巻頭特集

市内やニューヨーク州近郊の春の花々が楽しめるスポット!

長い冬が終わり、心も軽やか。街の至るところで見頃を迎えている桜はもちろん、市内やニューヨーク州近郊の春の花々が楽しめるスポットを紹介する。(取材・文/菅礼子)


コロナ禍でも安全に春を
楽しむためのポイント

ニューヨークでは春の到来とともにワクチンの普及が急ピッチで進んでいる。外を見ると花々が咲き乱れ、春満開だ。ニューヨーク市内でも桜の花が見頃を迎え、桜以外にも多くの花が咲いているわけだが、コロナ禍でもできるだけ安全にお花見を楽しみたい。

アメリカで最大規模を誇るワシントンDCの「全米桜祭り」は3月20日から行われ、4月11日に終了した。DCより北に位置するニューヨークの見頃は場所によって5月上旬まで続くと言われている。

マンハッタンではセントラルパーク、ルーズベルトアイランド、モーニングサイドハイツにあるサクラパークなどが有名だ(桜の見所マップは5ページ参照)。セントラルパークも貯水池を囲むソメイヨシノとカンザンは圧巻だが、園内全体で桜とその他の花々を含め、約10カ所の見所があるので事前のチェックが必要だ。72丁目中央のチェリーヒル、72丁目東側のピルグリムヒルは桜が多いスポットとして知られている。その他、79丁目西側のシェークスピアガーデンには水仙、バラ、チューリップが見られ、66丁目中央のオルムステッド・フラワー・ベッドでもツツジやチューリップ、パンジーが見られるので、セントラルパーク内で多くの種類の花を楽しむことができる。マップは公式サイトより確認を。

その他、ブロンクスにあるニューヨーク植物園やブルックリン植物園も、コロナにより桜祭りはキャンセルされたものの、手入れのされた桜を見ることができる他、春の花々が見頃を迎えている。

「現在のニューヨーク植物園は早春の花を見るのにベストシーズンです。何千本の水仙と桜の花でいっぱいでしょう。4月中旬からは500種にも及ぶライラックシーズンがスタートします。ツツジも見頃になってきますし、6月にはバラも奇麗なので、これからの季節はいつ訪れても最高です」とはニューヨーク植物園のスポークスマン。

 

ニューヨーク植物園では一面の水仙が見頃

 

カンザン桜が美しいルーズベルトアイランド

 

DCの全米桜祭りは多くの人でにぎわっていた

 

ルールを守りながら
安全な花見を

例年と違い、まだまだソーシャルディスタンシングを取りながらお花見を楽しむことが重要だ。

例えば、①大人数でお花見に出かけない ②食事をすることにより飛沫による感染の危険が増えるので、飲食などは控える ③長時間の滞在を控える ④人の多い場所は避ける、などが挙げられる。

待ちに待った外に出られる暖かい季節の到来、ルールを守ってお花見を楽しみたい。


ニューヨークで見かけるあの花は?

市内を歩いていると、日本の代表的な花である桜や、他にもいろいろな花をよく見かける。気になるあの花々の名前と特徴をこの機会にチェックしてみよう!


ゴールデンベルズ

鮮やかで小さな黄色い花が街中でも目立つこの花はゴールデンベルズ。漢方薬に使用されることもある


ソメイヨシノ

日本人には馴染みの深いソメイヨシノも意外やニューヨーク市内で多く見られる春を代表する花


マグノリア

大きな花が見栄えのいいマグノリアは特徴的な香りも人気。ピンクから白まで花の色もさまざま

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