巻頭特集

市内やニューヨーク州近郊の春の花々が楽しめるスポット!

2021.04.23

花と共に楽しみたい！
近郊のイベントをＰｉｃｋＵｐ

市内、近郊で行われるイベントをご紹介。花と共にアクティビティーを楽しむのが今年流だ。

ユニークな花のオブジェが登場

ブロンクスにあるニューヨーク植物園の園内全体を使って大規模に行われている注目のエキシビションが、前衛芸術家、草間彌生による「KUSAMA: Cosmic Nature」だ。昨年開催予定だった同展は、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。草間氏の代表的な作品、「ナルシスの庭」や、「インフィニティーミラールーム」などが展示されている。本展のために用意された巨大なオブジェ「ダンシングパンプキン」や絵画などの新作も見逃せない。もともと花々との結びつきが強い草間の作品はユニークな花をモチーフにした作品が多く、花々の芽吹き始めるこの季節にぴったりだ。園内に点在するエキシビションを楽しみながら同園の花々も鑑賞して欲しい。会期は10月31日までと長いので、園内の移りゆく四季をゆっくりと鑑賞できる。チケットは公式サイトから購入できる。

KUSAMA: Cosmic Nature

New York Botanical Garden
開催中〜10月31日（日）
午前10時〜午後6時
2900 Southern Blvd.,
Bronx, NY 10458
nybg.org

五感を研ぎ澄ます音のインスタレーション

園内で毎時、作曲家のマイケル・ゴードンによって作成された約5分30秒のサウンドインスタレーションが流れるイベントだ。パーカッショニストのデイビッド・コッシンが演奏する七つの瞑想的なビブラフォンによって音楽が流される。このサウンドは、新型コロナウイルスによって多くの人が背負ったストレスや亡くなった人々を悼むために、メディテーションなどによって気持ちを落ち着かせることを目的としている。また、「音楽は、共鳴する金属と沈黙の交互の波であり、壊れた鐘のように鳴り響きます」とゴードン氏。花々と新緑が映える園内の光景を眺めながら耳を澄まして音を楽しむインスタレーションは、集中して五感を研ぎ澄ませるのにも適しているだろう。園内のチェリーエスプラネードで開催されている。

loved.

Brooklyn Botanic Garden
開催中〜5月9日（日）
990 Washington Ave.
Brooklyn, NY 11225
bbg.org/visit/event/loved

自分だけの花を手に入れよう！

クイーンズ植物園では、母の日の5月9日までの毎週日曜、フラワーパッチのイベントを開催している。グラブ＆ゴー・クラフトアクティビティーキットでは、ガーデンにある花の中から自分だけの植木鉢を作成し、自宅に持ち帰ることができる。母の日のプレゼントにも最適だ。チケットは大人15ドル、4〜12歳までの子供、シニア＆学生は12ドル、3歳以下は無料なので、家族でも楽しめるイベントだ。母の日前日となる5月8日には、「母の日・フローラル・デザイン・ワークショップ」もあり、ブーケを作ることができる。花を使ったイベントが4月、5月には目白押しなので、同園の公式ウェブサイトから随時チェックを。

Flower Patch

Queens Botanical Garden
4月25日（日）、5月2日（日）、5月9日（日）
午前8時〜午後6時
43-50 Main St.
Flushing, NY 11355
queensbotanical.org/flowerpatch

かわいいチューリップ摘みを満喫

オランダでチューリップの栽培を行っていたヤンセン家のルーツを持つホーランド・リッジ・ファーム。１９６４年に一家がアメリカに渡ってきてから長きにわたり東海岸を中心にチューリップを出荷している。２０１７年のリニューアルでは、１００万本以上のチューリップの球根が植えられ、18年より一般公開された。全米から10万人以上が訪れているニュージャージー州トレントン近くにある同農場は、広大な敷地に見渡す限りのチューリップがまさに今見頃だ。「U-Pick Tulips」のイベント期間中は、畑に植えられているチューリップを茎あたり1ドルで選ぶことができる。また、ブーケとしてチューリップを楽しめる「サプライズギフトボックス」（19ドル99セント〜）は、2色20本のチューリップを配送できるようになっているため、ギフトとしての需要も高いという（すでに完売）。チューリップの見頃は約2週間なので、チケットは早めの予約が必須だ。