巻頭特集

ニューヨーク・ファッション・ウィークが再開!日本人デザイナーやモデルにもフォーカス

日本人メンズモデルに独占インタビュー

トップクリエイターから一流モデルまで、世界中からファッショニスタが集うニューヨーク。そんな当地で活躍する、注目の日本人メンズモデルを応援しよう。


今季「トム・ブラウン」のショーに出演
モデル・SHOTAROさんに注目!

現在ニューヨークを拠点とし、モデル事務所「ミューズ」に所属するメンズモデルのSHOTARO SUGIYAMAさん。今季のニューヨーク・ファッション・ウィークでは、名門メンズブランドの「トム・ブラウン」や新進気鋭の「エーブル・ワン・セルフ」のランウェーに出演を果たした。

11日に行われた「トム・ブラウン」のショーを終えたSHOTAROさんは、「東京、ミラノ、ニューヨークで多くのショーを歩いてきましたが、今までで一番印象深いショーでした。コロナになって以降ステージに上がることができなかった中で、1年ぶりに上がった舞台。出演が決まる前から今季一番歩きたかったブランドだったので、演出、衣装、場の雰囲気、全てが刺激的でした」と興奮気味に話してくれた。

モデル歴5年のSHOTAROさんは、2019年に日本からニューヨークへ移住。それまでは日本やミラノで活動していたが、ビザを取得できたことを機にニューヨークをベースにすることを選んだという。

4年ぶりにニューヨーク・ファッション・ウィークに復活した「トム・ブラウン」のショー。庭園をテーマにした芸術性ある数ルックに身を包んだ

実は、ニューヨークを拠点に活動している日本人のメンズモデルは数少ない。当地はビザ取得が厳しく移住や就労のハードルが高いことに加え、どちらかといえばがっちりした体型への需要が高い中、日本人モデルの細身の体型では出番が回ってくることが少ないことも理由の一つだ。

海外で活躍するメンズモデルがあまり育ちにくいという日本のファッション業界を飛び出し、ヨーロッパで実績を積み、ニューヨークの地で挑戦しているSHOTAROさん。「いざニューヨークに住むと決めて移住してすぐ、2カ月でコロナになってしまいました」と、新型コロナウイルスによるファッションウィークの規模縮小は、モデルとしても大打撃だった。しかしSHOTAROさんは、「ニューヨークはヨーロッパと比べても広告やキャンペーンの仕事が多い場所。これからどんどん取りにいきたいです」と力強く前を向く。

 

プライベートでは、週4で行く筋トレや友人とのバスケットボールが趣味だというSHOTAROさん

今後に向けては、日本で店員としてアルバイトしていたこともあるという憧れのブランド「アレキサンダー・ワン」のランウェーをいつか歩くことが目標だと語る、SHOTAROさんのこれからの活躍にますます目が離せない。

 

SHOTARO SUGIYAMAさん/モデル

1993年生まれ、静岡県出身。
身長190cm。
2019年に来米。
ニューヨークのモデル事務所「MUSE」と日本のモデル事務所「IMAGE」に所属。「
VOGUE台湾」やバーニーズニューヨークのキャンペーンモデルにも出演。
現在はニューヨークを拠点に活動。
Instagram: @shotaro_sugiyama


知っておくべきデザイナーブランド&ショップ

日本人がデザイナー&オーナーを務めるファッションブランドやショップを利用しよう!

ENDA

日本人デザイナーのラン・エンダさんが手掛ける、注目のビーガンファッションブランド。100%アニマルフリーで、染料にレッドキャベツやターメリックを使用するなど植物由来のビーガン素材を採用したアイテムがそろう。オンラインで購入が可能。

enda.us


Nothin’Special

ニューヨークを拠点に2015年から展開するストリートブランド。松岡諒さんがディレクションするニューヨークらしいストリートスタイルとジャパンメードの高品質な製品作りが特徴で、Tシャツやハットなどクールなメンズアイテムが人気だ。

nothinspecial.nyc


Blue In Green

15周年を迎えたソーホーにあるジャパニーズデニムを取り扱うショップ。デニムの聖地、岡山県にある「ステュディオ・ダ・ルチザン」との限定コラボ商品からローカルデニム、日本の人気セレクトショップ「ビームスプラス」ブランドまで幅広くそろえる、デニム好きにはたまらないショップとなっている。


8 Greene St./ blueingreensoho.com


NEPENTHES NEW YORK

日米に根強いファンを持つセレクトショップの「ネペンテス」も見逃せない。「ニードルズ」や「エンジニアドガーメンツ」といった日本人デザイナーブランドなど多数扱う。昨年拡大リニューアルされた広い店内でお気に入りのアイテムを見つけよう。

307 W.38th St. storefront #10
nepenthesny.tumblr.com


ブルックリン美術館で開催中!
「ディオール」展

ブルックリン美術館では、ファッションブランド「ディオール」の70年の歴史が詰まった展覧会「クリスチャン・ディオール: デザイナー・オブ・ドリームス」が開催中だ。200点以上のオートクチュールに加え、リアーナやアンジェリーナ・ジョリーといったセレブが実際に着用した衣装、雑誌写真、スケッチ、香水なども展示。ブランドのアーカイブが一同に集結した圧巻の展示会に行ってみよう。

200 Eastern Parkway, Brooklyn, NY 11238/入場料25ドル/2022年2月20日(日)まで

 

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1245

春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜

桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。

Vol. 1244

オーェックしよ

コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。