブ、オイスターが堪能できるレストランが並ぶ。カキの養殖も盛んだったシティーアイランドでは、島で生まれた人をクラムディガー、島の外から移住してきた人たちをマッスルサッカー(ムール貝をすする人)と例えるほどだ。海に浮かぶヨットを眺めながら、デッキで新鮮なシーフードに舌つづみを打つのが醍醐味だろう。
隣接するペルハム・ベイ・パークには、三日月の形をした砂浜が広がり、海水浴が楽しめるオーチャードビーチもある。またパークの森を馬で散策できる乗馬クラブや一人からでも気軽にプレーできるゴルフコースなども人気だ。
天気の良い日に日帰りで行ける近場のシティーリゾート。子供から大人まで、家族はもちろん友人同士やカップルで、夏のアクティビティーを楽しむのに最適といえる。
マンハッタンから出かけてみよう
シティーアイランドへ行くには、地下鉄が便利だ。マンハッタンからは緑のライン、6番線のブロンクス側の最終駅、ペルハム・ベイ・パークで下車し、駅前のバス停から市バスBX29シティーアイランド行きに乗車すれば15分で到着する。もちろんハイウェーのI-95を利用すれば、車でのアクセスも便利だ。