巻頭特集

紫外線に当たることで起こるさまざまな弊害をきちんと把握しておこう!

太陽が燦々と照りつける毎日。外で楽しく遊べる季節だからこそ、きちんとした知識を持って紫外線対策をしたいところ。紫外線に当たることで起こるさまざまな弊害も今号できちんと把握しておこう!(取材・文/菅礼子)


肌エキスパートのエステティシャンに聞く
老化の最大の敵、紫外線の対策術

ニューヨークの夏は屋外でのアクティビティーも満載だ。外出時にすべき紫外線対策、正しい知識をスパかれんニューヨークの高橋ふき子さんに伺った。

――日焼けは体に良くないのでしょうか?

ビタミンD⽣成のために適度な⽇光浴は必要ですが、肌にとっては⾃然⽼化20%、紫外線による⽼化80%と⾔われるほど⽼化を促進させる恐れがあるので、直射⽇光を好んで浴びるなどの不要な⽇光浴は避けたほうがいいです。午前10時〜午後3時くらいまでの強い⽇差しを避け、早朝ウォーキングや⽊陰で過ごす、⽼化したくない部分をしっかり防御するなど、⼯夫しながら上⼿に紫外線と付き合いましょう。

――欧米の人たちは夏になると好んで日焼けを楽しむイメージですが。

欧米の人達は気にせず焼きますが、日焼けが蓄積されて色素沈着し、30〜40代になった時に一気にシミやシワになって出てきます。若い頃から紫外線をたくさん浴び続けると、肌年齢が実年齢より20歳以上なんてことも。老化の促進だけならまだしも、皮膚がんになる可能性もあるので紫外線ケアは重要です。

――ニューヨークの紫外線の特徴はありますか?

ニューヨークは秋田県と同じぐらいの緯度ですが、毎年3月頃から徐々に紫外線が増え始め、7〜8月にピークに達します。特に湿度が低く、空気の澄んだ晴天の日は要注意です。地面の反射や散乱光もあるので、日中はあまり出歩かない方がいいでしょう。郊外に出れば山も多いですが、標高が高い場所は紫外線が強いので気をつけるようにしましょう。

――おすすめの紫外線対策やケアがあれば教えてください。

紫外線量が多いときは長袖を着用し、日傘や帽子、サングラスなどを使用するのがベストですが、最低でも日焼け止めは必ず塗ることが必須です。

日常ではSPF30ぐらいのもの、レジャーではSPF50のものをしっかり塗布し、2時間おきぐらいにこまめに塗り直すことを意識しましょう。顔は5カ所ぐらいに日焼け止めを置き、顔全体にまんべんなく伸ばしてください。鼻、頬骨、おでこなどの特にダメージを受けやすい高い部分は重ね塗りをします。日焼け止めはちょっと付けすぎたというぐらいでちょうどよく、肌へ定着させるため、できるだけ外出20〜30分前には塗りましょう。

――うっかり焼いてしまった、または焼きたくない場合に受けるべき施術は?

人の肌は千差万別です。スパかれんでは一人一人のお客様の肌状態を見極めて施術していますが、うっかり焼いてしまった場合はカスタムケアかビタミンC・アンチオキシダント・フェーシャルというメニューがおすすめです。日焼け後は、なるべく早くアフターケアすることが大切。また焼きたくない方への各種メニューも用意しています。

 

 

高橋ふき子さん
スパかれんNY代表。

2004年に来米後、Christine Valmy International Schoolを卒業し、ニューヨークライセンスを取得。
クリニック内のスパなどを経て15年、スパかれんNYを設立。
日本でのサロン勤務の経験と技術を活かし、独自の技術で一人一人の顧客に合ったスキンケアを提供。

 

 

SPA Karen NY

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