巻頭特集

飲み方を楽しめる魅惑的なお茶の世界を旅してみよう

中国茶のあれこれがそろう
ティーハウスに行ってみよう

市内で中国茶を専門に扱うティーハウスに出かけてみよう。店内でおいしいお茶を飲んだり、茶菓、茶器との出会いを楽しめる。


中国茶・日本の茶道具が豊富な茶店

 

 

ファッションデザイナーでもあるオーナーのグリッポさんが、パートナーと共にブルックリン区のウィリアムズバーグに「プーアールブルックリン」をオープンしたのは2015年。店内にはお茶や茶器と共にグリッポさんのデザインした洋服が並ぶ。中国茶と共に日本の抹茶や煎茶、ハーブティーも豊富にそろっている。日本の茶道具も販売しており、一つ一つ手作りした茶筌は日本の茶どころ、京都の和束町から輸入しているそう。

現在は店内でのお茶の提供は自粛しているが、水・木・金曜日は午後2時から6時まで、土曜日は午後12時から6時、日曜日は午後12時から5時まで営業しているので、店内でグリッポさんからさまざまなお茶の説明を聞きながら、じっくりと茶道具を選ぶことができるのが魅力だ。

また同店では、お茶と共に瞑想を体験するお茶会を毎週水曜日の午前9時30分から無料開放している。現在は対面式でのお茶会は自粛中だが、バーチャルで実施中。詳細は次ページにて。申し込みはウェブサイトから。

 

 

Puerh Brooklyn

174 Grand St., Brooklyn, NY 11211/TEL: 347- 510-8136
puerhbrooklyn@gmail.com/puerhbrooklyn.com


全ての中国茶がそろうティーハウス

 

 

中国茶の緑、黄、白、青、赤、黒の六つのカテゴリーの他、最高品種の希少なお茶まで、「ここで手に入らないお茶はない」と語るのは「ティードランク」オーナーのシュナンさん。

提供しているお茶は全て産地、品種、加工技術を厳選し、独占契約を結んだ生産者から直接輸入しているとか。また、新茶の季節にはシュナンさん自身が現地に向かい買い付けをしているというこだわりだ。茶器やアクセサリーもそろえており、茶葉と共にウェブサイトでも購入可能。現在は土日のみの営業だが、予約制で中国茶席、工夫茶を楽しむことができる。

店内で工夫茶をオーダーする際は、茶席の供となるティーペットも選ぶ。ティーペットは陶器や木製でできたユーモラスな小さな置物で、お茶の最初の一煎をティーペットに注ぎかけ、好みの茶葉の香りと味を共に楽しむ。

店内の席数が限られているため、その場で煎じてくれる緑茶、白茶や2種類のウーロン茶をテークアウトして、イーストビレッジを散歩しながら楽しむのもおすすめだ。

 

 

Tea Drunk

123 E. 7th St.
TEL: 917-573-9936
hello@tea-drunk.com
tea-drunk.com


多様な台湾茶、オリジナルの茶菓子が名物

 

 

ウェストビレッジにある「テ・カンパニー」は15人ほどで満席となる小さな店舗だが、オーナーのエレーナさんの暖かい人柄のせいかほっと落ち着ける空間だ。台湾から直接仕入れるお茶が種類豊富にそろっている。

現在、店内飲食は提供していないが、金曜から日曜は一杯ごとに丁寧に入れたお茶をテークアウトすることができ、店の外にはテーブルや椅子の用意もあるので、天気の良い日にぜひ訪れたいスポットだ。

また、お茶もさることながらオリジナルの茶菓も人気が高い。台湾の伝統的なパイナップルケーキをヒントにしたパイナップルリンツァークッキーは、中に挟んだ甘いジャムと表面に振られた塩のコンビネーションが抜群。口の中でほろりと溶けるショートブレッドもぜひ試してみてほしい。この二つとナッツが詰まった一口サイズのバーはウェブサイトでの購入も可能となっている。写真の菓子は、母の日限定のフレーバーヌガー(58ドル)。

Té Company

163 W. 10th St.
hello@tecompanytea.com
tecompanytea.com


ノリータにある隠れ家のような憩いの空間

 

 

小さな店が肩を並べるノリータ地区の奥まったスペースにある「ティーショップ」は、エリザベス・ストリートの喧騒から逃れられる静かな空間だ。

台湾茶のスペシャリスト、テレサさんとパートナーで韓国出身のヒョンさんは、2014年にお茶のテイスティングが楽しめるショップとしてここノリータの地にお店を構えたという。

同店の台湾茶はテレサさんが経験豊かなお茶の輸入業者と協力し、台湾の信頼できる農家から直接送られてくるものだ。

また、台湾や中国の茶葉だけではなく、果物やハーブのお茶を中心とした韓国の伝統茶も提供している。

店内で購入できる茶器は台湾製をはじめ、韓国の繊細な陶磁器の蓋碗や茶杯、茶壷など種類も多く、見ているだけで時間を忘れてお茶の世界を堪能できる。もちろんオンラインでも購入可能だ。

現在は火曜・水曜を除き、午後1時から7時まで営業し、テークアウトでのみ販売。店内飲食の再開時期については店舗に問い合わせを。

T shop

247 Elizabeth St.
tshopny@gmail.com/tshopny.com


家にいながらオーダーできる!
中国紅茶を扱うオンラインショップ

 

Photo by M’CHA

 

ブロンクスを拠点とするオンラインショップ「ムチャ」は、オーナーが中国茶の原産地を訪れ、そこで出会った農家から直接仕入れたプロダクトをオンライン限定で販売している。中国茶を使った手作りの茶石けんにも注目だ。

M’CHA/nanakozu@gmail.com/takkwj.wixsite.com/mchateaproject

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1245

春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜

桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。

Vol. 1244

オーェックしよ

コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。